修羅の門 虎砲で考えるベースのタッチ
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陸奥圓明流 虎砲
修羅の門と言えばこれ。
『虎砲』
この技の話だけで盛り上がれるぐらいの存在。
簡単に説明しますと、
「相手に拳を押し当てた状態。0距離から超強力な一撃を叩きこむ」
密着状態から1トン近い衝撃を加える必殺技。
いかにも漫画的でワクワクします。
主人公【陸奥九十九】いわく、
「布団をね、拳をそえた状態から拳のスピードだけで打ちぬく練習をするんだ。」
この中途半端に現実的、鍛えれば本当にできてしまいそうな感じが良い。読んだ人は必ず真似をしたんじゃないかと。
虎砲奏
今回のメインテーマ『虎砲』
イメージできない方は修羅の門の2巻を読んでください。
まずはそれが手っ取り早い。
ここでヒントにすべきは、
『拳を押し当てる』
『ゼロ距離から叩きこむ』
要するに、指を振りかぶるようにして弦に当てにいくのではなく、まずもう最初から弦に指を当てている状態を基本、スタート地点にしてみるということ。ジャブを当てる、ストレートを繰り出すのではなく、指と弦を密着させそこから力を加えていく。
その際、最初から力んでいてはいけません。あくまでも脱力した状態から弦を垂直に押しんでスタンバイ。そのスタンバイが完了後、そこから指を超高速に抜く、または通す。そして弦を綺麗に振動させる、弦が高速にそのまま垂直に戻ってくるようにする。そんな意識で弾くと良いんじゃないかと。
修羅の門を読み、
『 虎砲奏 』
こんなイメージをつくりながら弾くと音は変わっていくはず。
全ての音を必殺技化するのは厳しい
縦振動のタッチを習得するにあたり重要なポイント。
『弦を押しこむ』
まずこれを実践するということ。縦振動に限らずとも弦をより豊かに鳴らしたいのであれば、あらかじめ弦を振動させるためのスタンバイをしておくべきだと自分は考えます。
指を思いっきり振りかぶろうが大きく弧を描こうが、その力をちゃんと弦に伝えられなかったり方向が悪いのでは意味がなくなってしまう。しっかり振動させたいのであれば指をバタバタさせるのではなく、弦の存在を確実に認識し、それをいかに鳴らすかということを意識して弾くべきでしょう。
一方、現実的なことを言えば、細かい音符を弾くのにいちいち大きな溜めをつくっているわけにもいきません。本当に瞬時に弦を鳴らさなければいけない、高速な処理をせねばならない、そういうものですよね。
「一音一音を大切に!」
分かりはしますが、全ての音に全力を注ぎこむのは正直厳しい。その気持ちを込めることが大切なのは言うまでもないけど、実践するのは並大抵のことではありません。一音に全神経を集中させるというのが理想であっても、それがなかなか許されないのが演奏の常というもの。
されど一音 まずはそこから
現実的に厳しい面が沢山あるとはいえ、一音を大事にすることを諦めてしまってはなかなか音は太くなってくれません。悪いタッチのままで癖が染みついてしまう可能性も高いです。
・自分の音をもっと太くする
・もっと充実させる
・もっと説得力を持たせる
さらにもっともっと上を目指すというのであればやはり、一音一音を確かめながらじっくり地道に育て上げていくべきでしょう。「次へ!次へ!」と上達していくのも良いのですが、曲やフレーズを弾くことばかりに気を取られている場合、自分の音を育てることを忘れてしまいがちになるから厄介。
『タッチを鍛える』
これをおろそかにはしたくない。
徹底実戦主義というのも大切ですが、「やっつけ」とか「間に合わせ」みたいな癖が付いてしまうのも、それはそれで怖いことだと痛感します。地道な積み重ねがあってこその一撃必殺。修練があるからこそ自在に繰り出すことが可能になる。
次回予告
次回はまた修羅の門、もしくは、刃牙をヒントに考えていこうかと思います。かなり以前にはジョジョをヒントに新たなタッチを考えたこともありますし、それも再びまとまったら記事にしていくかもしれません。
・発勁
・消力
・音速拳
・波紋
などなどこのあたりは使えます。
冗談抜きで真面目にヒントにしたものもある次第。
念願かなってようやく虎砲の話ができて感無量。
こういう話をしてるとほんと、ワクワクしてきちゃいます。
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