Anthony Jackson Vo.Pedal
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John Tropea Standard Influence
まずおすすめしたいのがこのアルバムの二曲目【How Insensitive】
ジョントロペイ、スティーブガッド、アンソニージャクソンのトリオってだけでも必聴。それに加え、アンソニーがペダルボイド(勝手に呼んでる造語・バイオリン奏法)を駆使してメロディ弾いてるとか贅沢の極み。感涙物なサウンドを堪能できます。
予備知識なしで聞いた場合、何の楽器に聴こえるものなのか? ギターっぽいけど何か違う、ロック畑ともジャズ畑とも違う、クラシックからの影響とアプローチ?でもこんな音は存在しない。
『エレクトリックコントラバスギター』
魅力全開、本領発揮って感じです。また、このペダルボイドでメロディ弾いた後が、凄いのなんの。ボロロ~ンと印象的に和音を決めた後、
「ドュンッ・・!」
めっちゃくちゃ低く重々しく、しかも、ごく短い音を鳴らすのが最高に格好良い。高音弦をメインにしたどこか物悲しく浮遊感あるサウンドから一転、一気に地に足を付けるサウンドが最強に素晴らしい。
「はいテーマ終わり。え~っと・・はい次の人のソロね」なんて曖昧に譲ったり、なぁなぁで流してしまうのではなし。ジョントロペイへの主役交代を告げる一音の説得力、これが本気でやばい。これは確かに、4弦の領域では到達できない、ピッチシフターなどでは決して真似のできない音世界、表現方法だと感動。楽器をあれこれ持ち替えたり器用に使いこなすのとは全く異なる凄みを体感。
アンソニーは勿論、ジョントロペイ、スティーブガッドのダイナミクスコントロールもま~、見事としか言い様がありません。凄腕達が音数少なに激渋に攻める、聴けば聴くほど深い、堪らない世界が凝縮されてます。たぶん、あまり知られてないんじゃないかと思いますが、だからこそおすすめしたいこのアルバム、このテイク。
「問答無用!聴け!」
と言っておきます。
Michel Petrucciani Trio in Tokyo
「このライブを観れなかったことを一生後悔するのか・・」と、個人的に絶望感を叩き付けられてしまうアルバム。アンソニーのペダルボイド目的でなくても、まさしく必聴盤。でもやっぱり、ここで触れるのはそこについて。まずおすすめするのは、3曲目の【Home】この曲のエンディングが超絶素晴らしいのなんの。
最初、予備知識なしで聴いて、「あれ?シンセなんかあったの?」と勘違いしちゃったのが本当の話。「これアンソニーやんけ・・」と分かったのは、入手してから結構後になってから。それぐらい滑らかで自然、当然のように入れてくるから参りました。
で、実はそこだけではなく、全編で絶妙にボリュームコントロールしてるんですよね。後鳴り感をより強調するためか、グォォオオンって伸びてくるサウンドをタッチだけではなく、足元とも連動して実現してるから凄い。前述した「ドュン!」って重くぶっとく短い音との切り替えも、これまた絶妙。音の長さ、つまりは音価へのこだわりが異常。一期一会の集中力、音楽に命かけてる感がビシビシ伝わってきます。
このHomeの一曲だけでも堪能できますが、より分かりやすくメロディックに堪能したいなら、【Love Letter】も絶対外せません。イントロからアウトロ、最後の瞬間まで聞き逃せない。ペトルチアーニのあの美しいピアノ、真向から絡めるエレクトリックベースとか誰が弾けるのか?誰が認めさせられるのか?もはや歴史的テイクと言えるでしょう。
繰り返すようですが、まさにこれ。
「問答無用で聴け」
決して難解ではなく、むしろ聴きやすいぐらい。ペトルチアーニは言うに及ばず、アンソニー、ガッドのファンはもちろん、ジャズの入り口としてもおすすめできる、あまりに素晴らしい作品!
