最強のベース用フラットワウンド Labella ジェマーソン弦 0760M

最強フラットワウンド

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超絶ぶっといベース弦

 

最強とは言っても、最高におすすめというわけではないこの弦。どっちかと言うと最狂? とにもかくにもま~、とんでもなくごっつい弦です。

 

1弦:052

2弦:073

3弦:095

4弦:110

 

このゲージを見ても只事ではないのが伝わるはず。

 

しかもかなり硬質なステンレスのフラット弦と来ました。張りたて時のその強靭さと言ったらありません。マイルドで弾力のある音どころか「ゴーン!」と重く無骨に響きます。「コントラバスみたいな音にしたい!」なんて夢見るのもいいけど、道はなかなか険しい。とりあえずでもまず一年以上は弾きこんだ方が良いんじゃないかと。

 

それでも完全にほぐれてくれるかは分かりませんし、実際、その元気で硬い音に半年ぐらい苦しみ続け、挫折して他の弦に張り替えたこともあったり。個体差にもよりますが、新鮮なものに当たると本気で凄い。誇張でもなんでもなく、弾きこむことを前提に気長に向き合った方がいい。

 

ちょっと次元が違う存在です。

 

セットアップが大変

 

そのあまりの張力のためか、よほどに強靭なネックでもない限り、まず間違いなくネックが反るでしょう。下手するとペグがいかれてしまう可能性もありますし、マジでとんでもない弦です。

 

裏通しとかの場合、弦が硬すぎて曲がらないんじゃないかって想像までしてしまいます。その太さに対応させるためにナットを広げる必要もあるし、弦高も新たに調整した方が良いでしょう。

 

オクターブピッチについても再調整必須。調整どころか、ブリッジ位置を変更した方が良い可能性もあります。以前、古いトーカイのプレベに張っていたことがありますが、そのままだと4弦のピッチがどうしても合わなかった為、ブリッジを後方に取り付け直しました。

 

上記の裏通しの話ではありませんが、ブリッジ穴から駒までの距離が位置が近いものだと、弦が上手い具合に曲がらなかったり綺麗に乗ってくれないんですよね。ボールエンドから駒までの距離が必要と言いますか、駒をなるべく前に配置できるような位置にしておかないと、ピッチに異常が出てしまうという事態に。

 

それこそジェマーソン弦を張ることを前提、それ専用のベースにしちゃった方が良いかもしれません。人にも楽器にも甘えを許してくれない恐ろしい弦です。

 

これでしか出せない超濃密ベースサウンド

 

欠点ばかりを書いているようですが、使いこんで馴染んできた際のそのディープなサウンドの魅力と説得力ったらありません。昨今の煌びやかで華麗なベースサウンドとは対極にあるものですが、それだけにその潔さと飾りっけのなさ、凝縮された低音に惚れ込みます。

 

こうなるともう逆に新鮮ですね。

 

「まだこんなベースの世界があったのか!」

 

ショックを受けること間違いなし。

 

自分は多弦がメインの人間ですが、悲しかったのはこのジェマーソン弦に見合うローB弦がこの世に存在しなかったこと。

 

もうあれです。

 

『4弦の特権』

 

こうとしか言い様がありません。

 

あまりにも音が深すぎる為、「4弦でもべつにいいや」って納得しちゃいます。このEより深くて低くて良い音を求めるのはほぼ不可能だなと。ジェマーソン弦から繰り出されるそのサウンドには勝てる気がしません。もはやそれ以上の低音域を求める必要がない。4弦の開放音の威力が凄すぎてそれに満足してしまう。そんなポテンシャルを持っている。

 

扱いは大変、楽器も可愛そうになる。弾いてる方も心が折れる可能性高し。それでも弾きたくなっちゃうんですよねこの弦。ジェマーソン弦前提の超ディープなサウンドの4弦もいつかは手に入れたいし、多弦をやめさせる破壊力すら秘めているかもしれません。

 

LA BELLA ( ラベラ ) / 0760M

LA BELLA 0760M"jamerson"set

 

フラットワウンドのすすめ

 

・結構長くベースを弾いていてもフラットワウンドは使ったことがない

・全然馴染みがないし実はどんなものかもよく知らない

 

こんな人もいるのではないかと想像します。となると、一発目からジェマーソン弦を試すのはあまりに酷かもしれません。まず手を出すなら値段的な面から見ても(残念ながら以前より値上がりした模様)、GHSのフラット弦がおすすめ。

 

フラット弦って意外と変なゲージのセットが多いので、それが困るポイントだったりもするんですよね。高音弦だけ太かったり、低音弦だけ細かったり、余計なことはしないで欲しいんですが、残念ながらそういうものがかなり多い。

 

そんな違和感のあるものが多かったりもする中、GHSはスタンダードなゲージでも出しているので安心できます。

 

GHS M3050

GHS M3050

 

それかもう少し奮発できるのであれば、ラベラのスタンダードなゲージもおすすめ。ジェマーソン弦が色々おかしいのであって、普通のゲージなら当然安心。大幅な調整も特に必要なく、そのまますんなり使えるはず。

 

フラットワウンドの場合、狙うサウンドがマイルドな方向であれば頻繁に交換することはありませんし、それこそ年単位で張ることになるならめちゃくちゃお得にもなります。最初の一歩が踏み出せない、引いちゃう面があるのも確かですが、思いきって踏み出してみるとあらためて気付かされることがあって面白い。

 

「ベースの音だ!」

 

プレベとか持ってるなら絶対に知っておくべき。『ベースの音』であることを否定できない、概念的なサウンドを堪能できます。

 

La Bella 760FS Deep Talkin’ Bass Flats Standard 45-105

La Bella 760FS Deep Talkin’ Bass Flats Standard 45-105

 

タッチを鍛える

 

個人的に超おすすめなフラット弦の使い方はこれ。パッシブのプレベやOPBに張ってタッチを鍛えるのは本当に効果絶大。縦振動のタッチについて研究するのもおすすめですが、とりあえずシンプルなベースでぶっとい音を出す練習を積んでおくってだけでも絶対違う。発見、習得できるものが必ずあるでしょう。

 

ファンク・ソウルミュージックが好きなら、フラットワウンドは避けて通る方がおかしいって存在。ジャズにおけるベースサウンド、グルーブに悩んだりしている場合にも、大きな効果を期待できます。

  

テクニカル系のベースが好き一方、どうも音が軽いとか淡白で寂しいなど、そういった悩みにもタッチのトレーニングは超おすすめ。太い音のエフェクターがどうのこうの探して悩むより、まずはタッチを鍛えるべき。基本も基本、原点にして頂点、シンプルなパッシブベースにフラットワウンドを張ってタッチを鍛えれば絶対変わります。

 

問答無用!

理屈抜きに良い!

 

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