修羅の門の発勁とPUフェンス
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当たったが最後の必殺技
ゆったり軽く打ってるようにしか見えない。しかし当たれば終わり。かすることさえ許されない必殺技。顎を砕き頭蓋を割る致命的打撃。三千年の歴史を誇る暗殺集団による奥義。
トンデモな技が数多く存在する修羅の門。一方、かめはめ波やら波動拳の類はとりあえず存在しない世界。超常現象のそれではないことが明らかだからこそ面白いし、興味を惹かれます。
細かい話はさておき、修羅の門における『発勁』この奥義の秘密とは何なのか?一体、何が起こり、その超打撃が生まれるのか?
『確実に当て芯を通す』
簡単に言うと、こんな感じ。
思い切り振りかぶるのではない。腕力に頼るのでもない。ひたすら的確に正確に打撃を当てる。一切の無駄なくブレなくピンポイントに致命傷を叩き込む。基本とも思える技術、それを極限まで高めることによって生まれる、恐るべき必殺の一撃。
これをベースにも活かせないかと考えるのは言うまでもありません。
PUフェンスとスラップ
自分がすぐにピンと来たのは、PUフェンスを活用したスラップ。思いっきり振りかぶるのではない。目一杯、力んでぶつけるのでもない。コンパクトに確実に弦を捉え、強さ重さを得て、鳴らす。まさに、修羅の門の発勁と同じではないかと考えた次第。
自分の体と右手とで楽器をサンドイッチ。より強く固定する形。これが弦に確実に打撃と振動を与えることに繋がっていくはず。サムピングはもちろん、プルにおいても絶対に有効。弦を引っ張る行為、それが楽器を持ち上げてしまう無駄にもなると極論すれば、フェンスを利用してフォームを固定しやすくなる意味は大きい。
ホールドが甘く、楽器も自分もフラフラ動くようでは、それだけ衝撃を逃がすことに繋がってしまうでしょう。修羅の門で言えば浮身、刃牙で言えば消力をベース本体がやっているようなもの。いくら頑張って弾いてるつもりでも、力が伝わってないんじゃ意味がない。それでは、のれんに腕押し状態。
ブレを無くす、芯を通す意味では、重く硬質な楽器の方が、より安定した弦振動を生みやすくもなる可能性もあるのかもしれません。ネックを握り込むフォームも邪道とは言えなくなります。成す術なく打撃を100%受け入れるしかなくなった弦。音が変わらないわけがありません。
「コンパクトにしか見えない振りなのに、何であんな凄いサウンドを叩き出せるんだ?」この疑問、漫画云々の話ではなく、リアルに心当たりを持っている人も、決して少なくないはず。そこにPUフェンスが存在したら、要注目。該当しそうな筆頭格を挙げるとしたら、マーカスミラー。手の握り方も含め、強い興味を抱きます。
手首を上手く回転させるために使用するというだけではなく、インパクトをより確実、より強化する効果も果たしているのではないかと想像。
PUフェンスと指弾き
太い音を出したいのであれば、縦振動のタッチが分かりやすい。その実現の為には、まずは弦を押し込みたい。しかし、この押し込む行為が意外なほど難しい。綺麗に垂直に押し込むとなると、一筋縄ではいきません。力めば力むほど、理想からは遠くなります。
ここでも活きるのが、PUフェンス。前述したスラップ同様、自分の胴体と右手とで楽器をサンドイッチできる形になるのがポイント。より確実にブレなく、フォームを維持することに貢献してくれます。
これについては、ジェームスジェマーソンの1フィンガーの真似をしてみると、効果をハッキリ実感できますね。親指を弦に乗せる場合、その弾力が仇になって弦を振動させる瞬間にブレが発生しがち。固定が甘いとやはり、それだけ力も逃げてしまうと痛感。
一方、必死に固定しようとするのも、考え物。親指を弦やPUに押し付ければいい、というものではなし。体をガチガチに固めてしまっては、本末転倒。疲労や負担の元、演奏にならない可能性すら出てきてしまうでしょう。
だからこそ、PUフェンスを利用することに意味が生まれてくる。ジェマーソンの真似をして、中・薬・小指をフェンスに乗せてみると効果を実感。無理せず、頑張らずとも、人差し指で弦を押し込みやすくなります。
ほんの軽く押し込むぐらいの感覚でも、十分な音量と太さを実現可能。弾くポジションがネック寄りになるのと相まり、豊かなベースサウンドを得やすくなる快感。
楽器をしっかりホールド、弦を確実に鳴らすのに想像以上の威力をもたらす、PUフェンス。人差し指によるアップストロークを強化するにも、安定させるにも、効果絶大。
漫画で上手くなるベース第二段
虎砲に続き、久々の衝動に駆られて書いてしまった、今回。ず~っとモヤモヤ溜め込んでたものを出せて、スッキリ爽快。クソどうでもいい話ができて、最高に楽しかった次第。
真面目な話、バッティングでも、パンチでも、キックでも、何でも繋げることはできるはず。それこそ、力学的な問題になるのかな?その辺の教養はないので根拠は示せませんが、あながち、否定もしきれないんじゃないかと。
まぁ音楽の場合、ブレまくりの暴れまくりってのが味わいを生む要因にもなる為、綺麗に確実にってのが正解になるとは限りません。修羅の門の発勁にしても、力を加える最後の瞬間を見切られ、不発になってしまうシーンがあります。
しかし、闇雲にただぶん回すのが良いのか、そこに疑問を持ったからこその発勁の誕生じゃないのか、そんなことを考えていくと面白い。暗殺集団どうのはさておき、試行錯誤して技を高めていくって素晴らしい。
ベースのフィンガリングにしても、「ネックを握るのは基礎から外れてる!」みたい見方がありそうですが、今回の流れで言えば、より確実により強力に打撃を加えたい、より強固なホールドを実現するための方法だと考えれば、邪道とか非効率と切ることができなくなってきます。
先入観、固定観念、一度植え付けられると、実に厄介。変に意固地になったり、「これが常識だ」と迎合するより、想像力豊かでありたい。「漫画読んで楽器上手くなんのかよ!」ってツッコミがあるとしたら、断言しておきましょう。
「上手くなるよ」
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