音は後天的に太くできる。タッチは変えられる。ベースはもっと面白くなる

タッチも音も変えられる

 

勝手気ままに続けているこのブログ。誰かの役に立ちたいなんて崇高な意思も特になく、好きにやっているのが常。

そんな中、「真面目に人に伝えたいことがあるとしたら何だろう?」なんてふと考え、出てきた答えはこれ。

 

『音は後天的に太くできる』

 

自信を持って断言、即答できます。

 

それを証明するものは何かと問われたら、

 

「俺」

 

まぁほんと、これほど実体験してきた人間もなかなかいないでしょう。

 

・弦高1mm以下

・弦を軽く撫でる

・ライトゲージ大好き

・パッシブ嫌い

・BASSフルブーストが常

・フィンガーランプ必須

・技巧至上主義

 

本気でこんな感じだった過去のわたくし。今の姿も好みも想像なんてとてもできない。よくあそこから抜け出すことができたなと、自分で感心してしまいます。

 

ジラウドの福田さんに、縦振動のタッチを教えてもらったことが、人生の転機。でもその実、何度も何度も心折れて拒絶してきたのも確か。

「自分には合わないスタイルだ!」「そこまで高める必要なんてない!」「ジラウドなんて弾きづらくてセンスない!」みたいな感じに叩いたり、逃げてた時期なんかもあったかもしれません。

 

しかし、どんな場面においても実感できたのは、

 

『タッチを鍛えるとベースがめちゃくちゃ面白くなる』

 

心の底から、声を大にしたくなります。

 

スーパーテクニック身に付けようと、躍起になったこともありました。自慢げに技術をひけらかし、いい気になってたこともありました。

 

そんな音を垂れ流し、共演した人達から何となく伝わってくる本音は、

 

「こいつちょっと指が速く動くだけだな・・・」

 

言葉に出そうが、出すまいが、関係なし。

 

もうあれ、微妙~な空気、雰囲気で分かるんですよね。

「お上手ですね」と思われることはあっても「いいね!」とは1mmも感じてないだろうモヤモヤ。あれを常に感じながら過ごすというのは、本当に辛かった。

 

ベースが好きなはずなのに、そこから積極的に遠ざかっていこうと張り切る不毛さ、違和感、気持ち悪さ。

やればやるほど、ベースでなくなっていく、楽器もそっちに合わせて、どんどん薄っぺらい物を選ぶようになってしまう。

そんな血の通わない冷たさ、矛盾が嫌で堪りませんでした。

 

謙虚、謙遜ではない、被害妄想でもない、間違いなく事実そのもの。

求められる厳しい水準、自らの弱さの自覚、原因が分かってるのに解決に動かない愚かさ、考えれば考える程、頭の中ぐちゃぐちゃになります。

 

だからこそ本当、福田さんが叩き出すその音に、ブチのめされた衝撃と言ったらありませんでした。あそこまでの絶望的な差、敗北感を味わったら、さすがに意識変わります。

「これじゃ駄目だ!一からやり直すぞ!」と楽器、フォーム、タッチと全て変えていって、何に驚いたかって、

 

「ベース面白ぇ!」

 

10年以上弾いてきて今更それ?何言ってんの?って自分でツッコミたくなる事実に驚愕。

 

そして今はもう、ベースを弾いて20年以上。あの決意があったからこそ、より音が太くなり、立ち上がりも良くなり、怪我もしなくなって、どんどんベースが面白くなっていったという、そのあまりの変化を実感し続けています。

 

こういう言い方は良くないかもしれないけど、『見栄』ってもので誤魔化して生きようとするのは、なかなか辛い。

少なくとも自分は、技巧についてそうやって、人に自慢したい気持ちを持って取り組んでいた部分があります。

ベースの新たな可能性を追求するだの、表現力の為だの、そんなのは綺麗な方便。他の誰かとの差を快感にしたい、姑息に、よこしまに、優越感を得たい本心があったと言えます。

 

