髪を伸ばす実験
生まれて初めて1年近く伸ばしてみた
髪の毛の長さに楽器上達との関連性はないだろうかと気になり、試しに1年近く伸ばしてみました。
結論から言うと、
「ないこともない」
そんな感じ。
とりあえず、その印象や感想について今回は話していきたいと思います。
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下を向く事が多かったと気付く
これは髪を伸ばして露骨に感じたことですね。
下を向くとだら~っと髪が下がってきます。
つまりは邪魔です。前が見えなくなります。
髪を伸ばすというのはやはり、かなり鬱陶しいものだと確認。
一方、髪が邪魔になるような姿勢でいることが多かったというのも発見。
これは演奏に限らず食事でもなんでもそうですね。
「・・? 俺なんでこんな下向いてんの?」
こういう場面が意外と多かったのがちょっとショックでもありました。
これというのは一つの癖だったり、それだけ悪い姿勢でいることが多かったり、完全に習慣として身に付いてしまっているものだから厄介。
その動作が必要になるのも確かなんだけど、必要ではなかった場面も多い。
どう考えても首に良くない、様々な面での負担になる。
そんな体の使い方をしているのかもしれないと気付かされることに。
これが分かっただけでも、自分としては収穫でした。
指板にそこまで集中しなくなる気がした
髪が邪魔だと当然、視界が悪くなります。
ということは、指板の視認性も悪化します。
本を読むにも譜面を読むにも邪魔です。
つまり、そこまで集中せずとも勘で弾けるようになります。
まぁ、さすがにいきなりそこまで上達するような都合のいい話はありませんが、指板を見すぎ、視覚の情報に頼りすぎだったというのは自覚しましたね。
特にハイポジションにおいてその傾向が強くなると言いますか、「凝視している」と表現しても過言じゃないぐらいに見ているのも珍しいことではなかったり。
繰り返すようですが、髪が伸びると邪魔です。
縛ることもしなかった為、余計に鬱陶しいです。
美容師お墨付きの真っ黒で太くしっかりした髪。
油断するとすぐ前が見えなくなります。
最初はクソ邪魔で仕方なかったけれど、いやはや、人間ってのは次第に慣れるもの。
髪の毛越しにでも見えるようになりますし、そこまで見ようとしなくても勘で弾けるようになってくると感じました。
髪の毛自体にセンサー的役割があるのかどうか、それについては不明な一方、髪が長くなることで独特の認識や感覚が生まれることは否定できないかもしれません。
何だかその気になれる
四捨五入したら四十になるオッサンが何言ってんだって話ですけど、髪を伸ばすことで何となくその気になってしまうってのが面白いですね。
「楽器やってりゃ髪伸ばすだろ!」
「なんかミュージシャンっぽくね!?」
「一般人とはちげーぜ!」
みたいな、素敵に恥ずかしく痛々しい気持ちに浸ってしまうのも分かりますねこれ。
髪を伸ばすと何かそれだけで『らしい気分』になっていいぞと。
真面目な話、形から入るってのは重要なこと。
格好いい人の真似をする、上手い人の動きを真似する、それっぽい気持ちになって集中して演奏するなど、馬鹿にできない話。
なんとなく恐る恐る弾いているのと、自分に酔うぐらい堂々と弾いているのでは、後者の方が存在感が出るし、それだけ説得力も出てくるでしょう。
まぁ、ただただ痛々しくて見てられないものになる可能性も多分にありますが、いずれにせよ、
『その気になる』
冗談抜き、大事なポイントではないかとあらためて感じた次第。
超絶速弾きギタリストが爽やかイケメンとかだったら何か違いますもんね。
完全に偏見まみれの話ですが、長髪で近寄りがたい雰囲気の方が何ともそれらしいと申しますか、もはやお約束とも言うべきか、そうであってほしい気がしたり。
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心が折れて切った
いや~、もうちょっと伸ばしてみたかったんですけどね~。
そのあまりの鬱陶しさと手入れの面倒さに心が折れてしまいました。
邪魔くさくて食事すらストレスになる面があったり、長髪化計画は今日でひとまず終了決定です。
もうバッサリ切っちゃってます。
前述の通り、美容師さんお墨付きの太くしっかりした髪である一方、それだけ重く張りも強い為、長くなるほど頭皮に負担がかかることも否定できない様子。
一生に一回ぐらい、マイアングぐらいまで伸ばしてみたかったのも正直な話ですし、髪を縛って生活とかしてみたかったけど、これ、楽な道じゃないですね。
結構、信念がないとできないと言うか、ずっと短く過ごしてきた人間がテキトーに挑戦しようとしても、そう簡単にはいかないものだと痛感。
と言いつつ、髪質や手入れの仕方などについて色々聞いてきたりもしたので、また伸ばすことには挑戦するつもりです。
やっぱり、無くなっちゃってからじゃできないですからね。
短い方が楽なのは間違いないんだけど、そこはあれです。
楽器やってるんだから、一度ぐらいはとんでもなく伸ばしてみたいなと。
今回は挫折するに至りましたが、目標は腰ぐらいまで伸ばしてみることかな?
さぞかし気持ち悪い髭のオッサンが出来上がりそうですが、ベース上手くなるためにまた実験していきたいところ。
後、ついでに石鹸の使用量を減らし、なるべくお湯だけで行けないだろうかってのも実験しようかと考えています。
シャンプーとリンスからの卒業は果たしましたが、石鹸はまだ使っちゃってますからね~。
「代謝自浄で何とかなるわい!」
こんな体が作れたら、それだけ経済的で時間も節約できていいですよね。
こういう話を聞いて「汚ね!不潔!」とか反応しちゃうってのは、相当な潔癖症かピュアな乙女かって話かなと。
行きすぎた完璧主義やら、排他的潔癖症からの脱却をより目指す意味でも、もうちょっと動物寄りになってみるのも面白いかなと考えてます。
・髪を染めるのも伸ばすのも重罪
・坊主じゃなきゃ駄目
・髭は言語道断
・みんな綺麗に合わせるのが正しく美しい
こんなん、超絶古臭すぎてアホらしくなりますよね。
今時はさすがに緩くなってきているとは思いますが、こういう常識とか価値観を本気でありがたがったり、後生大事にして生きるのはさっぱり意味不明。
せっかく今の世の中、息苦しく縛るのが好きな人種が淘汰されてきてるんだから、もっと自由に適当にいい加減な世界になったらと願う次第。
そんなわけで、また髪を伸ばしていってみます。