個性派ベース10本のレポ 記憶に残る強烈さ 試奏だけでも分かるその面白さ

 

【個性派ベースの試奏】

 

所有してきたメイン級のベースは軽く20本以上。遊びの分を含めれば軽くその倍かそれ以上。試奏については何百本か千本単位で弾いてきたかと思われます。その結果たどり着いたのが今のジラウドベース。自分に最も合っている楽器だと確信しています。

 

一方、まったく違うタイプのベースがたま~に欲しくなるのも事実。それも生半可な違いではなく極端なぐらいに違うのが良いですね。そうじゃなきゃ意味がないと認識しています。

 

そこで今回、試奏してきた中でも記憶に残っている一本、いまだにちょっと興味のある楽器について話してみようかと。縁がないであろうだけに惹かれるものがあります。

 

 

個性派ベースの試奏レポ

 

Fodera AJP コントラバスギター

 

アンソニー・ジャクソンが好きなこともありますが、純粋に楽器として興味を惹かれてしまうのも大きいこの楽器。もはやベースって感じじゃないですよね。

 

『でっかい低いギター』

 

まさにこんな感じ。アコースティックなエレクトリックベース、完成された新種のギターと申しますか、感覚的に本当に別物なところがあります。

 

36インチスケールということもあり、低音弦はグランドピアノみたいなニュアンスも出せるように感じるから面白い。28フレットの指板、高音弦の超ハイポジション。もうベース弾いてる感じがしません。それでいて力強いサウンドが魅力的。 これについては1PUである事、その位置が絶妙なのと両方あるんでしょうね。2PUだから良いかと言うと必ずしもそうではなし。

 

干渉の問題を考えればむしろ不利だったり、そこに粗悪なプリアンプを搭載するのも考えもの。PUからジャックに直結する方法、それが本当に意味のあることかは個人的には疑問を抱く面もありますが、でもやはり、潔さの面からこれ以上の仕様はないのも確か。自分のタッチで楽器がどうにでも変化するその面白さ。それを味わう意味でこれ以上の楽器はなかなか存在しないでしょう。

 

後、忘れちゃいけないのがこの楽器は意外とヤンチャな音がすること。ゴーン!と弾いたらゴーン!と出るから良い。ピックでガンガン攻めるにも良さそうだったり、エレクトリックならではの魅力や迫力、アコースティックな生々しさがあるから楽しい。

 

もうちょい安かったら手を出す可能性もありそうなんですけど、さすがにちょっと現実的じゃないのが残念。今は200万円とかじゃとても届かないのかな? ま、縁のない存在です。

 

F-Bass AC7 7弦フレットレス

 

一回だけ弾いたことがあるF-BASSの7弦フレットレス。AC6という時点でかなりコアな楽器。加えてその7弦バージョンというなかなか無茶なことをやってた存在。

 

いや本当、あれには驚きましたね。ハイFまであんなに使えるものかとそのクオリティに驚愕。大体の場合、高音弦は腰砕け。ピンピンした感じで使いにくいのもお約束。低音弦との方までバランスを取るのは困難を極まりない印象が強いもの。そんな中、あのAC7はまったくの別物でびっくり。

 

元々、その独自のサウンドとクオリティに定評のあるACシリーズですが、まさか7弦で出してもその魅力あるままとは驚かされました。指板のサイズにもびびりますし、あまりの自由度にわけが分からなくなるのも正直な話ではあるけれど、それだけに存在感が桁外れって感じ。そうそうあんな楽器には巡り合えないでしょう。

 

フォデラのコントラバスギターとはまた異なる方向で完成しているアコースティックなエレクトリックベース、エレクトリックでありながら箱物のニュアンスも有している希有な存在。それがさらにギター的な音域と世界にまで足を踏み入れるという、もうわけが分からない興奮があったかもしれません。

 

尋常ならざる楽器でした。

 

Citron アコースティック6弦ベース

 

スリークエリートさんでPLEKをお願いする際、めちゃくちゃ気になってしまって弾かせてもらったのがこのベース。 元々、シトロンに強い憧れを持っていた時期もありましたし、良いアコースティックベース、6弦への未練もまだ持っているのが我が身。

 

そんなやつの目の前にこんな楽器があったらそりゃ堪らないわけですよ。

 

「弾かずに帰れるか!」

 

目に入ったが最後って感じです。で、やっぱり凄い楽器でしたね。放っておいたらずっと弾いてたであろう素晴らしい魅力がありました。

 

