ポングとベース

ベース楽しむ人生を

ベース初心者・中学時代(27) アクティブの恐怖 電池が入ったベースがある事を知る

トラウマと言ったら大袈裟な様ですが、ある日、愛用していたベースの音が急に出なくなり、パニック状態になった事を覚えています。

アンプに繋げて最初は音が出るんだけど「ヒュウゥン・・・」って感じで、音がみるみる減衰していき、最終的に全く出なくなってしまいました。

 

以前にも話した通り、自分が愛用していたBCリッチのガンスリンガーは、兄貴から譲り受けた物。

それだけでなく、兄貴がプロ時代にも使っていた楽器な為、憧れもあり、思い入れも強いベースだった訳です。

パパから貰ったクラリネットどころの話ではなく、本当に心底焦りまくってました。

 

「やべぇ・・壊れちまったのか・・どうすりゃいいんだよ・・終わった・・・」みたいな絶望感まであったかもしれません。

 

ただ、練習をやめる事は絶対にしたくなかったので、仕方なく最初に弾いてた安いアイバニーズの方に戻った次第。

正直に言って、音が全く比較にならなかったのを痛感していた為、それはもう、練習がつまらなくなって苦痛でしたが、とりあえず代用品で何とか凌ぐしかないって状況でした。

「これはこれでスケールが短くて楽だし軽くて良いよな!」なんて前向きに捉えながら、練習に取り組んでいたと思います。

 

しかし、そんな誤魔化しが長続きする訳もなく「もう音悪いのは嫌だ!これ以上は御免だ!」とすぐに耐えられなくなりました。

愛機を譲ってくれた兄貴にも非常に申し訳なかった為「すまねぇ・・ベース壊しちまったみてぇだ・・・音が出なくなっちまった・・・」と正直に打ち明ける事に。

 

礼儀作法にうるさかったり、格闘技もやってたり、恐怖の対象でもあった兄貴。

色々と覚悟を決めた中、返ってきた答えは「あ~、それ電池切れてんな。裏開けて交換しとけ!」という、全く意味の分からないものでした。

 

「は?何だそれ?電池ってどういう事!?」と、これまたパニックになりましたが、言われた通り裏蓋を開いてみたら、何だか見た事も無い四角い物体が入ってて驚愕。

9V電池なんて物が存在している事すら知りませんでしたし、ギターやベースにパッシブとかアクティブなんて物が存在している事もこの時に初めて知りました。

恥ずかしい限りですが、楽器本体にベースとトレブルとあるのもよく理解していなかったのだと思いますし「何だか音が変わるツマミ」ぐらいにしか認識していなかったんでしょう。

 

故障ではなかったと安堵すると同時に「俺はたかが電池にこんな追い詰められ苦しんでいたのか・・!」と非常に腹立たしくもなった次第。

しょーもないアホな顛末ですが、でもホント、本人は相当必死だった気がします。

 

「そんなの楽器屋で聞けよ!」と思うかもしれませんが、当時は馴染みの店など無かったと言うか、そもそも、楽器店に行くこと自体ほとんど無かったんですよね。

変な話、敷居が高い空間みたいに勘違いをしていた為、修理の依頼や相談なども出来なかったですし、世間知らずで人見知りも激しかった自分には、ハードル高い場だと思っていました。

今だからこそ「自意識過剰すぎ!小僧の事なんざ気にしねぇよ!」とか笑って言えそうなところですが、冗談抜きに当時の自分の中では、楽器屋は結構怖い所だってイメージを持っていたという。

 

ネットなんかもまだ全然発達しておらず、やり方もよく分からないし、雑誌もほとんど買ってなかったり、情報から何から本当に兄貴頼みだったなと。

 

しかし幸か不幸か、この出来事があったからこそ、本番で電池トラブルに見舞われる様な事は、今まで一度も体験した事がありません。

電池に対しては、必要以上に用心する癖が身に付いた様な気がします。

笑い話で済めば良いですが、例えば、文化祭本番で電池が無くなってたら本当に最悪だったと思いますし、赤っ恥かいてそれがトラウマになって、ベース続けてなかった可能性なんかもあるかもしれません。

 

 「アクティブは電池が命!」

 

 これを早くに学べて良かったと心の底から思います。