フェンダー アメリカンプロフェッショナル ベース
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以前に話したことがあるあいつ。
まさか本当に買ってしまうとは思いませんでした。
ベーシストなら分かるけど本業は完全にギター。ギタリストなのに18万ぐらいのベースを買ってしまう心意気。もちろん金に余裕なんてあるわけもなし。
正直、痺れましたね。
「さすが行動型!」
その思い切りと勢いに拍手したい気分です。
そんなわけで、アメプロのプレベ体験についてこれまで書いた数記事分、まとめて語っちゃいます。
やっぱり何か良いフェンダーのプレベ
いや本当、自分もフェンダーUSAのプレベとかめっちゃくちゃ久しぶり。と言うか所有は一回もない為、逆にレアな体験ってぐらいかもしれません。
今回、最も強く感じたのはこれ。
「いいなプレベ!」
やっぱりフェンダーは何か来るって納得させられます。パッシブとプレベの魅力についても再確認した気分ですね。
友人と音出ししていて思わず出てしまった言葉、
「ベース欲しけりゃまずはプレベだよな!だってこいつに飽きたってしょーがねーじゃん!」
自分で言ってて何だか笑ってしまいました。
ベースったらプレベ。これほど分かりやすい存在はない。
プレベ弾いてて気持ち良ければもうそれでいい。わざわざ小細工する必要はありません。弾けば弾くほどそれだけ応えてもくれる楽器。
もう少し異なる方向性、多様性などを求めてジャズベに行くのも素晴らしい道。
一方、とにかくベース弾きたい、ベースらしい音を鳴らしたいのであればまずはプレベ。それがストレートで一番分かりやすい。
納得するプレベが手に入ったならガンガン弾き込むべき。ベースそのものに飽きない限りずっと使える楽器。自分自身が上手くなってもっともっと楽しんでいくのが正解で幸せ。
「飽きてどうすんの?」
「俺がベースだよ?」
「ベースって俺の事だよ?」
プレベからこんな声が聞こえてきたような気がします。
否定しようのない気持ちよさ。その魅力に唸らされました。
Fender American Professional PB
プレベらしさにやられた一方で予想外だったのは、
『意外なほど親切丁寧』
今時のUSAは違うってことですかね?
無骨&ぶっきらぼうなイメージとは印象がかなり異なりました。
ペグも小型化&軽量化されているのか露骨なヘッド落ちなどはなし。ボディが重すぎるなんてこともなく立って弾いてても楽。
気の利かないごんぶとネックかと思いきやスリムな感すらあり。初めて触ったのにすんなり弾けるナイスな心地よさ。
逆に言えば、めっちゃくちゃな暴れが欲しいとか、特定のポジションの強烈な主張などを求める場合、ちょっと物足りない可能性はあるかもしれません。
「あれ?USAこんな弾きやすいの?」
「かなり現代的な仕上がりじゃね?」
「妙にバランス良いなおい!」
こう言われると逆にピンと来ない、違和感を覚える人がいても不思議じゃない。
でも本当、個人的にはこれが結構な好印象。体格に自信のない人間でもストレスなく弾けるフェンダー。それだけでも意義を感じます。
ヴィンテージのコピー、クローンだけを求めるのではなし。基本をわきまえた上で改良すべきところに目を向けようとしているのは明らか。
過去の再現ばかりではなくちゃんと前を向いているのだと感心させられました。
やっぱりフェンダーはフェンダー
絶賛の様相から一転、実のところはそんな超精密な印象があるわけではなし。やはり量産品な部分を感じさせる箇所があるのも確か。
ハンドメイドの温もりがどうの職人技が云々、そういう点に期待するものではないかなと。
ただ、逆にそれが美味しいポイントになる気もするのが楽器の面白さ。
何でもカッチコチに固めてしまうと逃げ場がないと言うか、空気感がなくなると申しますか、平坦でつまらない楽器になっちゃう気がするのが不思議。
そのあたりの魅力を求めて、
「やっぱりUSA!」
となる人がいるのは分かる話。
プレベなら尚更ってノリがありますよね。
誤解を承知で言うならばべつに超素晴らしい音がする楽器ではありませんでした。特に高級感があるわけでもなし。パーフェクトなバランスに仕上がってるわけでもなし。
じゃあ何がいいかって?
