ジラウドベースに感じる謎と根底にあるものを考える。

火入れ ジラウドの木工を担当していたのは自分の知る限り三社。細かい精度など結構な違いがある印象を持っている。 ここだけの話「う~ん?これはどうだ~?」と言いたくなる物もあったり、隙なくカチッと作られている物もあったり、沢山所有してる人ならそ…

25年経ったジラウドベースはもうビンテージ?だから良い?

それってビンテージ? 1997年製シリアル0001のW-BASS。 ジラウドでも相当レアなこのベース。 実を言うと最初のオーナーは、福田さん自身だった。「そうか・・大切な楽器を譲り受けたんだな・・・」なんて、残念ながらそんなドラマとかは無く、ネットで見つけ…

モンクモンゴメリーに驚くと同時に原初のエレクトリックベースを考えさせられる。

エレクトリックベースでジャズ 「エレキなんて楽器じゃないだろ?」「ウッド弾けよウッド!」「そんなオモチャじゃスイングしねぇんだよ!」なんて言われ続けた経験がある為、何となく呪縛みたいなものが染みついてるジャズ。 コントラバスもサイレントベー…

ネオパッシブにも好みと種類がある。

今だから分かるネオパッシブ ジラウドが生んだネオパッシブ。 最初はその価値が全く分からなかったが、今になってその美味しさを本当に実感する。 EQなどは通さずバッファのみを搭載。パッシブの絶妙さを活かしたままローインピーダンス出力。 実に単純な話…

縦振動のタッチの習得と本能の克服。

本能の克服と修練 このブログを始めた当初とは比較にならないほど研究が進んだ実感がある縦振動のタッチ。ジラウド福田さんの音が出せるかどうかは別として、タッチで音を変える術を具体的に伝えられる手応えもある。 本当はもっと記事にしたり動画などで伝…

好きな6弦プレイヤーを考える。

好きな6弦弾きはベースプレイヤー 自分が今でも好きなベースプレイヤーを挙げてみると、 ・ジャコパストリアス ・マルコメンドーサ ・ジョンミュング ・アンソニージャクソン ・納浩一 ・ネイザンイースト こんな感じになる。 面白いのはジャコ以外は6弦を弾…

もっとフェンダーな6弦が研究されても良い気がする。

フェンダーな6弦、その批判の記憶 アトリエZは勿論、XOTICが作ってたり、バッカスもそれっぽいの出してたり、一昔前に比べると6弦のジャズベも随分と入手しやすくなったもんだとしみじみする。 24フレットではあったが、フェンダーが一時期出してたスティー…

ジョンマイアングの超ナローピッチ・異弦同音を考える。

多弦ベースと異弦同音 アンソニージャクソンとジョンマイアングのタッチを考える記事では、半ば強引に右手についての考察を進めた感がある。 アポヤンド時の打音がベースサウンドとタイミングへの影響を与えるのは間違いないだろう一方、もっと分かりやすく…

アンソニージャクソンとジョンマイアングのエッセンスを考える。

綺麗な音を出すだけが楽器じゃない 超絶技巧、正確無比なイメージがまず来るだろうこの二人。それは間違いないだろう一方、実際に目の前で観た事がある人間としては、それだけなわけがないとも確信している。 正直言って、この二人の音はあまり綺麗とは言え…

アンソニージャクソンとジョンマイアングのタッチを考える。

対極の楽器から見えるポイント 先日触れた両者の楽器の違い。ネック幅、弦ピッチの問題は想像以上にタッチにも影響をもたらすのではないかと思う。 それこそ、タッチを追求した結果あの仕様になっていったぐらい、重要なポイントな可能性もあるかもしれない…

アンソニージャクソンとジョンマイアングの楽器を考える。

二大ヒーローのベース追求 十代の頃から変わらずヒーロー。永遠の憧れ。ミーハーってぐらいに好きな二人。自分が元々6弦弾きだったのも大きいけど、6弦云々を抜かしてもずっと尊敬してやまない。 二人の共通点・・・なんて考えるのは安易ではあるが、そのあ…

SLB300PROのデモライブ&試奏レポ。

歴代SLB勢揃い 池田達也さんと田村晋也さん(SLB開発者)のトーク&ライブ。 SLB100、SLB200、SLB200LTD、SLB300、SLB300PRO×4。八本のサイレントベースが並ぶ様はなかなかに壮観。異様な光景に見えるのではなく一目で楽器と分かる姿、風格にクオリティ、その…

シンプルなフレーズ、退屈な刻みを楽しくするには?

自分の弾き方と音を好きになる ベースを始めて1年ぐらいの頃、「ベースってこんなのばっかりなのか?何弾いてるのかよく分からない・・・もっと違う事をやりたい!」と、そのフレーズや存在に疑問を抱いたものである。単純なロックベース、8ビートの刻みには…

ジラウドとの出会いと旅路を振り返る

ジラウドとの出会いと旅路 ※過去に書いた全13記事分をまとめました。 ジラウドとの出会いと旅路 1. キッカケはベースマガジンと5弦探し 5弦探しと失意の思い出 ベースマガジンの広告でジラウドを知る 今現在に至るまでの最強インパクトとの出会い 2. 歓喜…

コントラバス再挑戦 EUB・サイレントベースを越えて

ポングとコントラバス ポングとコントラバス アップライト道・三度の挫折 Gliga・1/4サイズ・スモールコントラバス 友人のおすすめ品 エレクトリックベース的なスケール 生音も本当にコントラバス 今後もこの記事で更新の予定 追記1 2021/12/31 合わせて読み…

