High-Cの5弦の継続 急に距離感が出来てきたLow-Bについて考える

 

なぜか今更目覚めたハイC5弦の楽しさ

 

以前に記事にした事がありますが、ハイCの5弦が全然弾けなかった自分。

 

6弦も7弦も違和感なく弾けるのになぜか迷子になってしまう不思議。感覚的にまったく合わない楽器である認識が非常に強かったです。

それがま~、なんでしょう?ピッチシフターで遊んでたからか?久々にピッコロベースに触れたからか?4弦が高まりすぎてその先にまで進んでしまったのか?

 

メインベースにハイCを張りたい衝動に駆られ試してみたところ、

 

「あれ!?何か凄ぇしっくり来るんだけど!?」

 

目ん玉丸くなることに。

 

もう一本持ってる1ハムバッカーの方にハイCを張った時の手応えはどうもいまいち。「良いけど自分の好きな楽器にはならないか・・」って印象が強かった。

結果、そっちは今ではフラットワウンド+スポンジのジェマーソン仕様。

 

それが何でかメインの方では感覚がまったく異なります。

 

「あぁ・・6弦はもう弾かなくなっちゃったけど、ずっとこういうベースが欲しかったのかぁ・・・」

 

しみじみしてしまうぐらいに色々馴染んでびっくり。

人生、何が起きるかひっくり返るか本当に分からないですね。

 

馴染むとは言った一方、ハイC5弦に対する違和感を完璧にふっ飛ばせたのかと問われたら、それは正直まだまだ微妙。

指板上で迷子になるし鳴らし方も掴めていません。そう簡単に一気に別人になれるわけもなし。

 

となるとやっぱりあれしかありません。

 

『練習』

 

地道で真面目なスケール練習とか久しぶりにやりたくなった気分です。一つ一つ音を確認してちゃんと繋がるようにしていきたい。

ただ、それだけだとすぐ飽きてしまいそうなのが怖い。せっかくのハイC、やりたいことも加えながら練習したいところ。

 

そんな衝動を記憶しておくべく、早速、動画を撮りたい気分にもなりました。そこで自分の好きなボリュームペダル操作も追加してみることに。

『ペダルボイド』って勝手に呼んでる方法も入れてみようかと。

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どうしたローB!? マジかハイC!!

 

これまでの経験から言ってハイCにして楽しいのはせいぜい一週間。

 

・指板上で迷子になるのが嫌

・自分の好きな音が出ない

・そもそも楽器として相性が悪い

 

こんな印象が強く継続した試しがなかった次第。

 

直近だと去年の7月、メインベースの1ハムバージョンをハイC仕様にしていましたが、これもあえなく撃沈。

4フィンガーの動画なんかを撮ってみたり、いい感じだったんですけどね・・

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「今回はイケそうだぜ!」なんて手応えがあったのも束の間。今では極太フラット弦+スポンジのジェマーソン仕様。「あ、いつものパターンだ」ってすぐ飽きてしまいました。

本当に絶望的なぐらいハイCの5弦って手応えがない。何度も何度も繰り返して諦めてきた楽器です。ハイC5弦はすぐ飽きてやめるのがお約束だったなと

 

それが何だかやっぱり、今回は様子が違うハイC仕様。

「ハイCなんかもう無理だよ・・合うわけねぇじゃん・・・」こんなのだったのが一体どうしたことか?飽きるどころかもっと上手くなりたい欲が出ています。

 

割と本気で、

 

「これだ!」

 

断言したいぐらいの気分かもしれません。

ついに終着点が見えてきたって感じなのかなこれ?

 

6弦をやめて5弦に移行をした自分。4弦欲が高まったり一度は多弦から解放されてみたいと思い始めていたのが最近の傾向。

ジラウドさんでオーダーの相談もしてみたり、実際、4弦を作ってもらう気満々でいました。

 

その欲が進みすぎたか? 突き抜けてしまったか?ローBへの未練が薄くなりハイCの方に行ってしまう異常事態。

4弦に戻るのを飛び越えて5弦に戻る。5弦を変えてしまう選択に辿り着く不思議。

 

自分でもあまりにもよく分からない変化を起こしている為、今回はちょっとそのあたりについて考えていこうかと思います。

そもそも何故、ローBに惹かれなくなっていたのか?その理由と傾向を探ってみようかと。

 

ローカットしたくなるローB 

 

ローBに対して何を不便に感じていたか?

