シンプルなフレーズ、退屈な刻みを楽しくするには?

自分の弾き方と音を好きになる

 

ベースを始めて1年ぐらいの頃、「ベースってこんなのばっかりなのか?何弾いてるのかよく分からない・・・もっと違う事をやりたい!」と、そのフレーズや存在に疑問を抱いたものである。単純なロックベース、8ビートの刻みには段々うんざりしていった。

 

それから20年の今、さすがに成長を実感する。シンプルな刻みを楽しめるし、そこに神経を注ぐ事もできる。複雑怪奇なフレーズの攻略に没頭するより、余程にベースを味わえる。具体的な存在感に充実を覚え、満足もする。

 

シンプルな刻みを楽しめなかった理由は簡単だ。

 

・自分の弾き方を持ってない

・良い楽器を弾いてない

・自分の音が無い

・周りの音を聴く度量も余裕も無い

・生の音も音楽も知らない

 

これじゃ何やっても厳しい。

 

良い楽器とは何を指すのか?それを語ると色々長くなりそうだが、これも簡単に言うなら、「ちゃんとベース」って事でまとめられるんじゃないかと。だからそれが具体的に何なんだって話になるだろうけど、そこをどう判断できるかが勝負のようにも感じる。

そのちゃんとしたベースをしっかり鳴らす。自分の弾き方、音で鳴らす。単独完結ではなくバンドサウンドとして成立させる。音楽にする。それが出来てれば退屈で死にそうな気分になる事はない。

 

エゴを出すなって話じゃない。控え目であるべき、大人しくしてろってんじゃない。ベースは地味でなんぼ、縁の下の何やら、そういう類の説教とか綺麗事は嫌いだ。

義務的に弾け、皆の為の自己犠牲精神が全て、それが絶対的に求められる、無難な正解だけやってろって事なら、楽器なんか弾きたくもない。

 

ルートをただ刻む・・・その制限の中で如何に主張するか?機能させるか?自己の確立を実感するか?自由を感じるか?充実感を得るか? これは一朝一夕に成立するものではない。

奥深いのではなく実は単純明快なのかもしれない。何も考えない方が良い可能性もある。でもやっぱりそれじゃ辿り着けないのかもしれない。なかなか骨の太いテーマだ。

 

「オリジナリティ」という言葉も使い古されたか、もはや陳腐な感がある気もする。それでもやはり追求したいテーマである。

「個性」という言葉も何かこう、逃げ込む為の理由付けになってしまった感がある気もする。ならば「自己の確立」と仰々しく認識しておくのも面白い。

 

ベースを芯から楽しみたい、より深く味わうのであれば、自己を確立したい。それを分かりやすく実感できる、入口にも結論にもなるのが、タッチ・ピッキング。

自分の弾き方を持つ。自分の音を出す。そこに自由を感じる。喜びを見い出す。バンド、音楽をより知り、楽しむ。それでベースの見方も楽しみ方も全くの別物になっていく。

 

一年で気付く人もいれば、一生分からないままの人もいるかもしれない。分かる人は一瞬で分かるのかもしれないし、長い経験を経て辿り着く人もいるのかもしれない。

迷走の連続だった自分自身を振り返るに、正直、偉そうな事は言えない。せっかく気付いたのに価値が分からず捨ててしまう、遠回りばかりしてたと痛感する。

 

音が良くなるほど、弾き方が分かってくるほど、シンプルなフレーズ、刻みが楽しくなっていく。この感覚を多くの人に知ってもらいたい。それがベースの基本にして一番贅沢な楽しみ方とも言える。

 

実に本質的、一生のテーマであり、一生の楽しみ喜びにもなるだろう。

 

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