YAMAHA SLB サイレントベース
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コントラバスと消音
エレクトリックアップライトベース、いわゆる『EUB』と分類される楽器がかなり増えてきたこの世の中。しかしその多くが独自路線を行く製品。コントラバスとはかけ離れた音、演奏性、根本的によろしくない印象のものが多々あります。
それこそ、エレクトリックベースのフレットレスと大差ないなど、正直、あまり練り込まれてないと感じる製品も珍しくなかったり。
その点、ヤマハのSLBシリーズはコンセプトが分かりやすくて素晴らしい。エレクトリックコントラバスと呼んでもいいぐらい違和感が少ない。
『サイレントベース』
この呼び名の意味が分かりますね。
まず基本にあるのは『消音楽器』であること。コントラバス最大の魅力であると同時に厄介な要素でもあるのがその生音の大きさ。環境にもよりますが、多くの場合、夜間の練習は厳しいのが現実。
そこで活躍するのがサイレントベース。絶対無音とはいかないけど、コントラバスそのものより圧倒的に気軽に扱えます。
だからこそ演奏性もそれそのものでなければいけません。「エレキのフレットレスを縦に長く伸ばしてみました」では駄目。
それじゃコントラバスの練習にならないし、代用品として見るにも非常に厳しい。
繰り返しますが、EUBのその多く、ボディレストが頼りなかったり、フォームを安定させるのが難しい物が珍しくありません。
無理な弾き方をしてかえって疲れたり、指が故障するハメになったり、簡略化を優先した物は逆に扱いが厄介だったりもします。
一方、SLBはフレームの完成度は驚愕のレベル。本物を追求してるからこその安定感。力を伝えやすいから逆に疲れにくい。ハイポジションの演奏性についても、肩部分がない物とは比較になりません。
そもそもの出発点が違うからこその演奏性とサウンド。アップライトベース選びに迷ったらまずはSLBを候補に入れるべき。
SLB100かSLB200/300か?
・弓の使用や練習目的がメイン
コントラバスの演奏性をより強く求めるならSLB100
・指で弾くのがメイン
もっと軽く扱いやすくライブでもバリバリ使いたいならSLB200/300
大体、こんな認識でいいんじゃないかと。
SLB100はフレームが足の方まで存在。よりコントラバスの外枠をコピーしたものと言えます。プロのジャズベーシストから実際に聞いた話、「目を瞑ってても違和感なく弾ける」と称賛するぐらいフレームの完成度が高いのが特徴。
一方、SLB200(残念ながら生産終了の様子)と後継機のSLB300は足の方をオミット。より簡略化されスマート、よりアクティブな楽器にも見えます。
SLB100の方が10kgぐらいあるのに対し、こちらは7kg台。小型ボディながらホロウ構造でもありますし、同じようでも結構な別物感がありますね。
電気的な仕様もかなり異なるのがポイント。SLB100にはヘッドホン端子が備えられていますがSLB200/300の方にはありません
。SLB200が【ボリューム・ベース・トレブル】と操作が分かりやすい一方、SLB100は高音と低音のバランス設定を一個のツマミで操作という、ちょっと独特な仕様。
SLB100はヘッドホンが使えるのは良いけど、その分だけ電池の消耗が激しいのも特徴。それを見越してかアダプターの接続ができたり、やはり使用目的がだいぶ異なる楽器である印象を受けます。
分かりやすく言ってしまえば、バンドでガンガン使うならSLB200/300。コントラバスの完全代用、練習用と割り切るならSLB100。やはり、こう考えるのが早いんじゃないかと。
ジャズで使いたかったり指で弾くのがメインだったりする場合、確実にSLB200/300の方がすんなり入れて扱いやすいはず。
極端な話、
「クラシックはSLB100・ジャズはSLB200/300」
こう考えるのも有りですね。
SLB200/300の魅力
なんと言ってもそのお手軽感に尽きるでしょう。
コントラバスと比較して違和感のない演奏性を保ちつつ、エレクトリックベースと大差ないケースに収めることが可能。その脅威の合理性、完成度に感動します。
これについてはこの画像を見てもらえば一発で分かるはず。実際に所有していたSLB200のケース、ジャズベの横幅よりスリムで驚愕しました。