「なんかいい!」
これなんですよね。
弾いてて単純に楽しいのが魅力。とにかく使ってなんぼ。ガツン!と音を出してこその直球具合が気持ちいい。
プレベ欲しくなっちゃいましたねほんと。ネックを外さなくてもトラスロッドの調整ができるらしいのもフェンダーのそれを考えると地味に嬉しい話。
何でも好きにしていい感が素敵
ピック、スラップ、指弾き、なんでもこいや。ゴリゴリでもバキバキでもソフトでも何をどうしようがOK。
『プレベの音』
これで納得できるから素晴らしい。
そんなレベルすら超えて、
「俺がベースだよ?」
「ベースって俺だよ?」
やっぱりこう言われてる気がしちゃって面白い。
飽きるわけがない、飽きてどうすんのって感じ。
ここで一点加えるならば使ったアンプが強力なのも見逃せないポイント。パッシブベースをしょっぼい鈍臭いアンプで鳴らすとそれはそれは悲惨なことに。
完全に自画自賛になってしまいますが、
プリアンプ:JIRAUD JFDT-HA
パワーアンプ:ART SLA-2
スピーカー:BAGEND S15X-D
ま~、凄い音が出ます。パッシブ楽器ってこんな気持ちいいのか、楽しいのかってワクワクさせられるアンプです。やろうと思えば今ならさらに凄いシステムが世の中に存在するのも恐ろしい。
で、最後にもう一つ言うことがあるとすれば、
「アンチフェンダー」
この立場だったわたくしはどこへ行ったのやら。フェンダーはもちろん、ジャズベ・プレベにもやらっれぱなし。敗北させられてばかりだと逆に清々しくすらある次第。
『良い物は良い』
素直に認めた方が人生楽しくなりそうです。
あれこれ悩むならまずはフェンダー。プレベかジャズベ、シンプルなパッシブ。知らずに嫌うより実際に弾くべし。そして強烈なカウンターをもらうのが実に良い。
「バンドの中で抜けない・・」
「どうも混ざらない・・」
「なんか全然存在感がない・・」
「太い音が出せない・・」
こんなことに苦悩してるんだったら尚更ですね。一回はフェンダーのベースに手を出してみることをおすすめします。是非ともでっかい音で鳴らすべし。
FENDER American Professional II Precision Bass
アメプロのプレベを借りた
「しばらく弾かないから遊んで鳴らしといて!」
なんとなんと、友人からアメプロをちょいと借りることになりました。
自分が最近ずっとハマってるジラウドのメビウスPB。あれを買ったのもある意味ではこのプレベのおかげ。
こいつを実際に弾かせてもらったからこそ、プレベ欲が盛り上がったわけですね。
元々はアンチフェンダーな自分。中でもUSAに対する偏見は相当なもの。だからこそ今になってピンと来てしまう要素が沢山あって困惑。
シンプルイズベスト。「プレベいいな!」ってニヤニヤしちゃえるのが何とも悔しい。
なんのかんの言うても結局、
「ベースってこれだよな!」
認めるしかないと痛感。
音抜けどうの太さがどうの悩んだらプレベ弾くのが早い。変に悩んだり複雑に凝る必要なし。まずはそれが基本だろって納得。
気が利くUSA アメプロは弾きやすい
アメリカンに豪快一直線かと思いきや意外なぐらい弾きやすいのがアメプロ。それこそ一番驚いたポイントと言っても過言じゃありません。
「え!これUSAのプレベなの!?」
って声が出るレベル。
この画像を見ていただければ分かる通り、ナット付近とかすっぽり握れてしまうぐらいスマート。身長163cmで手も大きくない自分でも余裕しゃくしゃく。
厚みも控え目。ジャズベでも物によっちゃこれより太い可能性もあるでしょう。
プレベらしくないっちゃそうなんだけど、こっちの方が嬉しいって人も少なくないはず。「プレベはネック太くて弾きづらいから・・」なんて敬遠する必要なし。
