【ベース談義】 太い音の出し方を考える (17) 右手小指で太い音を出してみる

小指でも太い音は出せる

 

体格差・パワーの差という現実

 

人間、ついつい手の大きさや体格の差などに悩んでしまったりもするもの。実際問題、残酷なぐらいの差がある事例も特に珍しくはありません。でもまぁこれって、考えても仕方のないことではないかと。それか、徹底的に現実に向き合い、足りないものをどう補うかを考える。自分がやるべきこと、出したい音に向き合ってみるべきでしょう。

 

「ただ何となく・・」で行くと、本当にそのまま何となくで終わってしまう可能性がある為、試行錯誤は本当に大切です。もうほんと、身を持って思い知ってますが、でかいやつ、パワーのあるやつ、ヘヴィ級の化け物にそのまま挑んだって勝てません。時間が解決してくれるとか、慣れの問題とか、そんな甘い話ではない。

 

163cmしかない自分、言葉は悪いようですが、それこそ小学生にすら体格で負けてしまうことがあるわけですね。バリバリに鍛えたマッチョなはずもないし、ゴリ押しでなんとかなるようなフィジカルからは遥か遠くに存在する身。

 

その為、

 

「理屈じゃねぇ!」 

 

 とは残念ながら言えないし、そんな幻想の世界からは見放されています。

 

タッチのスピードとタイミングで音を太くする

 

みみっちいパワーとエネルギーしか持たない身である現実。となるとやはり、『技を高めていくべき』と判断せざるを得ません。その経緯や方法についてはこのブログで多く話してきましたし、noteの方でも公開している為、この場では割愛。

 

要するにですね。『スピードとタイミングで音を出す感覚』が身に付きさえすれば、力でなんとかしようとせずとも、音を太くすることは可能だって話です。「小指でも太い音を出せるようになる」ということも以前から話してきましたが、これは本当、ベースを教える際などに実践してみると効果てきめん。

 

「手が小さくて・・」

「背もないし力もないから・・」

「ベース向きじゃないんです・・」

 

みたいなお悩みを一蹴することができます。

 

それに対し、

 

「それは練習してるからでしょ?」

「必死にやってりゃそりゃね・・」

 

ってな言い訳をしても通じません。何故なら、自分は右手小指を使うトレーニングなんて一切してないから。押弦で鍛えられた左手の方と比較すると肉も薄いし、ひょろっひょろ。手の大きさ・指の長さで女性に負けることもある身です。

 

それでも、いい加減に弾いてる人差し指・中指、そういうタッチより太い音を出すことができる自信はありますね。弦を鳴らすその感覚さえ掴めれば、それだけ音は太くなります。

 

動画

 

以前にもこれ系の動画は撮っていましたが、今回は試しに2Wのミニアンプを使用してみました。まぁ、超小型アンプゆえ、ちょっと音割れたりして崩れちゃってるんですが、 それでも音の確実な変化は確認できます。

 

小指でも太い音は出るし、他の指と音質を揃えることはできます。上手く有効活用すれば、4フィンガーなどに発展させることも可能でしょう。

 

※ヘッドホンなど推奨

 

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大切なのは小指を使える事じゃない

 

話をひっくり返しているわけではなく、

 

『スピードとタイミング』

 

これを意識すること、身に付けることが何より重要だと考える次第。 小指を使ってみるのは、その分かりやすい証明と言えますね。本音を言えば、べつに無理に使う必要はないし、自分としても本格的に導入するつもりはありません。ただ、それができることによってやはり、精神的なものは変わります。

 

「小指でも太い音が出せるんだから他の指にできないわけがない」

「べつに背が低くても手が小さくても問題ない」

「人間の体は使いようでどうにでもなる」

 

こうなってくるとメンタル的に非常に楽になりますよ。

 

3フィンガーの習得なんかについてもそうですね。小指で音が出せるんだから、薬指を使うぐらいどうってことはない。無理だ諦めようと考える必要性がまったくなくなります。

 

で、そんな話をしているだけでは何なので、試しにスマホで撮った初動画でも。

 

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スピードとタイミングのタッチが掴めれば、音は太くなるし速弾きにも応用できます。音を太くするトレーニングをしていると同時に、速弾きに活かすこともできるから面白い。力を必要とせずとも弾けるんだから、3フィンガーだって絶対できるようになります。

 

スピードとタイミングによるタッチの習得、これは本当におすすめ。体格や手の小ささなどに悩んでいるのであれば尚更、取り組んでみる価値がありますね。