前述した二本といい、アコースティックなニュアンスを持っている楽器の話ばかりしているようですが、まさにその通り、多弦とアコースティックベースへの憧れと未練があるのがわたくし。アコースティックそのものすぎる場合、ピエゾで貧弱な音がしたり音が腰砕けになって使いものにならない印象を受けることが多いのですが、さすがにこのクラスになるとちょっとわけが違います。

 

このシトロンの場合、オプションなのかマグネットPUも搭載されていましたし、意外と重量もある印象もあってか、華奢で小綺麗なだけとかそんなものではありませんでした。エレクトリックベースとアコースティックギター、その高度な融合とでも申しますか、なんちゃってで作られたものとは次元が異なります。

 

唯一、弦間ピッチが狭いことだけが懸念事項でしたが、ああなると発想を変えてピックをメインに弾くのもありかなって気もしたり。こう言うとスティーブ・スワローまんまのようにも聞こえそうですが、マグネットPUの存在が面白いこともあり、スワローとはまた違った攻撃的なサウンドか重さを出すのも良さげに感じた次第。

 

いや本当、こういう楽器を日本の工房が出せないものなのかと、いっつも思っちゃいますね。アコースティックベースがギターのおまけみたいな感じで作られるのが非常に悲しい。こんな魅力的な世界があるのに手を出す人がほとんどいないという、それが残念でなりません。

 

シトロン、魅力溢れる楽器です。

我が道行く独特の器の大きさを感じます。

 

Status オールグラファイト ヘッドレス6弦ベース

 

アコースティックな流れから一転、これほど人工的でエレクトリックなベースもないだろうって存在。自分が弾いたのはしかもオールグラファイトだったかな?木の温かみもクソもない楽器でした。

 

しかしま~、だからこそ魅力がありましたね。こんな方向に進化するものなのかとワクワクしてしまう何かがある。ひたすら音の活きが良く、濁りのない主張が素晴らしい。好き嫌いがハッキリ分かれるだろうけど自分的には『有り』。ライブでこんな頼れる存在もないだろうってぐらいな印象。

 

と、テンション上がる一方でそのメリットを冷静に考えると、これがまた実に興味深かったりします。6弦ってやっぱり、その時点で色々無理があるんだなって思いましたね。大きなヘッドがあってそこにペグが6個。これが絶対避けられないストレスって相当なものなのかもしれません。

 

いざヘッドレスの6弦を弾いたらマジでビックリ。 とにかく音の均一感とバランスが素晴らしい。多弦においてこの心配事がなくなるだけでもそのメリットは計り知れません。

 

「こ、こんな楽なの!?」

 

大袈裟ではなく驚愕のレベルで実感できます。

 

音的な好みの違いがあったとしても身体的なことを考慮した場合、それすら帳消しにするぐらいの魅力が備わっているように感じました。いくら多弦が好きだ、6弦にも慣れてて問題なく弾けるとは言っても、厳しい現実があることには変わりなし。洗練され無駄を排除した楽器がいかに快適か、軽量で実用的、合理性に特化させたものがいかに道具として優れているか、それを思い知らされた次第。

 

ただ、なんでしょう?こう言ってばかりだといかにも「冷たい」とか「味気ない」みたいな印象で占められてしまいそうですが、昔のグラファイトとは違うってことなのかな?なんだか空気感があるような、軽量ゆえの鳴りっぷりの良さがあるような、そんな印象も受けるのが面白かったですね。ギッシリ詰まってるのか実は空洞なのかとか全然知らないけど、食わず嫌いは良くないことだと思わせるポテンシャルがあるのは確か。

 

せっかくなら食ってから徹底的に嫌うべし。

本当に面白い楽器でしたよこれ。

 

MTD 7弦ベース

 

18~19歳ぐらいの時だったかな?楽器フェアか何かで初めて弾いて驚愕したのを覚えています。

 

当時、6kg以上あるクソ重い6弦を弾いていた自分、まだ全然弾き方も分からなかったし、親指の付け根や手首も痛めたり、散々な思いをしながら6弦を弾いていた記憶が強いです。PUからプリから何から発展途上な印象が強かった多弦の世界。それイコール弾きづらいものだって諦めてしまう部分があった次第。

 

そんな中、MTDの7弦のあの弾きやすさにはマジでひっくり返りましたね。

 

「え!?俺の6弦より弾きやすい!?」

 

