2017-01-01から1年間の記事一覧

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (11) 縦振動のタッチで弾く

縦振動のタッチ このブログ上でもずっと触れている弾き方。太い音を出したいのであれば、このタッチの習得に挑むのが一番早いでしょう。 細かいことは30記事以上にわたって書いてあるのでそちらを参照。ここでは簡単にまとめて話してみようかと思います。 ま…

【ベース談義】太い音の出し方を考える (10) 爪を切る 指をつくる すぐ弾けるようにする

良い指と良いタッチ 基本中の基本 あまりに基本すぎて逆に話すの忘れそうになるポイント。爪の手入れも非常に重要ですね。 どんなに素晴らしいタッチを持っていたとしても、長い爪によるリスクは怖い。爪が当たって「コリ~ン」という音になってしまっては台…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (9) 太い音を出したいなら太い音が出る楽器を選ぶ

太い音が欲しいなら楽器も大事 太い音が欲しいなら太い音がする楽器を弾けばいい ものすごく単純な話、太い音を出したいなら太い音が出るベースを弾けば良い。当たり前のようですが人間の不思議。「太い音を出したい!」と悩んでいる人に限ってそういう楽器…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (8) 弦高の調整・PUの高さなどについて

弦高の調整やPUなどのセットアップ 弦高の調整やPUなどのセットアップ 太い音を出したい 弦高を上げるほどいい? 音が太ければ抜けもいい? 力任せに弾きたいから弦高を上げる? 自分の弾き方と目的を理解する タッチを優先するセットアップ PUの高さの調整…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (7) エレクトリックであることを再認識する

エレクトリックベースには電気が必要 生音が大きいほど良い? 楽器を生音レベルで豊かに鳴らせるのが重要だと思う一方、その音を大きくすることばかり求めても良い結果にはならないのが現実。 「声量が必要」と最初に言ったものの、それをそのまま馬鹿正直に…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (6) 音をじっくり育て楽しむ

音を育てる感覚を知る 音数を減らす どんなに速い球を投げられるピッチャーでも、一切の溜めもなく連続で全力投球するなんてのは不可能でしょう。 「一音一音を大事に!」 よく言われていることですが、意識するだけではいつもと同じか惰性になりがち。それ…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (5) 自立と孤立について考える

太い音と自立と孤立について 技巧の発展・ソロ志向に伴う代償? 昨今、ベースの技巧水準が尋常ではなく上がってきている印象があります。Youtubeなどで軽くみるだけでも、ま~、とんでもないプレイヤーが次々と確認できる。 凄まじいスラップなんてのはもは…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (4)ブラック企業みたいな弾き方をやめる

太い音の出し方とブラック企業 こき使われるのは末端 いつの時代でも何の世界でも同じでしょうね。 上層が酷いと苦労するのは末端だと思います。 「もっと太い音出せや!」 「もっと速く弾けや!」 「リズムずれたら〇すぞ!」 「だらだら休んでんじゃねぇ!…

【ベース談義】太い音の出し方を考える (3) 指のスタート地点を意識してみる

太い音を出すためにいかに弦を振動させるか? これを考えた場合まず、 『指のスタート地点』 この意識をしてみることが重要になるでしょう。 いきなりの極論空論。 思いっきり振りかぶろうがバントしようが同じこと。 ホームランになればいい 同じ結果になる…

【ベース談義】太い音の出し方を考える (2) 怒鳴っても音は太くならない

太い音を出したい! と意識して勘違いしがちになるのが、力任せになってしまうこと。力んでついつい乱暴に弾いてしまったり、弦が不自然なまでにたわんでしまったり、ライブなんかでのお約束だったりもするでしょう。 後で音源を聴いてみたら音が潰れまくっ…

【ベース談義】 太い音の出し方を考える (1) まずは弦を振動させる

歌や声として考えてみる 楽器のスペック云々関係なく、そもそもどうしたら音は太くなるのか? とりあえずシンプルに考えてみると、 「弦が振動しているか?」 これが大事なポイントなるでしょう。 要するに声量があるかどうか、その問題とでも言いますかね?…

パッシブ楽器には高いケーブルよりバッファ 音の差も効果も歴然

パッシブ楽器とバッファ その劇的な効果 パッシブ楽器とバッファ その劇的な効果 論より証拠でまず動画 パッシブ楽器に対するバッファの効果 カットするのはそんな大変じゃないけど無いもののブーストは辛い ケーブルやトゥルーバイパスにこだわっても・・・…

ベースと左手 (12) 多弦の練習におすすめ バックワード・モーダル・アプローチ

ベースと左手 (12) ドリームシアターのジョン・ミュング 彼が教則ビデオで紹介していた練習方法が今でも大きく役に立っています。基本的な理論やスケールを覚えるにも凄く効果的でおすすめ。 6弦ベースを始めたての頃、毎日のように指が迷子になっていま…

ベースと左手 (11) 短いスケールへの偏見について物申してみたい

ベースと左手 (11) 業界への疑念と疑問 今のベースがメインになって7年か8年。 「これ以上の一本は存在しないだろう!」 と思う一方、まだちょっと興味が湧くものもあったりします。 その中の一つがスケールの短いベース。左手をテーマとして考えた場…

ベースと左手 (10) 異弦同音の妙 多弦ベースの泣きどころ?