小型化されたペグの影響か露骨なヘッド落ちとかがないのも嬉しい。座って弾くにも立って弾くにもガク~ンと落ちてしまうベースは慣れないし辛い。
フェンダー系にありがちなボディバランスの悪さが解消されてるのはそれだけで凄く美味しく感じます。
PUも随分と気を使って作るようになったのか、音量バランスめちゃくちゃなんて心配もなし。正直、タッチに対する反応が寛容すぎるかなって印象もありますが、そこは好みの問題でしょう。
個人的にはちと物足りなくありますが、逆に言えばそれだけ扱いやすいってことだとも思いますし、無理に頑張らずともスマートに音が出てくれるのが楽なのも間違いありません。
即戦力って感じですね。
改めて実物をじっくり確認できた次第です。
アンチフェンダーだからこそ一回は素直にフェンダー弾いとけと言いたい
随所に量産感、緩く思える部分があるのも本音。でもだからこそのUSAで済ましちゃえる気もするのがずるい本家フェンダー。
カッチコチだと何かつまらない、フェンダーらしくない、よく分からない謎な魅力って本当にあります。
「おぉ!弾きやすい!」って気が利いてる現代的な部分、「あーいいね~」って安心する緩い部分、「やっぱこれだろ!」ってガツンと来る部分、その塩梅が実に面白いアメプロ。
例えばの話、多弦ベースに疲れつつある人とかが弾いた場合、何かが揺らいでしまう可能性も有るんじゃないかと思いますね。
幅広のネックに苦戦、重量にうんざり、セッティングが難しい、バンドの中での音の存在感が微妙、もっとベースらしくしたい、そんな葛藤や苦悩があるならかなり美味しく危険かもしれません
「俺は多弦にこだわるんだ!」ってのも分かるけど、シンプルな刻みがほとんどなんて場合、素直にこういうベースを使ってみるのもおすすめ。
オタクこじらせ紆余曲折の多弦道を歩んできた身だけに、一度弾いてみることを推奨したくなります。
細かく見ればそんな絶賛するほどのもんじゃない。高級じゃないけど特に安いわけでもない。だけどこれが欲しかったらこれ弾くしかない。
フェンダーはやっぱりフェンダー。本家のその何だかよく分からん魅力にやられてみるのも一興。
現在進行形で機材に困ってる迷ってる人がいるならフェンダー弾いてみると色々収穫があるはず。
「何か別にこれで良くね?」
このずっこけ虚無感に浸るのもオツ。「俺はなぜあんな無駄な時間を・・」+「俺はなぜあんな無駄なお金を・・」のコンボを味わうのもなかなか楽しいもんですよ。
アメプロはもう友人に返却しましたが、自分の中で印象に残る楽器になったのは間違いありません。ガチガチのハイスペックを追うばかりが正解じゃないと考えさせられました。
にっくきフェンダー。実にナイスな楽器。
人前で初めてフェンダーUSAのプレベを弾いた話
友人とその生徒さんの手伝い
去年に続き今年もギター講師やってる友人の手伝いをしてきました。簡単に言うと生徒さんの発表会の助っ人みたいな感じ。
※参照記事
ベースが凄かった? そもそも凄いベースって何? とある発表会を手伝って体験した謎
前回は自分が所有するジャズベを使用しましたが、今回は例のアメプロのプレベ。まぁ本当、ベース人生初の出来事、アンチフェンダーどこへやら人前で弾いてきた次第。
アメプロを弾く度に感じるのは実に分かりやすく弾きやすいこと。見て分かるレベルにスリムなネックが特徴的。「うわ・・プレベきついな・・」って印象がありません。
使用したストラップも何の変哲もないもの。ベースを弾くには頼りないぐらいのものでしたが、それでも露骨なヘッド落ちなどしないのはもちろん、変に疲れる違和感もなし。
バランスにかなり気を使ってるのは間違いないでしょう。