本気でこう感じた思い出。

 

全音域タイトでバランス良いし弾いててめちゃくちゃ楽。綺麗でお上品なのではなくパンチも十分。そして何より、

 

『軽い』

 

これがとにかくショック。

 

「ベースは重い方が良い!」

 

当時、こうやって思いこんでたのもあるし、それもあって我慢して6kgの6弦を弾いていたんですが、価値観も世界も一変してしまいました。

 

今でもたぶん、MTDより優れた7弦って存在しないんじゃないかな?それぐらい別格、好み云々を超越したクオリティを有していた印象。色々な意味で凄まじいインパクトがありました。21フレットモデルがあったらオーダーしていた可能性もありますし、実際、見積もりをお願いしていた時期もあるのがここだけの話。

 

本当に実現してたら一体どうなっていたのか?

恐ろしい楽器です。

 

K.Yairi YSB-1 アコースティックベース・フレットレス

 

国産のアコースティック屋さんと言えばヤイリ。現実的な値段も含め、まずはここの楽器に触れてみるのが良いんじゃないかと思います。その中でも自分が惹かれたのがこのYSB-1。見た目にも何やら良さげな雰囲気が漂っていますし、弾いてみるとアコースティックならではの魅力に引きこまれるものがあります。

 

音を出した瞬間に「おっ!?」と思えるベースって少ないものですが、これがアコースティックベースになると余計にそうですね。大体がペラッペラのジャキジャキ、アコギのオマケ扱いみたく作られている印象が非常に強かったりします。

 

そんな中このベースはまさに、

 

「 おっ!?」

 

と感じる存在。

 

「これいいんじゃね?」

 

思わずこう言いたくなる、素直に耳に入ってくる魅力があります。

 

現実的なことを考えれば大音量には向かないんじゃないかと思いますし、低音をどれだけ出して大丈夫か、ハウリングの心配はどうかと考えてしまうものはあるのも正直な話。完全アコースティック構造なベースがどこまで実用的な楽器なのか、それすら未知数であるのがいまだ現実なのかと感じるところでもある。

 

でも、そればっかり言って音色に魅力がなくなっちゃうのも辛いですよね。そもそも大音量であることをまず前提にしているのもおかしな話かもしれないし、それをアコースティック楽器に対して完璧なクリアーを求めるのはなかなか無茶というもの。

 

「結局ソリッドでいいわ!」

 

なんて割り切るのもやっぱり寂しいし、アコースティックな世界のベースをコントラバスにゆだねるのも個人的には抵抗があります。そんな中、素直な魅力と可能性を感じるアコースティックベースが出てきてくれることには非常に意味があると考える次第。真面目な話、こういう楽器増えてほしんですよね。

 

「弾いてみたい!」

 

そう思わせる何かがあるアコースティックベース。 

その時点で実は超貴重です。

 

Jiraud New Klein

 

世界に二本しか存在しないベース。プロトタイプでシェイプの違いがある意味ではそれこそ一本ずつですね。数多くジラウドのベースを弾いてきましたが、これほどレアなモデルもなかなか存在しません。その為、試奏できたのもほんの数回。かなり高額だからそうは売れないだろなんて静観してたら、あっと言う間に売れてびびらされた恐るべき魅力と魔力を秘めたベースです。

 

どんなベースか一言で評すならば、

 

『アコースティック』

 

バイオリンシェイプのボディとヘッドの見た目にしてもそうですし、サウンドの方も驚愕のディープなものでした。

 

シリアル001のW-BASSを所有している身としては、これ以上の深いサウンドのエレクトリックベースは存在しないだろぐらいに考えていたんですが、いや、このNew Kleinには参りましたね。ネックがさらに極太なのもありますし、前述の通り、ボディもネックもシェイプが凝ってて、よりアコースティックな方向で作られているのも大きいのだと想像します。

 

で、この楽器の何が恐ろしいかって、

 

『ソリッドボディ』

 

木工スペック的にはほぼエレクトリックベースのそれだってこと。指板が15mm厚であるとか、コントラバスのようなRが付いているといった特徴はありますが、ボディは本当にソリッドでラミネートもなしの潔い仕様。

 

おまけにこのベース、

 

『マグネットPUのみ』

 

ピエゾなんて付いてないし、そのブレンドなんてことも考えられていません。それでいてディープなアコースティックサウンドを実現、弓で弾くことも出来てしまうという、ちょっと有り得ないような存在ですよね。いや、欲しかったですねこれ。W-BASSを持ってなかったら借金してでも買ってたでしょう。