パッシブベースと上達の思い出

パッシブベースと上達の思い出 パッシブベースと上達の思い出 音楽学校時代の敗北感 メインで使っていたのはアクティブ パッシブ使いの仲間達に嫉妬する 弾きたくなるパッシブベースとの出会い 手にして分かったパッシブの魅力と上達の実感 初パッシブ初フレ…

ブログガイド・記事リンク

所有機材 アンプ・スピーカー 弦・パーツ・エフェクター ギグケース・ストラップ 奏法・練習との向き合い方 縦振動のタッチ・太い音の出し方 左手の研究・1フィンガー・スラップ・速弾きなど 才能考察・練習意欲向上・自己分析 楽器選び・向き合い方 実体験…

使用ベース弦まとめ

■本ページはプロモーションが含まれています。 Richard Cocco ステンレス弦 10年以上愛用のメイン弦 長寿命でめっちゃくちゃお得 タッチと音作りでより魅力的に長寿命に 浮気しても結局はリチャードココに戻ってきた LA BELLA 0760M フラット弦 最強極太フラ…

ベースの速弾き 精神論、具体的、何でもありに上達を考える

速弾きへの憧れと挫折 速弾き至上主義の道は苦かった 諦めた速弾きの道 速弾きやめたら速くなった そもそも深く考えてなかった 速弾きする為の脳と道具について 道具でつまづくな マシンが遅くちゃダメ 高速仕様のベースを弾く 小難しい哲学練るより脳のリミ…

ベース・1フィンガー奏法の研究

■本ページはプロモーションが含まれています。 一本指奏法 グルーブに悩んだら1フィンガー アップストロークを入れると世界が変わる 一本指と言えばレイキングも外せない アップストロークの強化を目指す 問題点はとにかく貧弱な事 弦を持ち上げない 過剰な…

Hipshot Xtenderで二音下げ・4弦ベースのドロップCにハマる

4弦ベース・二音下げドロップC ■本ページはプロモーションが含まれています。 4弦ベース・二音下げドロップC 多弦メインで知らなかった楽しさ 低音一発の支配力 テンションベロベロ? 弦を引っぱるのが目的ではなく確実に鳴らす事が大事 Xtenderの導入 ワン…

音は後天的に太くできる。タッチは変えられる。ベースはもっと面白くなる

タッチも音も変えられる 勝手気ままに続けているこのブログ。誰かの役に立ちたいなんて崇高な意思も特になく、好きにやっているのが常。 そんな中、「真面目に人に伝えたいことがあるとしたら何だろう?」なんてふと考え、出てきた答えはこれ。 『音は後天的…

指を終始内側に丸めようとするのではなく最後に伸ばし放つタッチを考える

タッチを変える まずは実験動画。やってる事は完全に思い付き。されど、ずっと構想してたのも確か。 「そもそも指の使い方を間違ってたんじゃないか?」 ここに踏み込む内容。 弦を掴んだ右人差し指の関節を左手で押して伸ばす・・・かなり意味不明で極端な…

ベースにお気に入りのおすすめピック MASTER 8 JAPAN INFINIX

MASTER 8 JAPANのピック ■本ページはプロモーションが含まれています。 MASTER 8 JAPANのピック ベースとピックとその好みについて 一発で気に入ったピック! やっぱこのピック良い! 指と違ってピックは選べる! ついでにピックを無くす癖の解消も 合わせて…

過渡特性の実感と重要性 JBLアルニコラージモニターの衝撃

オーディオでも知った過渡特性の実感 ジラウドの福田さんが所有していた古いJBLのラージモニター。オールアルニコ仕様、恐らくマニア垂涎の品なんじゃないかと思います。こいつの音がま~超強力でした。 とにかくブッ飛ばされたのはスティングの【Brand New …

オーダーメイドでベース作るなら10本作る覚悟と資金が欲しい

オーダーメイド・底無しの恐怖と歓喜 フルオーダーとセミオーダーと合わせ、これまで五本作ってもらったことがある自分。 現物を確認できない以上、完全に博打的なのも否定できない、この世界。その熱さ喜びを知っている反面、同じぐらいの恐怖も味わってい…

ジャズベに物足りなさがあるとしたらファンタジー感かもしれない

ジャズベースへの違和感と抵抗 そのクオリティを痛いほど思い知ってきたジャズベース。 アンチフェンダーを気取って色々抵抗してきましたが、弾けば弾くほどその素晴らしさを思い知り、実用性にも感服しっぱなし。 「これ一本あれば何でもイケる!」と堂々言…

プレベのPUのポールピース間が広く作ってある理由が面白かった

PB・プレシジョンベースのPU ベーマガのレオフェンダー特集記事を読んでて驚き。 プレシジョンベースのPUのポールピースの間がなぜ広くとられているか? 『スピーカー保護の為』 なんじゃそりゃって目が点になりました。 OPBみたいに弦の直下にポールピース…

PUフェンス付けてスラップしてると20フレットにしたくなる

PUフェンスとスラップと20フレット ■本ページはプロモーションが含まれています。 入手以来、完全にハマってしまったジラウドのメビウスPB。そして予想外に気に入りつつあるのがPUフェンス。 スラップによし。指弾きに使ってもよし。以前は全然合わなかった…

タッチの基礎をゆっくりじっくり振り替えるここ最近

タッチの見直し ジェマーソン弦、エクストラスーパーライト、極太と極細の両方を試してみたり、色々実験したい衝動に駆られている、ここ最近。縦振動のタッチの研究に関しても、見直している日々を送ってます。 そこで気付いたのは、 「弦を押し込む前に弾い…