【ベース談義】 太い音の出し方を考える (11) 縦振動のタッチで弾く

縦振動のタッチ

 

このブログ上でもずっと触れている弾き方。太い音を出したいのであれば、このタッチの習得に挑むのが一番早いでしょう。

 

細かいことは30記事以上にわたって書いてあるのでそちらを参照。ここでは簡単にまとめて話してみようかと思います。

 

まずは弦を垂直に押しこむ

 

「太い音の出し方を考える」という一連のテーマと記事。

 

(1) 「弦をちゃんと振動させる」

(2) 「弦を綺麗に鳴らす」

(3) 「指のスタート地点を考える」

(4) 「指を長く使う・フォームを良くする」

 

そこで書いてきた内容に加え、弦を綺麗に垂直に押しこむことを意識すると、また音が変わってくるはず。

 

単純な話のようですが、これが意外なぐらいに難しいんです。ただ単に押しこむだけでは力任せになってしまいがち。指をピン!と伸ばしたままでは肝心の瞬間に指を加速させることができない。

 

「いかに脱力して弦を垂直に押しこめるか?」

 

このテーマに挑むだけでも相当な訓練を要するかもしれません。

 

指が抜ける・通過するスピードが大事

 

弦の初動が垂直運動になるのが縦振動。押しこんだ弦がそのまま綺麗に真上に戻ってくるのが理想。

 

これも単純な話のようですが、とにかく実現が困難です。大抵の場合、最後の瞬間に弦を変な方向に引っぱってしまったり、斜め方向や横方向の力を加えてしまうことになってしまう印象。

 

そしてその大きな原因となるのが、タッチのスピード不足。速弾きができるとかそういう意味ではなく、弦から指が離れるスピード、またはヘッドスピード、スイングスピードみたいに考えておけば良いんじゃないかと。

 

このスピードが優れてなければ、指が弦にいつまでもひっついてしまうことになる為、肝心の瞬間が台無しになってしまいます。どんなに綺麗に垂直に押しこめたとしても、結局は弦を無駄に引っぱるタッチ止まりになってしまうでしょう。

 

それだけ立ち上がりも悪くなってしまうし、イメージしたタイミングで音を出せなくなる状況を考えれば、グルーブに対しても悪影響が出てしまう可能性も高い。思ったような振幅が得られないということは、音量も小さくなるしパンチに欠ける面も出てきます。

 

どんなに頑張って押しこんでも、そこから指がもたもたしていては本末転倒。弦の張力にも負けてしまい、豊かな振幅を得ることは難しくなってしまいます。

 

変化が分かる環境が大事

 

・練習の成果が出ない

・弾き方による変化があまり出ない

・小さな音しか出せない

 

そんなシステムでタッチコントロールをしようとしてもまったく面白くありません。僅かなタッチの差でも再生してくれる環境を用意することが本当に重要。

 

しょぼいヘッドホンにシミュレーター、しょっぱいベースアンプなどで弾くのではなく、バッシブ楽器でもしっかり鳴らせる高速なシステムを用意することをおすすめします。

 

たとえばOPBにジラウドのバッファやプリアンプ。そこにPA用のパワーアンプや15インチのPA用スピーカー、またはバグエンドなど。この組み合わせで太く良い音が出せるのであれば、間違いなく強力なタッチが身に付いていることになるでしょう。

 

ジラウドを知る

 

身も蓋もない話になってしまいますが、タッチコントロール、それも特に縦振動に対して興味があるなら、ジラウドに直接行くことが一番手っ取り早いでしょう。

 

縦振動のタッチを提唱してるのが他ならぬジラウド。自分もそのサウンドに衝撃を受け、習得を志している次第です。ゆえに一番深く理解し伝えられるのはジラウド。それに答えてくれる楽器を作ってるのもジラウド。至極、当たり前の話。

 

少なくともここで、

 

ステマだ!」

 

とかイメージする人間は頭が悪すぎるか、ネットのノリに毒されすぎ。実際に行ったことがない、なにも知りもせずにああだこうだとケチを付けるのは論外で痛々しい。

 

「他にもっと凄いやつがあるぜ!」

 

と言うのであれば、むしろこっちが教えて欲しいところ。

 

経験上、タッチレスポンスに唸ったのは60年代前半のフェンダーぐらい。ジラウドやオールドのフェンダーを超える存在を自分は知りません。縦振動に対して興味があるならやはり、まずはジラウドに行くのが一番でしょう。

 

それか、縁があったら我が家にでも来てみると面白いのではないかと。

 

まずはとにかく実際に体験してみる

 

情報が手軽に手に入る今のこの世の中。一方、それで完結させてしまうというのも、自分としては疑問が湧くところ。特に音楽は生ものと言いますか、文字の世界やネットで伝えられることには限界があると感じます。

 

・太い音を出したいのであれば太い音を知る

・縦振動を知りたいのであれば縦振動を体験する

 

本当に基本的なことですが、まずはここからでしょう。それを知るだけだけでも音は絶対に変わっていきます。

 

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