USAのフェンダーとしては逆に賛否ある評価にもなるのかもしれませんが、
『一定基準を満たしてくれる扱いやすさ』
そんな楽器に仕上がってるのが面白い。
初見でもすんなり弾けるプレベってのがなかなかユニーク。
プレベは単純に気持ちいいし難しくもある
楽器自体に扱いやすい印象を覚えた一方、自分の中で難しさを感じたのはプレベそのものに全く慣れてないこと。
ちょっと特殊な環境下だったこともありますが、それ以上に耳慣れてない違和感、ニュアンスの出し方が分かってないことにも戸惑いを覚えました。
「う~ん、ちょっと聴こえにくいかなぁ・・」なんて中からは思っていたのが後で聴いたら、「え!こんな出てたの!?」とびっくり。存在感がないどころか実にベース的に美味しい。他の楽器の邪魔もせずハマってほしいところに来てるなと。
安易な物言いですが、
『ベースらしい』
やっぱりこう評したくなる楽器だなとしみじみ。
と言いつつ、それも一つには自分の中での違和感になってしまうと申しますか、想定外の量感が出てしまったり、音量のコントロールが難しく感じたのも正直な話。
「あれ?この軽いタッチでこんな太くなっちゃう?」
「ここはもうちょい繊細に出てほしいんだけどなぁ・・」
「強く弾くとそのまま強すぎるなこれ!」
とまぁ、こんな混乱があったわけです。
非常にお手軽に美味しい音が出てくれるのは間違いないプレベ。そんな扱いやすい楽器である一方、シンプルの極致ならではの難しさがある事実。
表面的なパワーに呑まれてしまってるようでは使いこなせないのが分かって面白い。
考えない方がかっこいいってのも確か。でもそれだけじゃ終わらない深い魅力が存在する。誰でも受け入れてくれる懐の広さを持ちながら果てしなくもある楽器。
いや、やっぱりプレベっていい。
さらに欲しくなっちゃいましたね。
※ジラウドのプレベ買っちゃいました。
生徒さんからの声
個人的な苦悩、オタク的視点からの収穫もあった今回。でもそんなことは割とどうでもいい要素。
何よりだったのは、
「ベースよく聴こえました!」
「凄くやりやすかったです!」
こんな言葉をいただけたことでしょう。
多くの意味でまだまだ慣れてない方からの喜びの声。そこにはバンド慣れした人達からもらう評価とはまた違った意味と価値があると感じます。
楽器を始めるってだけでも凄いこと。人前で演奏しようとするのはさらにとんでもない。勇気を出して演奏も楽しめたならそんな幸せな話はない。
音楽に触れた実感を得られた人が増えたなら本当に素晴らしい。
「耳とか全然良くないんでベースの音とか普段分からないんですが今日は凄く聴こえて分かりました」
共演した方だけではなく客席側にいた生徒さんからもこんな言葉をいただけたのはとても素敵な話。
基本、エゴも大事にして生きたい人間ではありますが、だからと言って喧嘩を吹っ掛けるのが正義、悪ぶってるのがかっこいいとは思わないのも事実。
一番大事なのは、
『楽しい』
これに勝るものはなし。自分がベース弾いて喜んでくれる人がいるならその方が良い。
でもってそこで活躍したのが、
『プレベ』
あれこれ凝ろうとしてきたベースオタクに対する悔しいカウンターっぷりが見事でしたね。さすがの説得力に納得させられるしかありません。
バンドサウンドだの音の太さだのに悩んだらプレベ弾いてみるのがまずは早い。
エフェクター沢山揃えたり、あのプリアンプが欲しいだのセッティングどうの沼にハマるのはちょっと待った方がいい。
ま~ほんと、すんごい楽器ですよプレベって。
FENDER American Professional II Precision Bass
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