使い古し弦と戒め
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実験の弦代をケチる
4弦のオーダーへ向け、色々な実験と確認をしている最近。好きなPUのタイプと位置をより知っておくべく、1ハムのブラッククラウド5弦をハイC弦仕様からローB弦の方に戻しました。
「プレベが良いか?」
「ジャズベが良いか?」
「リアだけで良いか?」
「スティングレイの位置が良いか」
このあたりをより探っておきたいところ。
ただ、ちょっとした実験に新品弦を張るのもなんだし、確認したかったのは「ちょっとくたびれたぐらいの弦でどうか?」ということでもあります。ジャリンジャリンの弦をまた数か月弾いて待たないといけないのはちとダルい。ハイC仕様も捨て難い魅力があり、実験後に新品弦をすぐ外すことになるのも損だなと。
そこで、押し入れに眠ってた使い古しの弦を引っぱりだして弾いてみることに。いつ買ったのか?交換したのか?処分しようとしたのか?まったく覚えていない弦。正直、何も期待していませんでしたが、予想外の結果をもたらし驚愕した次第。
全然くたびれてなかった使い古し弦
ボヨンボヨンの音が鳴るかと思っていたお古の弦。
いざ張ってみて出てきた響きは、
「ジャリーン!」
割と真面目に血の気が引いたかもしれません。
新品弦の音を至上としていた過去の自分。ちょっとした劣化や違和感も気にする神経質だった時期。酷い時は月に数万使うこともあった事実。それを思い出して激しい後悔の念が押し寄せてきました。
「俺、この程度の劣化で交換してたのかよ・・」
いや本当、ちょっと嫌になっちゃいましたね。どれだけ無駄遣いしてたのか、こだわり気取ってたのか、顔が赤くなりそうです。
確かに、超新品時の音を求めるのであれば違和感はありますし、その当時の自分が交換したくなる状態だったというのは分かります。張りたての音が持つのはせいぜい二日か長くて一週間。どこまでもこだわる人になると数時間、数十分でもう劣化を感じたりもするそうな。
一方、今の自分の場合、とりあえず一ヵ月は弾いて馴らしたいところ。三か月は交換しないのも当たり前、フレットレスにいたっては年単位で張りっぱなしそんなわけですから、まだまだ使えちゃう弦が押し入れに眠っているわけですね。「何やってんだよ!」って本気でツッコミたくなってしまいます。
音にこだわるのもいいけど神経質になりすぎるのは考えもの。病的なレベルにまで行ってしまうと経済面においてもろくなことがないと猛省。
消耗品に特別を求めると苦労する
『特化した方向性と絶品のサウンド』
これが新品時による限定的なものだった場合、実に厄介な問題が付きまとうことを痛感。 前述した通り、神経質にこだわるとすぐ交換したくなるから恐ろしい。品質に不信感が芽生えたり他の弦を探すようにもなると、いとも簡単に数万円が吹き飛んでいくことになります。
自分の場合、多弦弾きというのもまずいポイント。6弦メインの時は弦のオーダーまでしていましたし、コストといい手間といい、今考えても青くなってしまうものがありますね。今は新品弦の音を積極的に求めるスタイルでも好みでもなくなった為、かなりゆる~く構えることができるようになり、ほっとするものまであります。
劣化することが前提の消耗品に一瞬の輝きだけを求めるのは辛い。超絶ワイドレンジ&超新鮮弦の音を元に生きていくのは茨の道だと悟りました。
一目惚れして捨てて戻ってきたのはリチャードココの弦
今現在、自分がメインで使用しているのはリチャード・ココ。一時期、品質に疑問を感じるようになり、他の弦に移行しようとしたことがありますが、 結局はこの弦が一番安心して使えると分かって以来、他のものにすることなく使い続けています。
ココ弦の何が良いかって、多少くたびれてきても独特の弾力が残り、音程感も維持できるってことですね。手汗をあまりかかない体質ということもあり、数ヵ月は平気で張りっぱなしにできる為、様々な面において助かります。代理店さんも信用できますし、良心的な価格で流通も安定しているのが魅力。
特化した方向性を狙うならば他に良い弦もあるかと思いますが、トータルで判断した場合、自分にはこの弦が一番合っていると結論付けました。 何度かこのブログで紹介していますが、リスク少なく使えることを実感します。
いや本当、弦探しはもうこりごりですね。使える弦が押し入れにまだ眠ってそうなのも恐ろしいし、フラットワウンドとか一生交換しないぐらいのつもりで張りたくなります。
悩んで苦労して金使って消耗だけするのはもう嫌だ!
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