 

『ローカットしたい』

 

たぶん、これがずっとひっかかってたんだろうなと想像。

 

正直言ってローBの音は低すぎます。基音30Hzとか再生が難しすぎる。扱いも厄介極まりない。

ローBが付いてると低音はあまりブーストしたくありません。ただでさえ暴れやすい弦なのに電気的なパワーまで加えるのは結構辛い。

これと言うのは、ローBをどう鳴らすかの問題だけではなく、E弦をアポヤンドで弾いた際、他の弦を鳴らした時の響き、楽器全体の鳴り方にも影響を及ぼしているはず。

 

極論すれば、

 

・ローBがあるだけでも何らかの濁りが生まれる

・どうしても遠慮しなくてはいけなくなる

・他の弦の美味しさがスポイルされてしまう

 

こんな部分があると言えそうです。

 

ジラウドのフルチューン大好き、スラップモード大好き、ローブースト大好き、そんな自分。

ローBがあるとその大好きな部分に対し、もっともっと現実的な向き合い方をしなくてはいけない・・・上手に付き合えるよう気を使わないといけない・・・

そんなストレスが無意識にでも生まれていたのかもしれません。

 

これはたとえば、『4弦専門のスラップ派』などには分かりやすい話でもあるんじゃないかと。

4弦を思いっきり「ガツーン!」と叩けるのとそうでないのとでは印象がまったく異なるものになるはず。

 

長年、多弦ベースを使用してきた人間としてあまり言いたくないけど、

 

「ローBは邪魔」

 

これをずっと感じていたみたいですね。

4弦欲が高まっていたのも無関係ではないと考えます。

 

薄れてしまったメタルへの熱意

 

自分が多弦を求め出したのは、ジョン・マイアングやマルコ・メンドーサに衝撃を受けたから。中でもマイアング、ドリームシアターには本当にハマりました。

新作が出たなら今でも買ってしまいますし、「もっと来日してくれ!」と声を大にしたいぐらいにはファンです。

 

ドリームシアターに限らずメタル大好き、ハードな音楽大歓迎。中学の時から多弦ベースを弾いてる音楽に触れるのも当たり前。

それがないと困る、コピーもできない、あるのが普通だって感覚。ローBをバンバン使ったリフが最高に気持ちよかった。

 

しかしま~悲しいかな、大人になったってことですかね?ここ数年、急激にメタルマインドがしぼんでいるのを実感してます。

聴く分には今でも好きだけど、自分からやろうとは思わなくなってしまいました。

 

これは本当、まったくといいレベルの話でそうかもしれません。びっくりするぐらい、メタル欲が湧いてこない状態です。

その必然か、ローBのリフとかも弾こうと思わない、気持ちよさを感じなくなってしまっている印象がすごく強い。

 

もちろん、メタル=ローBなんてことはありません。今回の話と繋げるにも無理があるのは分かります。

でもやっぱり、考えずにはいられません。自分が多弦好きなのはメタルがあったから。その想いが強力にあったからこそ、ローB弦の存在が必須でした。

「自分は多弦ベースの人間だ!」というこだわりは今でも残ってます。

 

だからなんでしょうね。その繋ぎ止めていたものへの関心が薄れてきてしまうのは致命的。ローBの必要性、必然性に疑問が湧いてしまうのだろうなと。

今現在、ローBを鳴らしてメタルをやりたい欲はゼロ。グランドピアノのようなサウンドに憧れはすれど、ローBを攻撃的に鳴らしたい気持ちは皆無。

悲しいけれど、メタル欲の消沈っぷりを実感せざるを得ません。

 

弾く気も弾ける気も一切しなくなってきてしまいました。

 

ローB響かずの今 そして見えてきた理想

 

ま~、何と申しますか、ジラウドベースとJFDT-C、これってのが本当に偉大だとしみじみ思っちゃいますね。

10年弾き込んだブラッククラウド、やっぱりめっちゃくちゃ好きな音出ます。スラップモード時のアコースティックな響きったらありません。

 

この動画でやってる事、出てる音、自分でも想定外なところがあって、ちょっと驚いてます。俺のベースってこういう音するんだ、こういう出来たんだな~と。

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これほど弦の音がそのまま出てくれる、か細くならず身の詰まった音がする、自分の望み通りのレスポンスを発揮してくれる、そんなベースは他に存在しない。

10年弾いてきて逆に麻痺してたところもあったのかもしれない、いや本当、今更のようにまたその素晴らしさを知りました。改めて凄いぞと!

