プレベ+スティングレイ
一本で済めば楽だし安くていいじゃん!
実に安易な発想で生まれたベース。
世の中、同じようなコンセプトのベースはあるけれど、残念ながらピンと来ないものが多い感じ。工房に頼むのも面倒だし高そうだしと考えた結果、自分で改造して作ってしまいました。
塗装を剥がしたプレベを実験台に彫刻刀とノミで地道にスペース作り。そしてミュージックマンタイプのハムバッカーを増設。
下手にミックスして器用なのを目指すより個別に音づくり可能な方が面白いと思い、ジャックも増設して個別に出力できるように。
ジャズベのリアPUと同じ位置にハムを追加してるものもあったりはしますが、それだとキャラが違ってしまってイマイチなんですよね。
スティングレイの厳密なPU位置を調べたことはない為、なんとも言えない部分もありますが、やはりジャズベのリア位置よりもうちょいフロント寄りの位置にあって欲しい。
こだわりのジャズベユーザーが60年代のPU位置か70年代のPU位置かこだわるように、その少しの違いが意外なほどキャラに影響するものだと感じます。
ジャックは2つで個別出力可能
2PUのミックス前提で考えた場合、プレベとスティングレイそのままのPU位置で行くのは難しい面があります。
と言うかそもそも、PJ配置のようなミックスには問題が存在、ある種の欠陥を抱えることになってしまう印象が強い。
ジラウドのアクティブバランサーなどを使って適正なインピーダンスの処理をするならば話は別ですが、PBタイプのPUで良いミックストーンを得るのは結構な難題。
単純な話、高音弦側と低音弦側で音が別物になっちゃうんですよね。PBタイプがあの形ですから、どうやったってPU位置の差による音の違いが出てしまいます。
その為、そこはあえて切り捨てた方が良いだろうと判断。両方を完全に切り替えて使った方が個性として分かりやすく直感的にも扱いやすい。
素人作業の意味でも実験的な意味でも正解だったかなと。
動画
確か7~8年ぐらい前に撮ったものになります。PBの音は誰でも知ってると思うのでハムの方だけを。ちなみに配線はパラレルにしてあります。
まず乱暴な刻み。
綺麗目なアルペジオとジャズギターのバッキングの真似事を。
実験は成功、でも完成度は微妙
ミックスまで使えるようにすればさらに色々できそうではありますが、自分の素人仕事とやる気ではこれが限界でした。
このベースもメイン機とかではなく完全なる実験用。仕様を詰めようとか配線にまで凝ってみようとはならなかった次第。
「プレベとスティングレイを同居させることは可能なのか?」
最大の興味はやっぱりこれです。
その為、実用化についての関心はそこまでなかったんですよね。
本当にスティングレイそのもののサウンドを求めるのであれば楽器本体はもちろん、オリジナルのプリまで用意する必要があるでしょう。
徹底的に追いこみでもしない限り、フェンダーの音もミュージックマンの音も完璧に両立しようってのは厳しそうです。
誰か真面目に作ってみて欲しい
完成度はともかく面白い楽器になったのは事実。最初からもっと真面目に作ったものなのであれば、かなり良い結果になるはず。
PBフロントにリアJの場合、リアの方が繊細すぎるかキャラが違いすぎると感じるような場合、俄然、この仕様が面白くなってくる可能性があります。
リアだけでもパワフル、ゴツイ音を出すことができるようになれば絶対面白い。
それこそ、スティングレイにPBPUを載っけちゃうのでも楽しそうですね。人と違う火と味が欲しい、改造好きだったら興味を惹かれるはず。
ちなみにこのベース。すでに手放したものなので詳細は実はあやふやだったり。本当はもっと詳細を載せるべきなんでしょうが、手元にないので申し訳ない。
でもまぁ本当、実際にやって良かったのは確かですね。出発点はせこいノリですが、真面目な話、この仕様はかなり面白いと思います。
恐らく、フレットレスでもかなり良い感じになるんじゃないかと想像。
PJならぬPM
何気に最強仕様になる可能性があったりして?
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