太い音を出したい!
と意識して勘違いしがちになるのが、力任せになってしまうこと。力んでついつい乱暴に弾いてしまったり、弦が不自然なまでにたわんでしまったり、ライブなんかでのお約束だったりもするでしょう。
後で音源を聴いてみたら音が潰れまくってたとか、全然太い音で鳴ってなかったとか、そんな経験のある人も多いはず。
『怒鳴る事と歌う事』
これは似たようでまったく異なるものであると認識すべき。前回の声量の話にしても表面的な部分だけにとらわれず気を付けたいところ。
力みは禁物
確かに弦が大きく振幅しているほど大きな音にもなります。単純に音が大きいというだけでも迫力は出るものかもしれません。しかしそれが本当に良い音なのか?それで長時間の演奏を続けられるのか?正直、微妙なところではないでしょうか?
また、乱暴一辺倒で弾くことしかできない場合、やる曲によっては驚くほど存在感がなくなってしまうなんてのもありがちな話。
自慢の弾き方と音が曲を台無しにしてしまう時、電気的にボリュームを下げればそれで解決なのか?コンプやリミッターなどで揃えればそれで全て問題はなくなるのか?
やはり、ちょっと無理のある話ではないかと。
ただ力んでいるだけの怒鳴り声などそんな大したものではないのが現実。できることだってたかが知れていれば、曲を台無しにしてしまう場面も多々あるもの。
本当に力強く通る声とは比較にならないでしょう。
歌声・綺麗な弦振動を心がける
力任せ弦を無闇に引っぱったり叩いてるだけでは、なかなか太い音にはなってくれません。振動が暴れてフレットにぶつかったり、過剰にバズが出てしまっているような場合、それでいとも簡単に低音はミュートされてしまいます。
・一聴すると派手なようでも肝心の部分はスカスカ
・身が詰まってなかったり存在感も芯もない
・アタック音ばかり目立って肝心の音程感がない
これもありがちな話ではないでしょうか?それを痛感して音づくりに悩んでいる人も大勢いると想像します。
力強く弾こうとするのはいいけれど、ただ単に怒鳴ってるだけみたいな弾き方には問題がある。太い音を得ようと望むのであればこそ、弦をスムーズに振動させてあげることが望ましい。
音を太くしたいなら長い目で見てまず、
『怒鳴る弾き方』
これをやめた方が先は明るいでしょう。
そもそもの話、でかい音を出すのはアンプの仕事でもありますし。
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