ベースを始めた理由 人口の興味
エレクトリックもコントラバスもジャンルもキャリアも関係なく、そもそもどれほどのベース人口ってのが日本に存在しているのか、ちょっと興味深いところ。
実は一万人とかいるものなんでしょうかね?
それとも、遥かそれ以上が楽勝で存在してるなんて話だったりしたら、個人的にはちょいとぶったまげな感じかもしれません。
だって、武道館をベース弾きだけで埋めることが実は可能とか、そんな話が考えられます?それどころかドームまでいっぱいにできるとか、どんな世界線・どんな次元の話だと。
とりあえず普通に考えて、ギターより圧倒的に少ないのは間違いなさそうですし、弾いてみたいという動機もよく分からなそうなのがベースという楽器。
いやほんと、ベースって謎な楽器だと思うんですよね。
どう出会ってどう惹かれるものなのか、実はよく分かってないかもしれません。
ベースという謎な存在
ベースを始めた理由
中学1年の後半からですね。
兄貴からベースを譲ってもらってスタートしました。
自分の場合、「どいつこいつもギターばっか始めやがって気に入らねぇ!」なんて幼稚極まりない理由で始めまして、正直な話、ベースの弾き方はおろか音すら知らなかった人間だったりします。
低音の魅力にハマる?
いや~、10Wのしょぼいアンプからのスタートだったから、そんな体が震えるような低い音なんてまったく出ませんでしたね~。
しかも、メタルにハマってた頃はいかに金属的なサウンドにするかってことに苦心してたり、より低くディープにってことも考えてなかったり。
それこそ8ビートの曲なんか、「同じことの繰り返しで飽きるしつまんないな・・」なんて思いながら弾くのも日常茶飯事だったかもしれません。
間近で衝撃を受けた?
子供の頃に父親と一緒にベンチャーズを観に行ったり、兄貴がプロでやってたりなんてことはありましたが、「ベースすげぇ!」と思ったことはまったく記憶にありません。
メル・テイラーがボブ・ボーグルのベースをスティックで叩くのは印象的だったけど、あれがベースだったって知りませんでしたもんね。
兄貴のライブを観たこともあるけど、それって兄貴が上京する以前の中学・高校ぐらいの話ですし、ギターかベースかどちらを弾いてるかなんてのも知りませんでした。
ベース始めるまでびっくりするぐらいベースのことを知らなかったのが本当の話。
オーディオで育った?
これもまったくないんですよねぇ。
持ってたのはちっこいラジカセ一台でしたし、音質なんかについても当然わかりません。
ただ、変な癖はあったと言いますか、そのちっこいラジカセのスピーカーに耳を当て、音を細かく聴こうとするということは小学生の時からやってはいました。
後、5バンドぐらいのグライコがなぜか付いていたので、それもいじってよく遊んでいましたね。
ちなみに、小学生の時によく聴いていたのは永ちゃんのアルバム。
【ラストシーン】という曲をアコースティックバージョンでやってるライブがあったのですが、それが本当に好きでよく聴いていた思い出。
アコースティックなサウンドとか生々しい音が好きというのは、もしかしたらそこから来てるのかもしれません。
でもやっぱり、ベース関係なさそうですねこれ。
ベース始めたって、「ベースってなんでこんな存在感ないの?ぜんぜん聴こえないじゃん!」と思うのが常でしたし、どんな音が出てるのかなんて認識していませんでした。
友達が多かった?
こんなオタク臭いブログを続けてるあたりからもお察しでしょう。
それでもまぁ、文化祭ライブなんてものもやったり、変なやつは変なやつらなりに集まって遊んでいたりはしたので、友達がまったくいなかったってことはなかったですね。
しかし、同級生の誰かからの影響で始めたって記憶はまったくありません。
強いて言うならば、3年の先輩の文化祭ライブが格好良かったので、それがひとつのきっかけにはなったかって気がするところ。
一方、どれがベースでギターかなんて区別できてなかったし、やっぱり、ベースの音というのも全然わかってなかったでしょうね。
ベース弾いてる友達なんてのもいなかったし、まず1年ぐらいはひたすら一人で弾いて練習してたような記憶。
やはりよく分からない!
