ベース初心者の壁とその先
「曲を弾きたい!」
「基礎をやりたい!」
「理論を知りたい!」
色々あると思うし、そのどれもが正しい、取り組む意味も価値も無限にあるのは間違いありません。
でもそれより何より、
【楽器に触る】
この時間が増えるのがまずは一番良いかな~って感じます。
前述したどれもがそこに繋がるってのもそうなんですが、初心者の方を見ていて非常に強く思うのは、
【楽器が体から離れてる】
これをまず解消したい、楽器との繋がりを深めたい、体にも感覚にも馴染ませたい、その一歩進めれば一気に変わるんじゃないか、凄くそう見えるんですよね。
長さも重さも把握してない。硬さも弾力も分からない。違和感バリバリ。首から肩から足腰までカッチコチに緊張しっぱなし。
そうやって体が拒絶してる限り、なかなか前に進むのは難しい。
構えてそのままでは楽器が倒れてしまう。ヘッドかボディか片方がガク~ンと落ちてしまう。フラフラ安定しない。全く落ち着かない。
これって冷静に考えてかなり厳しい状態。
「堂に入る」
「様になる」
「板につく」
よくある言葉ですが、それというのは本当、楽器との一体感、その違和感の無さ、構えた際のかっこよさにあるんじゃないかと思います。
よくよく考えてみると、ベースってかなり怖い道具です。
バットより長いし、硬~い木材、武器にもなりえる金属が付いてるし、弦だって使いようによってはかなりヤバい物になります。
包丁を使うのが最初は怖いのと同じようなもので、本能的に恐怖する、体が遠ざけてしまう、忌諱したとしても何も不思議はない気がします。
だからこそ体に馴染ませたい。違和感をなくしていきたい。恐怖を取り除きたい。特に身構えるでもなく当たり前に触れられるようになりたい。
考えずとも理解し、繋がれるようになりたい、そんな事を思う次第です。
始めたてならそれこそ、ケースに入れて移動するだけでも上達に繋がるかもしれないし、楽器を磨いたり弦を交換したり、そういう事も一つ一つ積み重ねる事によって、どんどん理解も関係も深まっていきます。
一方、綺麗に大切にするのとは真逆、床に置きっぱなしとかテキトーにブン投げてあるとか、それでも良いっちゃ良いんです。
【すぐ手に取れる】
それこそが大事、最重要とすら言えるかもしれません。
気持ちだ~モチベーションだなんてモンは、いつプッツリ切れてもおかしくないぐらい脆い。
「テレビ見たい!」「パソコン見たい!」「スマホ見たい!」「トイレ行きたい!」「腹減った!」「眠い!」「忙しい!」「疲れた!」
結果、
「後でいいや♪」
ここに辿り着いたらもう終わり。
いつまで経っても楽器は近付いてきてくれません。
ベースがある日常、ベースに触る日常、ベースを弾く日常。
それをスペシャルではなく当たり前にしたい。その為にもっともっとベースとの距離を縮めたい。どんどん一体化していきたい。
難しいこと言ってる感じもしますが、
もっとベースを
好きになる!!
要はこれに集約されると思います。
それじゃなんか幼稚すぎるって事なら、
ベースを知る!
これなら哲学的だったり大人~な感じしますよね。
いずれにしても、せっかく始めたベース。貴重なベーシストの誕生、先に進むの大歓迎。
だからさ、もっと好きになっちゃおうぜ、楽しんじゃおうぜって。
その為の一歩、毎日やって損がないのは、
【ベースに触る】
恐る恐るからの脱却、そこから変わります。
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