 

この楽器は現在、DEZOLVEの小栢君が所有していてバリバリ活躍しているはずなので、興味のある方はライブに足を運んでみてはと。バンドのPVの中でも粋に美味しく使用していますし、凄いプレイヤーの元に凄い楽器が行ったんだなぁと納得する次第です。

 

ばすてく 全部強烈

 

この工房のベースを一本に絞ると言うのは無理ですね。こんだけ尖がった工房は存在しないってぐらいのレベルかも?ま~、どれを弾いてもインパクト絶大です。二回ほどお邪魔しただけな身ですが、たったそれだけでも一生の記憶に残るであろうぐらい強力な熱意と全力感が伝わってきた次第。

 

「既製品じゃ満足できん!やりたい事やってやる!とにかく自由に作りまくるぞ!」

 

ほんと、こんな印象。

 

例に出すのであれば、エボニーネックにはひっくり返りましたし、世界最高硬度の木材、リグナムバイタ指板のフレットレスってのも凄かったですね。

 

また、自分が行った頃はそのほとんどが1PUでジャック直結。

 

「自分の音は自分のタッチで何とかせぇや!」

 

ってな仕様です。

 

一般では有り得ないような超絶ブッといネックも驚き、困惑、感動。時、超軟弱仕様のベースしか弾けなかった自分ではまったく使いこなせる気がしなかったのが残念ですが、でもその潔さと魅力はめっちゃくちゃ伝わってきましたね。

 

ベーマガの表紙にもなった7弦も弾かせてもらったり、弓で弾けるベースなんかもあったり、何十本とあるオリジナルのベースに囲まれ取っ替え引っ替え弾くあの時間は本当、なかなかの至福のひとときだったなと。現在ではあの頃からさらにとんでもない進化を遂げているようですし、ヘッドレスモデルもあったり、さらに未知数なベースが多くなっている様子。それでも根本はあのばすてくのままだろうと確信するところ。

 

超~長い音符を鳴らしたいとか、問答無用のごんぶとサウンドのフレットレスが欲しいなんてことだったら、ばすてくは最強に良いかもしれませんね。独自路線の意味においてここに勝てる工房はそうそう存在しないでしょう。

 

「市販品とはちょっと違うよ?」なんてレベルじゃありません。

 

「ばすてく弾きたきゃばすてく弾くしかない!」

 

まさに圧倒的独自の世界。

 

Fender 60年代前半 ジャズベースフレットレスカスタム

 

某所で弾かせてもらったオールドのジャズベのフレットレス。

 

要はこれ。

 

『ジャコ仕様』

 

ただのヴィンテージベースやコレクターアイテムとして売るのではなく、その店独自にフレットレスに改造、バリバリの実用品にしてしまった何ともとんでもない一本。あれはとにかく痺れましたね。ジャズベのフレットレスであんだけブッ飛んだことってありません。

 

「フェンダージャズベ」

 

こう聞くだけだと、「なんだよ定番じゃん。つまんね!」って思ってしまいそうですが、いやいやもうそんな次元の話じゃありませんあれ弾いちゃったら、「フェンダーじゃ個性が出ない!みんな使ってる!」とか絶対言えなくなっちゃいます。

 

たとえ何かしらの欠点や弱点はあったとしてもそれはもう些細なこと。あれが欲しけりゃあれを弾くしかない、欠点から何から全てを含め、素晴らしい楽器として完成されているしか言い様がありません。ただのパッシブのジャズベのリアPUであんだけぶっとくパンチの効いたサウンドを出せるとかマジでよだれもんです。

 

弾いたそのままが出る。

音色の豊かさに圧倒される。

感動させられてしまうそんな楽器。

 

『原点にして頂点』

『王道にして邪道』

『邪道にして最高』

 

まさにこんなベースだった次第。

 

Godin A4 アコースティックフレットレスベース

 

18~19歳の当時、音楽学校に通っていた自分。そこでジャズトリオなんてものをやっていたんですが、ま~、このバンドの仲が最悪だったのなんのったらありません。

 

「エレキとか楽器じゃねぇ!とっととウッド買えよ!」

「他に出来るやつがいねーから仕方なく使ってやってんだ!」

「スイングしねぇクソみてぇなベースがよ!」

 

これを毎日のように言われたもんです。

 