ベースと左手 (10) たとえば4弦の12フレットと2弦の2フレット 同じ音程になるこれらのポジション。当然、音の太さや聴こえ方はまったく違うものになります。 この選択と使い分けが上手いと一味違ってくるのがベースの面白さ。シンプルなフレーズでも格好…

ベースと左手 (9) 右手がもたらす影響などについて考える

ベースと左手 (9) 右手だって無関係ではない 縦振動のタッチに関する話でも触れた内容。左手の運指をより楽に確実なものにするためには、実は右手のタッチも大きく絡んでくると感じます。 たとえば、あえて押弦を弱くしてみると分かりやすい。弱い左手の…

ベースと左手 (8) 速く滑らかに弾きたいなら指は動かさない方が良いんじゃないかって疑問

ベースと左手 (8) ベースと左手 (8) 脱力の権化・リチャードボナ 高速フィンガリングと脱力の源 押弦の工程を省く 100m走と50m走の比較どころじゃ済まない? 指のスタート地点を意識する 教えない・考えないでは納得できない 動画 オリジナルマガジン …

ベースと左手 (7) 指を立てる事をどこまで意識すべきなのか

ベースと左手 (7) どれぐらい指を立てるのが理想なのか? 実はよく分かっていないこの問題。 自分が指を立てる方なのか寝かせてる方なのか?あまり把握していないのが正直な話。正しいフィンガリング、理想のフィンガリングとはどんなものなのか?それも…

ベースと左手 (6) そんなに握力が重要なのか?って疑問

ベースと左手 (6) 非効率な演奏とその負担 以前から何度か話題に出しているこの問題。 スムーズなプレイの実現はもちろん、強力な押弦のためにも重要。握力に頼ろうとするフィンガリングはやめた方がいいと実体験から言えます。 強く押さえようと無理に握…

ベースと左手 (5) 小指が実は一番強い 最強の押弦が可能

ベースと左手 (5) 小指は一番弱い? 常識的にはそんなイメージがあるだろう小指。でも実のところ、一番強力に押弦できるのは小指。ハッタリでも誇張でもなく、本当の話。 確かに、それ単体で使うとなると厳しい面はあります。一番細くて小さい指、それは…

ベースと左手 (4) 3フレット4フィンガーフォームに対する疑問

ベースと左手 (4) 指を無理に広げない弾き方 3フレット4フィンガーのフォーム。正式名称やら呼び方は違いそうですが、コントラバスの世界などではスタンダードでしょうかね? エレクトリックベースにおいてもこの方法を意識することにより、演奏が非常に…

ベースと左手 (3) ワイドストレッチや1フレット1フィンガーフォームの疑問

ベースと左手 (3) 本当に指を広げるべきなのか? 1フレットに対して指を1本ずつ当てるやり方。 これがフィンガリングの基本のように言われているのではないかと思います。 実際、自分もこの練習を散々やってきました。だからこそ今ではこの方法に疑問を抱…

ベースと左手 (2) ニュアンス作りやグルーブへの影響について考える

ベースと左手 (2) グルーブへの影響 グルーブについて考えても左手の役割は重要なポイント。 このコントロールが素晴らしい人はやはり、 『ものが違う』 そんな印象を強く受けます。 たとえば、ド派手なスラップで有名であろうルイス・ジョンソン。右手の…

ベースと左手 (1) その絶大な権力と重要性について考える

ベースと左手 (1) 左手様の権力 「音程の選択」と言うのも淡泊なようですが、それを操る権利を持っているのは、ほぼ左手。開放弦を弾く選択肢というのも結局、 『押さえない』 この選択を左手がすることによって生まれているものと考えられるかもしれませ…

黒人のグルーブは先天的だから敵わない、みたいな話に対する疑問

「黒人だから!」という思考停止の疑問 「黒人だから!」という思考停止の疑問 意外と黒人の方が具体的? Chuck Rainey御大 理論も理屈も無視敵視 才能人種を幻想化するのはどうなのか? Chicのグルーブ談義 裏を具体的に感じるには タッチミュートを意識す…

プレベとスティングレイを一本にまとめようとした話

プレベ+スティングレイ プレベ+スティングレイ 一本で済めば楽だし安くていいじゃん! ジャックは2つで個別出力可能 動画 実験は成功、でも完成度は微妙 誰か真面目に作ってみて欲しい ポングのベース教室 ベースポムジン 一本で済めば楽だし安くていいじ…

E-BOWとベース フレットレスに超美味しいアイテム

E-BOWとフレットレス まずは動画を 真っ暗でほぼ何も見えませんが、6弦フレットレスをE-Bowで鳴らしています。 エフェクターはボスのディレイを使用。 www.youtube.com やっぱりマイケル・マンリング E-Bowとベースの組み合わせと言えばこの人でしょう。 目…

飽き性、根性なし、低モチベ、ダメ人間でもベースは20年以上継続できた

何で20年以上ベースを続けられたかを考える 何で20年以上ベースを続けられたかを考える にわか気質、飽き性だから続いた気もする やる気・モチベーション依存 その危うさと疑問 褒められてもそこまで嬉しくならないからこそ続いた気もする 自分を潰してしま…

Anthony Jacksonのタッチなどについて語る

タッチコントロール 先日ふれた横振動や回転運動などのコントロール。これが異常に上手いプレイヤーと言えばアンソニー・ジャクソン。楽器本体にトーンはおろか、ボリュームのツマミすらない楽器を操っているだけあって、そのタッチコントロールへのこだわり…

縦振動のタッチの研究 (31) 初動の水平運動、その後の回転運動について考える 

弦の初動 縦振動で弾くにも横振動で弾くにも斜め方向だとしても、弦が元の位置に戻ろうとするその初動は水平運動と言うか、直線的な動きになるのではないかと想像します。 そこでいかに最短で綺麗な軌道を実現するか、垂直に押しこんだ弦がそのまま垂直に戻…