Steve Khan The Suitcase
これも強烈なライブアルバム。
スティーブカーンってだけでも嫌な予感、もとい、ワクワクしますが、そこにデニスチェンバース、アンソニージャクソンと来るわけですから、聴く前からゾクゾクしてしまいます。難解なインスト、何とも形容しがたいギタートリオ、よく分からない音楽が聴きたいなら、どこまでもハマる可能性あり。アンソニーの縦横無尽なコントラバスギター、その異様に生々しい響きを堪能するにもおすすめ。
【アイウィットネス】と聞いて、ガタッ!と思わず立ち上がってしまう人だったらもう、説明不要。こいつも「問答無用で聴いておけ!」となる作品です。そして、ここで語りたいのはやっぱり、ペダルボイドについて。このアルバムの何が凄いって、アンソニーの完全ソロベースが入ってる事。
いやもう、ソロベースなんてもんじゃなく、
『独奏』
こう評した方が合ってそう。
子供の頃、【オリヴィエ・メシアン】のオルガン作品に出合いって涙が溢れたと語る、アンソニージャクソン。この話の時点で付いていけない何かを感じるのも正直なところですが、その影響がこれでもかと伝わってくるのが、この独奏かもしれません。もう何でしょうね?パイプオルガンの世界?ファンタジー?宗教?世紀末?黙示録?影響を受けた対象があまりに違いすぎると言いますか、わけの分からない単語を並べたくなってしまう凄味があります。
言うならば、
『聖域』
音楽と言うか、別空間を創造してるような気分にもなる凄まじさ。本当の意味での音楽家と言うべきか、もはや哲学者?圧倒的な凄みを見せてくれます。
ペトルチアーニいわく、「アンソニーはベースでストラヴィンスキーを弾く事もできる」とのこと。「お、おう!とりあえず何か凄そうだ!」と無知丸出し、ニワカに納得するしかできない自分。全く理解できない次元に足を踏み入れている事実にもはや脱力。
表面的に真似したってそりゃ辿り着けるわけがない、アンソニージャクソンのその奥深さ。アルバム全体で考えても聴きどころ満載、これも必聴盤ですね。
Lee Ritenour & Friends
こちらは必聴に加えて『必見』。アンソニーのペダルボイドを耳で堪能できるだけでなく、映像としても味わえるのが超美味しい。【Malibu】の一曲だけでも、聴く価値あり。
と言ってもまぁ、ベーシストの足元なんかをわざわざ映してくれるわけがありませんが、それでも本当、アンソニーが真実弾いてるのを実感できる意味で、超貴重な作品である事に違いなし。クオリティも激ヤバ、「え!何これこの人が出してる音だったの!?ってかベースなの!?これがベースの音なの!?」って驚愕するでしょう。もはや人間業とは思えないペダルボイドによるそのサウンド、耳を疑い、目も疑っちゃいます。
リトナーのガットギターとフィルペリーの歌だけだった場合、ちょいとしんみりした曲、悪くすれば歌謡ショーみたいになってしまいそうなところ、それがアンソニーのアプローチによって幻想的な雰囲気すら生まれてしまうのだからアメイジング。間延びするどころか緊張感バリバリ。安易なバラードなんて評するのは恐れ多い、芸術性を感じるまでの昇華。前述した『聖域感』を演出できるベースプレイヤーが一体、どれだけ存在するのか?まさに別格だと地にひれ伏してしまいそうです。
『音楽に命を吹き込む事』を掲げ、こだわり続けるアンソニージャクソン。それを実感させられるこの作品もまた必聴。問答無用でおすすめします。
やっぱアンソニーのペダルボイドは最高だぜ!
他にも絶対おすすめしておきたいのは、【Michel Camilo】の【Remembrance】。この曲のモントルージャズフェスティバルでのテイクが超絶とんでもなく良いので、必聴必見。テレビ放送されたものなので、残念ながら映像作品として購入する事はできません。ここに貼る事もできませんが、是非とも知っておくべきだと声を大にしておきたい次第。
自分はあのテイクを知る事で、アンソニージャクソンによりハマるようになり、ペダルボイドにも強烈な興味を抱くようになりました。他のプレイヤーじゃ絶対真似できないだろう、あまりにも素晴らしいプレイに感動間違いなし。
いや本当、6弦ベース好きとか多弦ベース好きだったらアンソニーは勿論、ペダルボイドも知っておいて損はないでしょう。この呼び方が良いかどうかはともかく・・・ってか、かなり微妙な気もしますが、エレクトリックベースが持つ表現方法として素晴らしい事実に、変わりはありません。
ちなみにですが、ちょっとふざけた話もしますと、足首の運動に結構良いので、健康のためにもおすすめできる面があるかもしれません。速いパッセージをやるとま~、これがなかなかしんどい!案外、ダイエットにも向いてる可能性があるのも、違う意味で面白いポイント。足首がカッチカチに固まってるって、日常生活においてもあまり良い事ないですよね。
で、もう一つちなみにですが、アンソニーが使用しているのは、アーニーボール製の模様。純正そのままとは思えないし、インピーダンスがどうなっているのかも分かりませんが、ベーマガの記事でも見たので、アーニーを使用している事に間違いはないはず。
そのアーニーのペダルの中でも自分が気になるとしたら、【VP JUNIOR 25K】。ちょっと小型タイプで、ローインピーダンス仕様。さすがにフォデラのコントラとかは手が出ませんが、とりあえず足元だけでも真似はしてみたいところ。今使ってるBOSSのFV30Lがおしゃかになったら、手を出そうかと考えています。
そんなこんなの、アンソニージャクソン語り。心酔してると言っても過言ではない、アンソニー御大。また何か思い付いたら、勢いのまま書きなぐりたいですね。ず~っと話したいと思ってた事が形になり、スカッとしました。
ERNIEBALL VP JUNIOR 25K ボリュームペダル
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