ちなみにですが、実験でIGIGのケースに入れたこともあったりします。これはほんと、「入ってしまった」事実にびっくり。
頭が出てしまう課題を何とかクリアーしてフレームを別のケースに入れて運べば、エレクトリックベースのケースでもイケるかもしれません。
※IGIGについてはこちらの記事を参照。
IGIG G315B おすすめのベースケース ギグバッグの進化系
ハウリングに怯える必要もないし、EQは手元で簡単に操作可能。PU選びや調整など、コントラバスにありがちな悩みの心配もなし。ケーブル1本とアンプがあればそれでもうOK。アップライト入門するにも簡単に始められます。
後で本物のアコースティック、コントラバスの方に移行するにしても、実用性と再現性の両立、価格も含めた勝負でSLB200/300より優れたEUBはほぼ存在しません。
例え、SLBから入門してコントラバスに移行したとしても、持ってて困ることはないでしょう。練習用や大音量のライブ用など、SLBが活躍できる場はいくらでもあるはず。
基本形が完成しているからこその応用力。設計からして優れた楽器であることを実感させられますね。
延長フレームとスタンドも大事
それ単体でも高い完成度を誇るSLBシリーズ。さらに欲を言うのであれば延長フレームは必須だと考えます。些細な差ではなくこれがあると安定感が全然違うんですよね。
SLB200は軽量なのが魅力な一方、楽器がブレやすかったり動きやすい面があるのも否定できません。よりしっかりしたフォームをつくる意味でも太い音を得る意味でも、延長フレームを取り付けることをおすすめします。
また、この延長フレームに加え、滑り止めを貼り付けるのもおすすめ。自分はホームセンターに売ってた車内用の滑り止めを利用しましたが、これがあると驚くほど安定するようになるんですよね。
デフォルトのままだと塗装の問題なのか、かなり滑りやすい印象が強い。そこを何とかするだけでも演奏性がまた大きく変わります。
後、忘れちゃいけないのが専用スタンド。壁に立てかけて置くのは危険極まりないので絶対やめた方がいい。
さすがにSLBではほとんど見たことがありませんが、安物のEUBだとヘッドが割れてるやつが結構あったりする世の中。オークションのジャンク品の定番、いいかげんな扱いでヘッドから落ちたであろう代物をよく見かけます。
なにぶん、高さがあるのがアップライトベース。落下のその衝撃たるや想像を絶するものでしょう。空洞構造になっているヘッドなど、いとも簡単に割れてしまいます。
練習するのにいちいち組み立ててなんて作業をするのも面倒。初心者であるなら尚更、すぐ手に取れるようスタンドに置いておくべきですね。
EUB探すならまずSLBを試してから
入門に使うにも、本気で使うにも、どちらにも応えてくれるのがSLBの魅力。
何百万円もするコントラバスだって電気的に増幅する前提ならどうなんでしょう?加工を多くしたらそれはもうエレクトリック楽器なんじゃないか?せっかくのこだわりにも何だか疑問が湧いてしまう気もします。
どんなに楽器本体が素晴らしくても、実用するには色々難しい現実が存在。ハウリングなど諸問題をクリア、生の音そのものを増幅しようとするのは非常に困難。
理想のPU探しをするのも大変。プリアンプ探しも大変。非常に高価なのも常。どこにでも現物があるわけではない。試奏すらもなかなか難しい。
そう考えていくと、消音とか練習云々を抜きにしても、サイレントベースの方が有利と言える面が沢山ありますよね。本体、アンプ、ケーブルがあれば完結可能なお手軽さとスピード感が実に素晴らしい。
ケースに収納した際のコンパクトさ、コントラバスに非常に近い演奏性、ちゃんとアップライトらしさがある納得のサウンド、現実的な価格設定と流通の安定度、ライバルになる製品がないんじゃないかとすら思えたり。
後はちょっとやらしい話、需要がかなりある為、手放すにも値崩れしないのが大きなメリット。オークションが面倒なら楽器店に委託しても驚くほどスピーディーに動くはず。経済的な意味でもリスクの少ない優れた製品と言えます。
まさに決定打。
アップライト探しでおすすめするのはまずこれでしょう。300にバージョンアップしてさらに評判良くなってるのが凄い!
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