もっとフェンダーな6弦が研究されても良い気がする。

フェンダーな6弦、その批判の記憶

 

アトリエZは勿論、XOTICが作ってたり、バッカスもそれっぽいの出してたり、一昔前に比べると6弦のジャズベも随分と入手しやすくなったもんだとしみじみする。24フレットではあったが、フェンダーが一時期出してたスティーブベイリーモデルなども、アレンジされた6弦のジャズベって感じだった。

 

未だに覚えてると言うか、愚痴かちょっとした恨み節になっちゃうけど、自分がそういう6弦を欲しがってた頃など、それはそれは酷い言われ様だった。「21フレットの6弦なんか意味ないじゃん。そんなの出来ないよ。」「普通のベースが欲しいんでしょ?そもそも6弦なんか要らなくない?」「それを作る人がいなかった、定着もしなかったのは理由がある。良い物なんか作れない、作れなかったって事ですよ。」なんてまぁ、なかなか散々な扱いだった。フェンダーな6弦なんか求める人はいない、良い物が作れない事は歴史が証明してる、やっても無駄だ不要だ、そんなボロッカスな思い出。

 

まぁ実際問題、ビンテージフェンダー、その最強に当たりなジャズベプレベを6弦に求めるなんてのは、相当に無茶苦茶な話だと思うし、そりゃ不可能だろ諦めろ、認識がゲロ甘だと言われちゃうのは、頷くしかないところでもある。アホかボケ、無理難題にも程があるわと、当事者になったらツッコミ入れるしかない気がする。その実績と歴史をなめんなと。

 

一方、いくら何でもそこまで求めてねぇよ、俺はスタンダードなベースが欲しいんだよ、シングルコイルがいいんだよ、基本になるそういう6弦を求めてんだよと、言いたいのはそういう事だったりする。それをそこまで否定されちゃうのは納得が行かない。元アンチフェンダーではあるが、その実力と有用性を認めたからこそ、妙なシェイプやスペックのベースはもう弾きたくなかった。プレシジョンベースやジャズベースの音が好きだし、ルックスも好きになってしまった。そういうベーシックな6弦ってのがあっても良いんじゃないか、そこからまた何か見出せるんじゃないか、それを知りたいと思うこと自体はそこまでおかしい話ではないだろう。

 

せっかく6弦を弾くのにフェンダーの重力に魂を引かれるのか?その縛りが如何に楽器作りの足枷になるか?自由を奪うか?無理を起こすか?それを言うのも確かに分かる。ローBからハイCまで最高のバランスのジャズベプレベを作れとか、もはや意味不明な感すらある。フェンダーシェイプ、そのイメージを保ったままのデザイン、設計、それで最高の6弦を作れると本当に思ってるのか、そう改めて問われると全く自信が無い。「歴史が証明してる」この言葉にもそれなりな重さは感じている。

 

それでもやっぱり欲しくなってしまうのである。わがままになりたいのである。結果を見たくなるのである。6弦なジャズベプレベがもっと増えてくれたら面白いのにと願ってしまうのである。アトリエやXOTICとはほとんど縁が無いが、スタンダードなラインナップとして揃えてあるのは本当に素晴らしいと賞賛したい。あの時のボロクソさ加減に未だに納得してない故、そのカウンターになる物を作ってるのは素直に応援したくなる。

 

なんて言いつつ、今の自分がどこまで6弦のフェンダースタイルに惹かれるのかは分からない。が、少なくとも、ゴテゴテしたハイエンド系が根本的に苦手なのは変わらない。だからこそ、まだまだ可能性を感じるし、さらに研究が進んで欲しい、さらに良い物が出てきて欲しいと勝手に期待をしてしまう。

 

・・・本音を言うならば、ジラウドが6弦を出してくれていればどんなに良かったか、どうしてもそれを考えてしまうのも事実ではある。J-BASS6の設計図を見せて貰った事もあるし、元々は6弦使いとして福田さんに認識されてた事もあるし、実際に何度も交渉してきた。その願いが永遠に叶わなくなってしまったのはひたすら残念でならない。しかしだからと言って、いつまでもウジウジしてるのは情けない話だ。それは退屈でしかないし、リスペクトになってるとも思えない。依存の先の絶望が今など、散々お世話になっておいてそれじゃ申し訳なさすぎる。

 

何年がかりになるかは分からないが、6弦を改めて手に入れたい、心底そう思う。もはや後悔もスパイス、美味しいデータ、そこから何をすべきかどうするかって、そんな道になっていくんじゃないかと想像する。これまで失敗してきた経験、その事実も踏まえ、また新たなベース人生を進めていけたら最高だ。

 

いやほんと、6弦が欲しい!