パッシブベースと上達の思い出・・・じゃなくて現在進行形で続いてる。(後編)

ポングとパッシブ(後編)

 

念願の普通のジャズベ。

それに喜んでたのも束の間、衝撃のベースに出会います。

 

【ツバサギター】

 

先日紹介したあのベース。

心の底から衝撃を受けました。

pompombass.hatenablog.com

 

も~どうなってるんでしょうね?

 

何も加工せずとも欲しい音が出てくれる。新品なのにいきなり鳴りまくってる。タッチへの反応も豊かで違和感が無い。

5弦なのに高音弦の音が太い。それでいてローBまでバランスが良い。めっちゃ軽量でハイポジションまで弾きやすい。

 

呆れるほど、

 

パッシブでいい!

 

その説得力にやられました。

 

べつに完璧とかそういう物じゃない。本当に普通。ただのジャズベ。

でもそれでいい。他に求めようとも思わない。とにかく弾きたくなる。音を出したくなる。ベースを味わいたくなる。遊びたくなる。楽しみたくなる。

 

ああ楽器って

こうだよなぁ....

 

しみじみ&ワクワクがほんと素敵です。

 

何でしょうね~?パッシブってたぶん、と言うかほぼ確定で、電気的にはメチャクチャな状態だと思うんですよ。

微弱な信号、不安定極まりない、アナログにもほどがある、時代遅れもいいかげんにしろ、デメリットなんか幾らでも挙がるでしょう。

 

でも反則なんですよ。

 

「それもまた音」

 

デタラメ含めて全部、

サウンドしちゃうっていうね。

 

もっと言うなら、

 

「それもまた楽器」

 

認めるしかない。

 

アクティブばっかり使ってきた、その恩恵も素晴らしさもこの上ないぐらい染み込んでるからこそ、パッシブの意味不明な音の動き方とか反応、それが信じられないぐらい面白いって分かりました。

何でそんな音出んの?何でそんな良い感じになんの?何でこんな楽しいの?何でこんな面白いの?何でこんな欲しい音が出るの?

 

痺れます・・・!!

 

ただ、そういうイカしたパッシブベースって、条件的に難しいと思う事があるのも本音。

その壁をいかに破れるか、出会えるかがポイントかなって、ツバサを弾いて分かった気がします。

 

それってのは、

 

な~んも加工しない!

デカい音でガツンと鳴らす!

さあ良い音がするかどうか!

 

これやって違和感ある、ショボい感じがする、全く魅力を感じない、やる気にもその気にもならない、そういうベースでパッシブにハマるかどうか問われたら、ちょっと厳しいかなって。

 

その辺やっぱり、フェンダーって凄いんだよなぁって思い知るんですよね。

音が飛ぶ!躍動する!美味しさが飛び出てくる!ばっちりハマる!

そういうトコ目指そうとしたら、本当に別格な感あるんだよなって。

「そもそもエレクトリックベースってそういうモンだろ!それが普通!当たり前!」とか言われたらそのまま頷くしかない、心から納得させられます。

 

ツバサがフェンダーらしいのか、ヴィンテージそっくりなのか、それは自分にはよく分かりません。

そもそも良いフェンダーとか所有してないし、ヴィンテージを買う気も無ければ、オールドの5弦なんて無いじゃんって話でもあります。

その辺、自分の中で凄く距離感がある為、手を出す姿も欲もイメージ出来ません。

 

だからこそ、素晴らしいパッシブベースがある、しかも5弦で問題なく使える、問題ないどころかこれこそが欲しかった、それを使いたかった、心底バチ~ンと来てしまいました。

弾いてナンボ。オールラウンドかどうかなんて弾き手次第。出来ない事があるからこそ色々試したくなる。届かないからこそ創意工夫が生まれる。

パッシブってそういう原始的な魅力、美味しさが沢山詰まってる気がしますね。

 

アクティブの極みみたいなベース、パッシブの極みみたいなベース、この両極端な二本を持ってるってほんと面白いです。

そして今は後者、パッシブの極みみたいなベースに、クソほどハマってる次第でございます。

 

講師もやってる今、音作りのアドバイス、弾き方のアドバイス、心構えのアドバイス、機材のアドバイス、その人その人に合わせて色々できるつもりでいますが、

 

迷ったら

どパッシブ!!

 

これは全てのベーシストに送って良い言葉なんじゃないかと思いますね。

 

バリバリのアクティブ派、スタイルに何一つ合ってなかろうと、ど直球のパッシブベースを一回は所有、そしてその無理難題に挑戦してみれば、確実に得るものがあるでしょう。

 

それこそ、

 

パッシブ

クソだわ!!

 

この答えが出るだけでもスッキリします。

そして更にワケの分からない答えに辿り着くかもしれません。

 

あ~クソだ!

でもこれだよ!

これが欲しかった!

このクソさ最高!!

 

楽器なんて多少クソで丁度いい?

完璧とか究極なんてのは、わたくしにはまだまだ高尚すぎました。

ちょっとカッコつけてたよねぇ~。

 

だから今はこれが心地いい。

 

ガツンと弾けば

ガツンと出る!!!

 

こいつが楽しくて仕方ない!

 

 

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