ベースと合谷
万能のツボ
人体のツボについて調べていくと、必ず耳にする目にするのが
『合谷』
とにかく何にでも効くみたいな扱いですねこれ。
実際、『万能のツボ』と言われています。
親指と人差し指の交差点、それも少し人差し指寄りの辺りがポイントなんだそうな。
詳細については、専門的な記事などから情報を得た方が良いでしょう。
このツボを押すと確かに気持ちいい。
知っておいて損はないツボですね。
万病の元?
万能と言われる、この合谷というツボ。
逆に考えてみると、ちょっと気になることも出てきます。
「この付近がコリ固まってるのは人体にとって不味い事なのだろうか?」
あらゆることにプラスになる!
という事は、あらゆることにマイナスにもなる?
そう考えるのも自然なことなのかなと。
「親指と人差し指の付け根にあるツボ」とか、ベースを弾いてる人間にとっては、かなりクリティカルに感じますよね。
乱暴な2フィンガー、思いっきり強く握ったピック弾き、力任せに叩いて引っぱるスラップなど、無理なことをやってるとそれだけ体に悪いのだろうか、そんな疑問が湧いてしまいます。
手首への負担、肘への負担、二の腕の張り、肩こり、首こり、背中痛、腰痛、目の酷使、内臓疲労などなど、どこか一つの負担が全てにも影響してくるもの。
楽器演奏って困ったことに、こういう負担がかかりやすいのが宿命。
長年にわたる疲労、負担の蓄積で、どんどん歪んでいったりするのが辛い。
部品の如く修理すればいいって話ではなく、
『体は全て繋がってる』
一見は関係ない部分からダメージが発生する可能性があるのが怖い。
一部分のダメージが全体にまで影響を及ぼすかもしれないから恐ろしい。
合谷は万能と呼ばれてるツボ。
それだけの影響力があり、信頼もされてるであろうツボ。
考えてみると、ちょっと笑えない話のような気もしてきます。
演奏を理想的な運動にできないものか?
「演奏=体の負担」という前提で話を進めてしまうのも、それはそれでちょっと極端だと思うところ。
逆に考えれば、演奏自体が適度な運動やストレッチになる可能性もあるんじゃないかと考えたい。
楽器を弾いてるとボケ防止になるとか、そういうこともよく言われているように、負の面ばかり見ようとするのも、そりゃおかしい。
楽しみ、喜び、やりがい、生きがい、脳の活性化など、音楽を前向きに変換した時のエネルギーって、本当に凄い。
それに加え、理想的な運動にまでなったら、これはもう本当、無敵ですよね。
やればやるほど人生が輝くって、もはや胡散臭い勧誘に聞こえるレベルのメリット。
まぁ正直、かなり空論じみていると言うか、どうしたって不自然な動作で負担がかかるのも、逃れられない現実とは感じます。
弾き方が悪いと容赦なくブッ壊れますし、実際、何回も何回も酷い目に遭ってきました。
だからこそ、体にとってもプラス方向に行ける演奏方法がないものか、真剣に考えていきたくなりますよね。
どうもこう、ひたすらに負担をかけ続けるのがかっこいいとか、その地獄の先に良い演奏があるみたいな思想への疑問が、年々強くなっている次第です。
そうやって演奏技術が身に付くのも確かだとは思いますが、肝心の体への負担が大きすぎたり、長い目で見て、心身に悪影響を与えるような演奏方法になってしまっていたら、それは本末転倒なんじゃないかとよくよく考えさせられます。
実際にコントラバスの職人さんに聞いたことがある話、女性のバス奏者で無理をしすぎて内臓を壊し、大変なことになった人などもいたそうな。
体を壊す前提、人生を破壊する前提で取り組むものだと考えるのは、明らかにおかしい。
故障や破滅を美徳とするのは、もはや古すぎるのではないか、色々改めていきたいなと。
楽器演奏=不健康・破滅からの脱却をしたい
正直言って、楽器と健康ってあまり繋がってないイメージがありますよね。
健康を目指すどころか、むしろ体を壊してなんぼ、人生を崩壊させてなんぼみたいな思想が蔓延っていると言うか、美学みたいな扱いすらされている印象が強い。
自分もそれに長年どっぷり浸かってきましたし、ここ最近になってようやく、強迫観念みたいなものから解放されつつあるのを実感。
何かもう、自分をブラック企業、ブラック上司化して酷使するとか、それを幸福、喜び、生きがいにするとか、どう考えてもおかしいだろうと反省。
それぐらいしないと実現できないことが沢山あるってのも事実なんだけど、努力と根性で無根拠になんとかしようとするとか、その方がよっぽど現実逃避的なんじゃないかと疑問が湧きます。
一事が万事、万病に効くなら、万病の元にもなるかもしれない。
音楽に人を健康にする力があるなら、破壊する力、影響力があってもおかしくない。
コンディションが良いに越したことはありません。
健康な体の方が良いに決まってます。
まずそれが前提にあるべきなんじゃないかと、今更ながら痛感する次第。
長年のダメージの蓄積に悩むのではなく、長年の努力と成果の賜物であると胸を張って健康体になれたら、素晴らしいことではないかと。
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