縦振動のタッチの研究 (45)
人差し指を負傷
理にかなわぬ実験がたたってか、人差し指の付け根に痛みが走るようになってしまったここ最近。
「お!これイケんじゃね!?」という手応えに期待を持って臨んでみたものの、どうやら今回の取り組みは失敗だった模様。
「いや~疲れたな~」って心地よい疲労感だったら良いんですが、これは明らかに故障の類に入る痛み。
意地張って続けていたら確実に壊れてしまう方法だと諦めることにした次第。
失敗はあれど収穫は有り
怪我という結果に終わった今回のタッチ実験。
失敗する流れには慣れていると言えばそうなんですが、気落ちするものはやはりあります。
しかし100%無駄だったかと言うとそうではなく、
「どうやったらもっと楽に弦を押しこめるか?」
この点についてのヒントになったのは間違いありません。
押しこむ動作、指を通す・抜く動作と乖離していた部分が以前よりまとまってきたと言いますか、痛みが引いてきたら本格的に研究していってみたいところ。
と、そんな我慢はできず、とりあえず中指だけでまた実験をしていますが、明らかに以前より弦を押しこむことが楽になった印象。
もしかしたら今までにも自然とやっていたこともあるのかもしれないけど、曖昧ではなくより具体的に把握できるようになったかなと。
「人体は奥が深い」
やればやるほど痛感しますね。
こういう指の使い方があるのか、体の使い方があるのか、いつになっても気付かされることがあります。
「その内できる!」は成立しそうにない
【太い音の出し方を考える (16)】の方でも話しましたが、縦振動のタッチについて知らなかった・取り組まなかった10年とその後の違いが本当に凄いものだと感じる自分。
「やってる内に音は太くなる!」と考えていてもどうにもならなかった、むしろ変な癖が付いてしまってそれで苦労したなど、結構な悲惨ぶりだったと思います。
今回のように怪我に繋がるような実験、練習も沢山してきましたし、今でもやってしまうことがありますが、これをさらに10年先でも繰り返せるのかどうかというのは、かなり微妙なような気がするなと。
怪我の治りは遅くなるだろうし、体もどんどん固まっていくことでしょう。
修正不能な癖とかも付かないわけがない。
たとえば「三年ベース弾くな!」とか言われてもそりゃ無理ってもんですよね。
いくらそれでリセット可能になるのだとしても決断できそうにありません。
それを考えると、どうにもならないぐらいカッチコチに固まる前に色々実験できたという、その意味は凄く大きいのだろうと実感。
今後ますます無茶な練習はできなくなってくる、そんな時間などなくなっていくだろう事実を考えると、目映りしない強い意志も必要になってくることを痛感。
言葉は悪いようだけど必要ないことはどんどん切り捨てていきたい。
興味もなければ上達の見込みもなさそうなものには見切りをつけるべき。
より頭の中がそう切り替わりつつあるなと。
「遠回りばっかりしてるからそんな目に遭うんだ!辿り着かないんだ!」なんて言われそうでもありますが、実際、それを本当に思い知ります。
遠回りするにも早い内に
こんなことを話していると、縦振動のタッチへのハードルがものすごく高いものに感じてしまいそうなところ。
確かにその事実もあるだろう一方、それはカチコチ頭と身体のおっさん属に該当する話なんだろうとも思ったり。
・早い内に知れるならその方がいい
・早く取り組むに越したことはない
・早ければ早いほどやれることも増える
これを否定する理由はないですよね。
もちろん、後から分かることも沢山あるけれど、それは積み重ねがあるからこそ気付くことなわけであって、何もない状態から劇的な成長と変化を期待するのはあまりにも無謀というもの。
無の状態からのスタートだったら確かにそれを実現できる可能性もあるのかもしれませんが、問題は理想を遠ざける要素の積み重ねと蓄積が起きてしまうことの怖さ。
『癖』と一口に言ってもそれは身体的な問題だけではなく、思考や感情、その反射と結果の方にまでわたってしまうだろうから厄介。
「続けてりゃそのうち音も太くなるだろ」は通用しなかったことを実感。
課題があるならそれを何とかしない限り、成長も進展もないのがどうやら現実。
「べつにいいや」で済ますと本当にそのままになる可能性が高い。
いや、実におっかない話です。
『変えなければいつまで経っても変わらない』
これを人生の方にまで当てはめるとなると真っ青になってしまいます。
変な話、ベースの練習をしてて怪我できる自分であることは良いことなのかもしれないという気がしないでもありません。
まだまだベースを楽しめる、上手くなれるんだなと。
怪我なんかしない方が良いに決まってるけど、やりたいことがある証拠と言えそうです。
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