いや、こうして振り返ってみると、めちゃくちゃ動機が弱いですよね。
どう考えても、この初期衝動だけで続くわけがないって感じ。
ってか、初期衝動そのものがすでに微妙ですし、音楽的でも健全でもなんでもない。
まったくもって格好いいポイントもエピソードも存在しない。
あえて言うならば、
『合ってた』
という、たまたま運が良かったことでしかないように思えます。
後はまぁ、思いっきり間違えまくってるのに、
「けっこう簡単だわ」
なんて勘違いとイキがりが生まれたのが良かったのでしょう。
「才能ない・・」とか思わなかったし、大事なスタートですね。
ハマったのは人と合わせたから
本当にベースが楽しく感じたのはやっぱりこれですよね。
仲間と音を合わせた瞬間、
「ベースすげぇ!」
とそこで初めて気付くことに。
この気持ち良さったらちょっと考えられないって感じ。
特にドラムもちゃんといて大音量で合わせた時の感動ったらありません。
で、自分の場合、人生初ライブは中学3年の文化祭であり、そこでさらに大きな音も体験したわけですが、ま~、この快感ってのは実に衝撃的なものでした。
それこそ、同級生、後輩、親、教師と全て合わせて何百人とお客さんがいるわけですからね。
根暗なクソガキにとってその成功体験が小さなものであるはずがない。
ベースの面白さと魅力に触れるのであれば、まずはバンドをつくってライブを成功させることなんじゃないかと思います。
地味に弾いてるようで、
『やってやった感』
これに満ち自惚れ、妙な喜びに浸ってしまうのが、ベースという楽器の魅力でもあるかもしれませんね。
一人だけの時に「なんか弾いてよ」って言われると凄く困った楽器だっただけに、実際に人と合わせた時に実感できるその存在感と気持ちよさに痺れたわけです。
ベースは意外とやめない楽器?
こう振り返ってみてもよく分からない部分は多いですが、その性質からか、地味な努力が報われやすい楽器である印象は強いですね。
それだけに、この楽器を一回気に入った人はけっこう長く続けてしまうんじゃないかって想像もするところ。
まぁ、どうやったって絶対数は少ないでしょうが、それでも、ほんの僅かにしか存在しないとまで言えるものではありませんよね。
これほど実際に弾いてみないと分からない、バンドで鳴らしてみないと分からない楽器というのもない気がしますし、そこにハマっちゃう人がもっと増えていったら何とも素敵な話だなと。
小さな工房であろうと確実に需要はあったり、商売として許される需要はあるからか、わけの分からないマニアックでディープな店も存在してたり、実に奇妙で面白い世界です。
結局ベース人口って?
それにしてもほんと、日本のベース人口ってどんなものなんでしょうね?
話を最初に戻しますが、この点が実に興味深いところです。
今の時代、「ベーシスト百人と知り合えるかな?」なんて言っても余裕で達成できそうなものですし、それこそ千人だって余裕な人は余裕なんじゃないですかね?
本当に一万人もいるのかどうか、それすらも圧倒的に超えてしまうものなのか、やはり、かなり興味が湧く話ですね。
そして、その内の何人がこのブログに辿り着くものなのか、それも個人的に非常に興味深いポイントだなと。
先日、月間一万アクセスを達成したことについて話しましたが、気になったのはその限界値だったりも。
実は想像を絶するほどの人数のベース弾きというものがこの日本に存在しているのだろうか、それだけベースを愛する人がいるのだろうかと、そんなことが気になってしまった次第です。
もし本当にそうなのだとしたら、それはめちゃくちゃ素晴らしい話。
もっともっとベースへの距離が縮まり深まる世の中になっていったら最高ですよね。
よく知っているようで意外と未知の存在、不思議な楽器。
ベースって本当に面白いもんです。
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