リチャードココとラベラのフラット弦
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「う~ん、最近ココは何か違うなぁ?他の弦にしよ!」ってのを何回やってきたか?その度々、「やっぱココにしよ..... 」と溜息混じりに戻ってきた。
もっと派手なサウンド、高倍音ジャリンジャリン、柔らかいタッチだったり、粘ったり、地味だったり、一点だけ見ればココより好きになれそうな弦はあったけど、トータルで判断すると他に勝る物が思い付かなくなる。
ハズレがほとんど無い。コーティングとかしなくても半年ぐらい平気で張れる。くたびれてきても独特の弾力は維持できる。指弾きで良いのは勿論、スラップも良い感じのところに落ち着いてくれる。
あれこれ求めるのが馬鹿馬鹿しくなったと言うか、もうほんと、面倒が無くていいやって感じ。完全にこの弦が基準、そこを崩したくない、求めようとも思わない、それやって散々痛い目を見てきた。
振り返ってみると、もう10年どころじゃなく使ってるリチャードココの弦。この弦の存在を知ったのはこれまたジラウド。福田さんからその噂を聞いた事に始まる。
良心的な代理店さんのおかげもあってか、今では当たり前のように流通してるココ弦だけど、最初に耳にした時は幻の弦みたいに認識したのが本当の話。
「めちゃくちゃ良いのがあったんだよ!あれは凄い弦だった!」と、福田さんから聞かされたのはいいものの、過去形だったのが何とも悔やまれた。
当時最高峰だと思ってた某社の弦と比較しても、と言うか、全く比較にならない、あれしか使いたくない、それぐらいの評価をあの福田さんがしていたという、その事実に心躍らないわけがない。
「どうにか手に入らないですか!?」と尋ねてもまぁ、会社が無いのではどうにもならない。福田さん自身、何とも悔しそうな心惜しそうな、そんな微妙な表情をしていたのを思い出す。
時は流れ、「リチャードココ復活!」の情報を手に入れ歓喜。ちょっとうろ覚えだけど、福田さんに報告したのも記憶に残っている。
「ケンスミスとかの代理店が扱うみたいですよ!」みたいに話したら、「あれ?それ知り合いかも?」なんて話にもなった覚えがあったり、その実物、そのクオリティを知らずとも、勝手にテンション上がりまくったのは間違いない。
そしていざ張ってみて、ま~、あれだけ感動した弦って他に無い気がする。何じゃこりゃ、全く次元が違うぞ、一体どうなってんだ、もうこれ以外使えんわ、と、完全に虜になってしまった。
その当時の物と今現在の物とで違いはあるのかどうか、どうやったって確認のしようがないし、求めようとも思わなくなった。でももし、あれぐらいの衝撃と感動を得られる弦が出てくる事があるなら、あの感覚はまた味わってみたい。
ただ、その新鮮さや期待を求めて失敗しまくってきたのが現実だったり、10万単位で無駄にしてきただろう事を思うと、消耗品にスペシャルを求めすぎるのも疑問になるところではある。
その辺を考えてみても、今のリチャードココに求める事は、供給面も含めたひたすらな安定感と言えるかもしれない。
そんなココ弦に並び、自分が愛用するのは、ラベラのフラットワウンド。恐らくもう、一生交換しないんじゃないか?そんな感じにもなってしまう、超~強力なフラット弦。
一回気に入ったらこれしか使う気にならないかもしれない、それぐらい堪らない魅力を持ってるベース弦。
しかしまぁ、こいつには本当に苦戦させられてきた。
一時期は品質が安定しなかった印象が強く、パッケージを開けて飾り糸の色を見るだけでも「やっちまった.....」となるぐらい、イメージしてる物、理想のそれを手に入れる事が難しかった。
「え?これがラベラのフラットなの?」ってツッコミ入れたくなるぐらい仕上げが甘い、見て分かるぐらい表面のザリザリが残ってる、勘弁してくれと言いたくなる物もあった。
それでも余所の物より遥かにパンチがあったり、実用する分には問題なかったんだけど、最高の物を知ってる身としてはやはり、どうせ交換するなら想像通りの物をやっぱり張りたくなるってもんである。
最近の印象はどうかと言うと、「よし!もう交換しねぇ!」って物に連続で当たれたので、何も言う事が無い。ジラウドのプレベに張り、もう一年半以上使ってる。切れない限り、交換する可能性はまず無い。
ボヨンボヨンになるんじゃないかって、そんなヤワな想像するのは甘い甘い。
何でこんなに張りがあるのか、パンチがあるのか、塊みたいな手応えがあるのか、「これがベースだろ?」って音が出るのか、「まだまだこれからだろ?」って頼もしさと恐怖があるのか、あまりのタフさと存在感に痺れる。
ラベラのフラット弦と言えば、ジェマーソン弦をおすすめしたいところではあるし、一回は張ってみてほしくはある。が、色々な意味でとんでもない弦なので、それより一回り細いやつを自分は愛用している。
あそこまで行っちゃうと何と言うか、あの弦の音しか出ない、用途的にさまざま厳しくなる、超特化型な印象が強くなるので、今のゲージの感じが丁度いいかなって気がしてる。
ネック付近で1フィンガーやるにはちょっと緩く感じるけど、ジェマーソンスタイルを極めようとでもしない限り、太さは加減した方が落ち着きやすいと思う。
そんなこんな、リチャードココとラベラのフラット弦。先日のパワーアンプ、スピーカーと並び、ベース弦についても他を試す気が無くなってるのを実感する。
コーティング弦の類は自分は一切興味ないし、ラウンド弦でも平気で半年とか使い続ける現在、その必要性を全く感じない。
ラベラフラットについてはそれこそ、「頼む.....早くヘタってくれ.....!」って願う事なんかもあるぐらい、タフな付き合いを覚悟と期待して張ってるし、寿命の心配は心の底からこれっぽっちもしていない。
なんて言いつつ、さすがに切れたらヘコむけど、それはそれで記憶に残って面白そうではある。「俺もラベラを切れるぐらいになったか!」って喜ぶかもしれない。
で・・・・よくよく考えてみると、これだけ弦について語れるって事は、それだけ消耗してきた、散財してきたって証明なんだろうなって、その点についてやはり、ちょっと落ち込むものがある気もする。
変な欲を出さなければどれだけの節約になったのか?弦交換の手間を省けたのか?余計なストレスを抱えなくて済んだのか?何とも微妙な気分になる。
そんな散財と失敗を繰り返し、何でココとラベラに落ち着いたか?それは「タッチで音を作る」ってところに応えてくれるからなんだろうなって実感する。
新品ジャキ-ン!ばかりを求めていた頃と比較して、そこに依存しなくなった、それに期待しなくなった、欲しい要素を他の部分に赴くようになったなど、そんな事を思う。
強烈な個性とか美しい音色とか、そういった欲を弦にばかり期待したり求めてしまうと、これまで通ってきた散財や交換地獄に見舞われる、それが経験してきた事だったかなと。
そこにある不満は本当に弦だけから来るものなのか?使ってる楽器はどうなのか?システムは?もっと大本の部分、タッチ、ピッキングは?そもそも何をどう理想としてるのか?弦で解決できるのか?
なかなか哲学的だねぇ。
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