 

一方、実のところは慣れの中での発見でも麻痺でもなく、完全に未知との遭遇だったとも判断できそうなのが今回の件。

これだけ弾きこんできたことも自分にとっては初のこと。このベースにハイC弦を張るのも確か初めての試みのはず。

 

理想の6弦がこの世に存在しないことに絶望、それに色々疲れて今のこのブラッククラウドを手に入れるに至ったのも本当の話。

それでも未練は断ち切れませんでしたし、ジラウドから6弦が出ることをずっと待っていたりもしました。

その欲も薄くなり、4弦の方に目覚めつつあったのが最近の流れ。もうシンプルにまとめて落ち着きたくなっていたことを強く感じていました。

 

それがいやはや、一気に目が覚めた気分です。こんな機嫌よく楽しい気分になったのは珍しいですね。

物欲が高まりすぎて今のベースに戻って進化したとかおかしくて仕方ない。まだまだ知らないことあるやんけ、俺、どんだけこのベース好きやねんと納得。

今回のハイCのビビッ!と来た感はなんか異常。先がどうなるか分からないからこそ今はとにかくこれを使ってみたい。このまましばらく困惑と歓喜に浸っていきたい。

 

書いていて正直、辛いものもあった今回。でも本当、今現在、解放感が凄いんですよね。

ローBがないことでこんなに楽になるのか?どれだけそこに縛られていたのか?無理に合わせようとして状況を難しくしていたのか?色々考えさせられざるを得ません。

 

それと同時に、自分が求めていた理想の楽器が何なのかも分かってきたような気がします。

 

『アコースティックサウンドのジャズベース』

 

たぶん、これをずっと思い描いていたんだろうなと。具体的にどう言うのかは難しいですが、様々納得するものがあるのは確か。

 

・ジラウド ブラッククラウド JJ

・ホンジュラスマホガニーボディ

・JFDT-Cフルチューン スラップモード 

・フルレンジ高速レスポンスのアンプ

 

これが繋がってないわけがありません。

楽器本体自体は同仕様の1ハムバージョンでハイCが全然とピンと来なかった以上、強く求めているのはジャズベースのそれだったんだろうと想像。

 

バンドアンサンブル的なことを言えば、大人しくパッシブで良いジャズベでも弾くのが一番の正解だとは思います。

が、そこに辿り着くには自分はまだ幼稚であり、そして頭も悪いみたいです。せっかく見つかりそうな自分の大好きな音。大事にしていきたいですね。

これで失敗でどうしようなかったと結論が出るようであれば、今度こそパッシブのジャズベかプレベにでも落ち着こうかと考える次第。

 

6弦ベースの音域にする遊びと実験。ハイCに落ち着くかそれとも?

 

ローB弦の1フレットからハイC弦24フレットまで。この音域を4弦で出せないかと実験。

ピッチシフターさんに出張ってもらいます。単調なスケール練習でも意識にちょっと刺激が出ます。

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高域のヘリウムガス感がいただけませんが、瞬間的にだったら誤魔化せないこともないかもしれません。

パッチ切り替えの音切れとラグがあるのは痛いけれど、低い音域にしても意外といけないことはない印象。

律儀に最終ポジションまで行ってから切り替える必要もないし、上手く使いこなせれば予想以上に活躍させることもできそうな可能性は感じます。

 

最近気付いたピッチシフターの面白さ

 

ピッチシフターに限らずエフェクター全般と言えそうですが、まぁ本当、扱いが面倒でいまいち関心がなかったのが正直な話。

元々、6弦ベースがメインの人間だったこともあり、音域を電気的に変化させるなんてことをする必要性も感じませんでした。

今でもやはり、「出来ることなら加工はしたくない」となる方です。

 

ところがいやはや、これからまたさらにエフェクター界が進化していくのであれば、それを使わない手はないかなと認識が変わりつつもあるかもしれません。

「しょせんはオモチャ!」って言いたい部分も確かにまだまだあります。「本物には敵わない!」ってのも間違いはない。

一方、『本物を目指す必要はない』と考え方を変える、また別のサウンド、表現力として楽しむのが良い使い方なんじゃないかと思いもするところ。

 

6弦に対する身体的拒否感が出ていることが否めないのが今の自分であったり、6弦でなければならない理由もかなり薄まっているのが現実。

自分でやってて結構ショックだったのはこの動画。これぐらいになるんだったら特に弦を増やす必要もないのかなぁと困惑。

ピッチシフターやるやん!」と今更びっくりした次第。

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エフェクターへの認識がちょっと改まってきた

 

エフェクターの何が苦手かって、

 

「よし!ここで踏むぞ!」

「せ~の!よいしょ!」

 