しかし、表面ばかり追ったり、メッキ塗りたくって虚栄ばかり求めても、中身は貧相。

 

確かな技術を武器にできる音楽家、そうでない人間、その違いはあまりに大きい。弱さから目を背けるための修練は、喜びも実感も空虚。周りの反応ばかり気になる不安とも、常に隣り合わせ。

本質的な力、屈強な土台、いくら時が進もうが揺らがない魅力、そういうものが少しずつでも見えてくる、素晴らしい価値が存在する、それに気付くことができたのはやはり、タッチを鍛えてから、音を強く太くするよう、意を決してから。

 

8ビートのロック、シンプルな刻み、「つまんねぇ・・」と過去に切ったこともあるベース。その退屈だったはずのフレーズを、タッチを鍛えてから弾くとひっくり返ります。

 

「ベ、ベース面白ぇ~!気持ちいい~!!」

 

とても同じ楽器を弾いているとは思えない、その快感に痺れるのなんの。

自分の弾き方、音を好きになれれば、シンプルなフレーズだって全く別のものに生まれ変わるし、心から楽しむことができるんですね。

 

自分語りになってしまってますが、同じようなことに悩んでいる、今のベーススタイルに疑問を感じている、何かが違う、ピントが合わない、突破口がない、そんな苦しみを持っている人がいるならば伝えたい。

 

「音もタッチも絶対変えられる!」

 

軟弱そのものだった弾き方の人間がやれたんだから、間違いなく事実です。

 

変えようとする意志を持ち、その努力と結果を実感して楽しむことができれば、今より必ず音は太くなる。見栄張らずとも、ベースがどんどん面白くなっていく。

賞賛を浴びるために派手な技を披露するにしても、そこに数段上の説得力と強固なサウンドを追加することができるでしょう。

要は、良いことずくめ。逆を言えば、タッチが疎かになるのは、万苦の元。出口の見えない地獄に身を投じることになる可能性があるから怖い。

 

疑問を持ちながら、「こ、これがオレらしさ・・なんだ!」と嘘ついてベース弾いていくのは、なかなかしんどい。すぐ壁にぶつかるし、「やっぱ駄目だったんだ・・」って、何度も後悔してきました。

ついでに言えば、軽く100万円は散財。使ってきた合計なら、300万なんて楽に超えます。それだけ機材に投資し、時間もお金も無駄にもしてきました。

ろくに使いもしない、使えもしない、そんな物をどれだけ買ってきた事か。

 

だからこそ言えます。

 

『裏返せる』

 

細く頼りない自分の音、弾き方、嫌で嫌で仕方なかったからこそ、その負のエネルギーをぶつけることができた、研究の糧にできたのだろうと、今は振り返れます。

 

グルーブしない・・・リズムが悪い・・・音が細い・・・抜けてこない・・・存在感がない・・・派手にしたいけど地味が求められる・・・人から要求されることに納得できない・・・エフェクターもプリアンプもコンプも探すのはもう疲れた・・・長く弾いてるけど実はベースの面白さがよく分かってない・・・ベースはこうあるべきとかお説教なんて聞きたくない・・・

 

考えられることも、悩みも、幾らでも出てくるもの。その全ての解決に導く手段、一番手っ取り早く、誠実だと感じたのはこれ。

 

『タッチを変える』

 

これほど劇的、具体的に効果を確かめられたものは、他になし。

 

自分の音を根本から変えたいんだったら、その根本を変えない限り、認識して解決しない限り、どうにもなりません。

どんなに機材を買い替えようとも、自分の体、指との付き合いをやめることは不可能。

タッチの向上を楽しめる、イコール、自らの向上を一生楽しんでいくことができます。タッチによる病巣を放置する、イコール、一生苦しめられることになるかもしれません。

 

先天性のもんだ、才能だなんだ、そんなことで諦めるのは、この俺、ポングには通用せず。

 

「変えれば変わる。変えなければ変わらない。」

 

本気でタッチと向き合うとベースが超絶面白くなりますよ。

 

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