5弦ベースを弾くようになったきっかけは6弦ベースに疲れたから

6弦ベースから5弦ベースメインに

4弦から6弦 6弦から5弦へ

 

今は5弦を完全にメインにしている自分。しかしどうもまだ5弦に順応しきっていないような感覚もあったりします。

それぐらい6弦を弾くことが当たり前だった為、何となくふわっとしているような気がしないでもなかったり。

 

そもそもなんで5弦を弾くようになったか? 

今回のタイトル通り、

 

「6弦に疲れた」

 

これが本当の話。

 

このあたりについては【パッシブベースと上達の思い出】の方でも話しましたが、そこで触れている内容だけではなく、『6弦から5弦へ』の流れを少なくとも4回はやったかもしれません。

 

ある意味、慣れたもんっちゃそうでもあるけれど、いまだにモヤモヤが残る厄介な問題だと認識してるのも正直なところ。

 

6弦の何が嫌になったか?

 

弾きたい楽器がない

 

これが何より一番困ったポイント。

 

自分が思い描く理想の6弦、それがこの世に一本たりとも存在していないと分かってしまっている為、お手上げ状態で諦めているのが現状だったり。

実現しようにもとんでもないコストになるのは目に見えてますし、実際、オーダーメイドで3本作ったこともありますが、今は全て手放してしまいました。

 

その3本で軽く100万円以上使ってることを考えてもま~、疲れちゃいますよね。

 今の時代、良い材料がどんどんなくなってる一方、金額は増すばかりなのが現実。これから最高の6弦を作ろうにもどれだけの手間と資金が必要になるか?

 

想像するだけでも恐ろしくなり手が出なくなってしまったなと。

 

ライブで使うなら楽な方が良い

 

これも強烈に感じることですね。 

 

たとえばシンプルな8ビートのロックを弾くとしましょう。

クソごつくて重い6弦と軽くて扱いやすい4弦。どっちが楽しく自由に弾けるかと問われたら、自分は迷いなく後者を選んでしまう自信があります。

 

「6弦こそが俺のステータス!」

「こいつじゃなきゃ俺じゃない!」

「シンプルな曲でも6弦がいいんだ!」

 

みたいなこだわりも以前はありましたが、気持ちがしぼんでしまうとなかなか辛い。

その立場を今現在のメインベースである5弦が完全に奪ってしまった為、余計に6弦の立場がない悲しさ。やっぱり単純に扱いづらいですからね~。

 

自分としては低音弦のハイポジションを使いたいのもありますし、弦が増えるほどそれが足枷になってしまうのが痛い。

ロックやるに高音弦をローポジションで鳴らすってのは何か違うし、 そういう意味でも負担が増えてしまう6弦は難しい楽器だなと。

余程に思い入れのあるものを手に入れない限り、それ一本で行くのは厳しい。

 

「音が良ければいい!」

 

なんて単純な話では済まないのが楽器演奏の悩ましさ。

 

なんか抜けてこない

 

前述の「弾きたい楽器がない」と同じような理由かな?

どうもこうパンチがないと言うか暴れがないと言うか、綺麗にまとまっているものばかりで退屈に感じてしまうのも大きなポイント。

 

「極太のローB弦から細いハイC弦までバランス良く!」なんて考えたらそうなっちゃうのも当然なのかもしれませんが、それにしたってお上品なものが多くて合わないなと冷めてしまいます。

 

なんと言いますか、

 

『遊び』

 

これがないんですよね。

 

ロックとかやってるとより強くそれを感じるから辛くなります。優等生すぎる、真面目すぎる、整いすぎてる。この傾向が強くなってしまうのがいまいち馴染めません。

 

そのあたりを考慮して作ったオーダーメイドの6弦はかなり良かった一方、いかんせんPUがよろしくなかった為、納得できずに終わってしまいました。

そのPU自体のクオリティとオリジナリティは素晴らしくとも、結局、自分の好みではないからどうにもならなかった。

 

こういう選択肢が少ないのも辛い問題ですし疲れる要因になります。

誤解を承知で言うなら芸術品とか工芸品とか要らないんですよね。6弦はそういう方向に行きがちだから残念だなと。

 

5弦は少弦ベースな感覚

 

4弦から6弦に移行。

そこから減らして5弦を弾くことになった自分。

 

『少弦ベース』

 

この感覚が伝わるかどうかはともかく、自分の中では本当にそんな感じで認識しています。

ま~、楽ですね。それこそ解放感すら感じます。4弦まで行くと逆に違和感があるぐらい。

 

そこまで思い詰めずとも賢く使い分けりゃいいって話なんですが、それも変な意地が働いてしまうから厄介なところ。

現実問題、何本も持ち歩くのは嫌だしなるべくなら一本を弾きこみたい。ひょいひょい気軽に持ち替えるのは自分には向いていません。

 

そうなってくるとやっぱり、万能感と尖がった部分の両方を持っている今の5弦以上のものが思いつかないわけです。

6弦を弾きたい気持ちもずっと残ってるけど、なまじよく知っている分、しんどい面ばかりが目につくようになってしまい手が出なくなってしまいました。

 

さすがに4弦に腰を下ろすことはないだろうと言いたい一方、将来的なものを考えるとその可能性も0ではないから恐ろしい。

2kg台でめちゃくちゃ良い4弦とかあったら相当ぐらぐら来ちゃいそうです。元々が怠惰な性格な分、楽には勝てないかもしれません。

 

そんなこんな、6弦に対する憧れと葛藤がある中でほぼ諦めてもいるのが現状。

自分にアンソニー・ジャクソンぐらいのこだわりがあれば、何がなんでも実現させようと命を張りそうですが、しんどく感じる気持ちの方が勝ってしまうのが現実。

 

今の5弦を使い始めてもう少しで10年。

これで終わりかまだ先があるのか果たしてって感じです。

 

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