みたいになってしまうことだったり。要するに全然慣れてないんですね。意識しないと踏めない、演奏が止まってしまう、そんな低レベルな話です。

 

エフェクターと脳・身体・感覚が直結してるようなギタリストとか見ると驚愕させられますね。

当たり前のように足元で切り替えられる、電気的な面からの音のコントロールを自在にこなすのが実に見事。

エレクトリックな面から見た場合における自分の認識不足、努力不足、柔軟性の欠如など、そのゴミっぷりを思い知るなと。

 

でも、避けてきた分だけ今はすごく新鮮に楽しめているのも確か。

マルチエフェクターの進化も自分にとっては都合の良い流れ。面倒くさがり&ケチな人間としてはこんなありがたい話もない。

ピッチシフターに関して言えば、より高速で違和感のない完璧なものが欲しいところではありますが、マルチでもまたさらに改善していくのではないかと無責任に期待をしています。

 

開放弦とのコンビネーション、運指とフレーズの流れなど、それも含めての多弦の魅力でもあるけれど、シンプルなベースでエレクトリックに面白おかしく幅を広げていくのも有りだと思うようになってきた次第。

 

ドロップチューニングとタッチハーモニクス

 

エフェクターの使用が面白くなった一方、本音としてはやはりそのままが好きな自分。前述した音切れやヘリウム感など無いに越したことはありません。

この記事の本題、ハイCの5弦にハマりつつあるここ最近。このあたりにもエフェクターへの抵抗が大きく絡んでいると感じます。

 

そこで実験、音域に対するエフェクターは使わずローCにチューニングダウン、高域はハーモニクスで補うようにした動画を撮ってみました。

下降パターンだけボリュームペダルを加えていますが、それ以外は楽器本体と弾き方による変化のみ。

苦しまぎれなところもあるけれど自分の感覚的には合っている印象。こうなるとヒップショットのXtenderなども使用してみたくなりますね。

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ついに6弦気分が無くなってきた・・・はず

 

6弦メインだったのが紆余曲折あり、今では5弦に落ち着いている自分。

さらに通り越え、4弦欲が湧いていたのが最近の流れ。仕様を本気で考えましたし、実際に動いてもいました。

それがま~なんでか、ハイC5弦に移り気味になっているんだから分からない。「ローBなくてもいいか~。」ってのがあれです、

 

「だったらハイCにしてみてもいいか!?」

 

こう変化してしまったのかもしれません。

 

4弦欲が高まった結果か?ローBの重力から抜け出したのか?いずれにせよ驚くほどしっくり来ているから不思議。前は壊滅的だったのが今は馴染んできています。

そして逆に考えると、自分の中での6弦への未練は相当なものだったんだなと痛感。

 

いきなり話が変わりますが、睡眠からいきなり目が覚め心臓がバクバク、それがだんだん弱まり視界は暗く意識が遠のいていった経験がありまして、あの時は本当に最期だと思いました。

「あぁ、終わりなんだ・・」と覚悟したってよりは諦め。お迎えを受け入れ目を閉じることに。わけも分からずだったけどもう目が覚めないんだなとは確信。この世から去る瞬間だった感じます。

 

しかしここである心残りを思い出して状況が一変。

 

「ジラウドの6弦を!! J-BASS6を弾かずに死ねるか!! 設計図も出来てるんだ!!」

 

歯を食いしばって目を覚ましてお迎えに抵抗。直後に意識を失いましたが何とか帰ってくることができました。あの症状は後にも先にもこの一回だけです。

 

まぁ、あれが本当に正真正銘の生命の危機だったかは不明ですが、いずれにせよ6弦への怨念によって今こうして生きることができていると思ってるのは確か。

考えてみるとやっぱり、異常な執着を宿していたんだと分かりますね。

 

そこまでの執念もついにお別れを向かえる時が来たのか?いいかげん疲れて往生する気になったか?それともまだ見ぬそこに辿り着くまでの準備をまだしているのか?

自分のことながらまったく分かりません。

 

今現在の心境を述べるのであれば、せっかく10年弾きこんできた今のブラッククラウドから他に乗り換える気にはならないし、自分にこれ以上合っているベースがあるとは思えないのが正直な話。

一方、楽器を道具として冷淡に扱えるのもわたくしポング。より良い選択肢があるのならそっちに行ってしまう可能性も十分存在。

それがジラウドの6弦だったりしたらこの上なく納得。4弦に行ったとしてもそれはそれでベース人生色々凝縮したんだなと満足するはず。

 

この先行き不明さにわくわくしてしまいます。

 

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