歌いながら弾くのは難しい
呼吸が乱れるから歌えない
動画を撮って確認していてよく思うのが、
「すうぅう・・」
「はあぁ・・」
呼吸音が結構な大きさで入っていること。
ラインで録ればいいんですが、なるべくアンプから音を出したい方なので、これのせいでお蔵入りになったものも沢山存在します。
そこで考えたのが今回のテーマ。
無意識の内にベース演奏用の呼吸、リズムの取り方まで含めた息の使い方、全身の動きが身に付いているのだとしたら、そりゃそのままじゃ歌えるわけがないよなと。
自由に呼吸できない、喋ることもできない。
その状態でどうやって歌うのか、どう楽器演奏もこなすつもりなのか?
根本的に不可能ではないかと感じた次第。
超シンプルなパターン、ほぼ一定で単調な刻みとかだったら自由も利くんですが、神経を集中して弾く必要があるような場合、自分はまったく歌えなくなってしまいます。
呼吸を含めた筋肉の使い方など、そこを一から地道に身に付けていかない限り、意識の問題だけではどうにもならなそうです。
弾き語りで感動させられた出来事
友達のライブを観に行った際、対バンで出演していたのがギター弾き語りの女性。
この方にはけっこう感動させられるものがありました。
正直、歌はそんな上手くないし、ギターについては素人丸出し。
演奏がつっかえたり、間違えまくったり、お世辞にも出来が良いとは言えません。
それでも何が凄かったか偉かったかって、
『歌う事を絶対にやめなかった』
これですね。
ギターは間違えまくってるのに歌には影響が出ない、そこだけは何がなんでも通して伝えるという、その姿勢に驚かされました。
これが自分だったら、無意識にでも歌を止めてベースの方を優先しちゃうと思います。
どちらも中途半端どころか、両方つまってしまう可能性も高いだろうと想像。
両方ちゃんとできるのが一番良いのはそうだけど、素人だろうと下手だろうと歌いたい、ギターも弾きながら人前で歌いたいという、その確かな力強さを感じたことが非常に印象的。
ベースが絶対優先になってしまう自分にはできないことだと考えさせられましたね。
いきなり理想は手に入らない
自分が歌の方までこれから一からやっていくのは厳しいと認識していますが、もっと気楽にベースを弾きながら歌えたら楽しいだろうなぁと憧れるものはあります。
徹底的に簡略化したベースフレーズとサウンドにしたり、歌こそを際立たせ集中するという、やるならそういう方向性にした方が良いのだろうかなんて思ったり。
シンコペーションしまくるフレーズなどはもちろん、複雑に刻みながらも歌をバッチリこなそうとか、それをいきなり実現しようというのは不可能ですよね。
大雑把に言うならば、ベースを弾く上で使うのは腕だけ指だけぐらいに考え、体そのものと呼吸は歌に使うという、それがやるべきことなのかと一つ想像。
ある意味、ベースを弾くことを単純作業として認識する必要もありそうですし、無意識に勝手にできてしまっている状態をつくることが望ましいのかなと。
取り組むための精神的な面を考えるのであれば、現実を見ずに理想ばかりが膨らんだり完璧主義が邪魔をしたり、それが嫌になって練習しなくなるのは一番良くない。
ついつい格好良い自分をスピーディーに目指したくなってしまいますが、都合の良い魔法や展開に期待するとすぐ挫折するのがお約束というもの。
完全なる意識の分散からの集約なんてことができれば良いんですが、これはまぁ、ちょっとニュータイプじみた話のような気もしますかね。
自然にそれをやってしまう人もいるんだろうけど、後天的に身に付けるにはやはり、地道に修練を積んでいくしかない。
指板を凝視してるような段階ではどうにもならなそうです。
楽器演奏と呼吸への興味
歌より結局、ベースの話になっていってしまいますが、
『呼吸』
自分が気になったのはやはりこれ。
『歌いながらベースを弾く技術』と考えると、二兎を追うことのようにも感じられる一方、やるべきなのは案外シンプル、まともに歌えるようにすることなんでしょうね。
自然に歌うこともできない、身構える必要があるという、その時点で色々駄目っぽい。
正直言って、「どっちもハイクオリティに!」なんてのは完全に諦めてしまっていますが、呼吸についてはもうちょっと向き合ってみたいとは考えています。
呼吸が良くないと単純に疲れるし体に悪いし、良いことがない。
ベースをより自然に弾きたいのであれば、不自然な呼吸から脱するべきなのかなと。
自分の中で肝心になる、
『ベース専用の呼吸』
これが根本的に不味いんじゃよろしくない。
集中しようとしているのはいいけど、集中=過緊張になってしまうようでは、方向性を誤っているように思うところ。
理想とすべきは、全身隅々にまで神経が行き渡り、血液もよく通っているような状態にすることですかね。
その状態に導ける呼吸というものがあるのなら、それを知るのも上達への道なのかと想像する次第。
それこそ初心者であるならば、
・不自然なぐらいに息を止めてないか?
・歯を食いしばったり眉間にしわを寄せてないか?
・無意識に力んでストレスを与えてないか?
・自分から動きを制限してないか?
そんなことを意識してみると、上達のスピードにも大きな効果を期待できるはず。
緊張をほぐすにも呼吸や脈拍の乱れを認識するのは役立ちますし、トラブル時にもパニックを起こさず思考がめぐりやすくなり、それだけ対処もしやすくなります。
生きるため絶対に必要な行為だからこそ、演奏の方にも活かせた方が良い。
歌うにも弾くにも何するにも、呼吸は本当に大切。
それが良くなるだけでもたぶん、人生変わりそうです。