あれです、学校の中で上手いやつ同士の利害が一致しただけ、互いに上達のためだけに集まったバンドとかそんな感じ。自分は特にジャズ好きじゃなかったけど、せっかく学校行ってるんだから知らないことを勉強したい、色々上手くなりたい、これも挑戦だってつもりでやっていました。

 

正直、血尿出るぐらいのストレスもありましたが、自分が下手なの分かってて文句を言えなくもあったから、「やるしかねぇ!」って歯を食いしばって弾いてた思い出。それが本当に良かったのかどうかはともかく、なかなかの時間を過ごしたのは間違いありません。

 

で、ここからが本題。そんな中で自分が結構な衝撃を受けたのがこのベース。当時、その嫌味の嵐にさらされていた一方、

 

「エレクトリックじゃピンと来ないのも事実なんだよなぁ・・・」

 

なんて悩みも抱えて苦しんでいた自分。

 

「くそが!馬鹿にしやがって!」と腹わたが煮えくり返っているんだけれど、実際問題、このサウンドの馴染みの悪さはどうしたものかと大きな課題だと受け止めていました。で、何気なく入った楽器店でこのGodinのフレットレスを見つけて弾きまして、

 

「これだっ!」

 

めちゃくちゃピンと来てしまったわけです。

 

・持った際の違和感がなく弾きやすさはエレクトリックのそれ

・サウンドはしっかりアコースティックで生々しさも十分

・ネック寄りで弾くと望んでいたコントラバスライクなサウンドが出せる

 

ま~ほんと、「やべぇ!これしかねぇ!」って感じでしたね。

 

そして、

 

「ちょっと待て!なんで俺があいつに合わせなきゃいけねぇんだ!?ふざけんじゃねぇ!!」

 

と気付き、卒業までソリッドのベースオンリーで過ごした次第。5万円ぐらいで買ったバッカスのフレットレスが大活躍してくれました。

 

と、それはともかく、Godinが面白くて良い楽器なのは確か。真面目に欲しくなる魅力があるのは間違いなし。

 

・アコースティックながらもエレクトリック

・エレクトリックながらもアコースティック

 

この道を歩んで確かな成功を収めた希有な存在なのは間違いありません。

 

値段もそんな馬鹿高いわけじゃないし、モデルチェンジしてからはブリッジ寄りの位置にマグネットPUも搭載していたり、さらに実用性を上げている印象。これで6弦があったら買ってかもしれません。と言うか今でも買っちゃうんじゃないかと思います。

 

残念ながらこのベースは5弦モデルまでしか出してないんですが、それでも十分と言えば十分、ハイC仕様にして弾くなんてのも面白そう。アンプを通して実用的なアコースティックベースが欲しいのであれば、まずこれを弾いてみるのが良いんじゃないかって一本。

 

個人的な憧れと怨念のこもったナイスな存在です。

 

まとめ・振り返ってみて

 

 こう見ると自分が求めている傾向は明らかと言いますか、

 

・6弦か7弦ベース

・アコースティック

・独自のフレットレス

 

これに憧れ続けているのかなと感じるところ。

 

今持ってるベースに心底満足しているのが大きいんでしょうね。そことはまったく違うタイプ、独自のサウンドの楽器が欲しいのだなと。

 

コントラバスについては正直、自分が弾くべき楽器ではないと認識していますし、サイレントベースにしてもそれは同じでした。その中にはもしかしたら、ギター的な楽しみや遊びがあってほしいこともあるのかもしれないし、そういう意味でもコントラバスのそれは感覚的に何か違うのだろうと思います。いずれにせよ、尖がった楽器、夢と理想と欲望の詰まった楽器というのは面白いですね。

 

親しみやすい温かいサウンドを持つ楽器にも惹かれますし、アコースティックとエレクトリックと高度に融合したサウンドにもたまらないものを感じます。一方、「アコースティック=温かみ」みたいなのも実は違うと言うか、箱鳴りや唸り、パーカッシブで箱が軋むようなサウンドなど、そういうものもあってほしいところ。 

 

それこそ攻撃的なニュアンスやその生々しさまで含め、エレクトリックな面とアコースティックな面とそこまで融合している楽器は文句なしに魅力的。なかなか存在するものではありませんが、これは本当、そういう楽器が国内からもっと出てこないもんだろうかと考えちゃいます。

 

ベースの世界、まだまだ知らないこといっぱいだろうと期待する次第。

 

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