ポングとベース

ベース楽しむ人生を

縦振動のタッチ 初心者や石頭こそ体験すべきだと思う話

このブログの縦振動に関する話を全て真面目に読んだ人がいるのかどうかは分かりませんが、まぁとりあえず、何だか難しそうとか敷居が高そうなんて印象を受けるのではないかと想像します。

実際、自分が縦振動を教えてもらってから軽く10年以上は経ちますし、ずっと研究に取り組んでもいますが、それでもまだまだ先は長いと強く感じるところ。

とにかく奥が深く、未だに新鮮な発見があるかもしれません。

 

ただ、一つ思うに、物凄く遠回りをしてきたのも確かな為、変な拘りや癖も少ない初心者の内だったら意外とすんなり習得できてしまうのかどうか、そこが気になるところだったりします。

ジラウド店内などでもよく見かけますが「あぁ・・この人は矯正が大変か不可能かもしれないな・・」と思う人がいる一方で「もうこれかよ!」と早く習える事を羨ましく思ったり、この辺が本当に興味深いものだなと。

 

この縦振動に関する話を聞くと、なかなか面白い事が多いです。

女性ベースプレイヤーがちょっと習ってみてすぐに良い音を出してしまったなんて例もある様ですし、もっと強力な話になると、連れで来ただけの全くベースを弾いた事もない様な人の方が太い音を出してしまったとか、そんな事例もあるそうな。

力自慢とかマッチョな思想とは全く異なるという印象。

 

逆に「これが俺のスタイルだ!」とか「俺には俺の拘りがある!」みたいな感じの人は大体タッチが良くなかったり、変な癖も付いててなかなか上達もしてこない様子。

一応は真面目に習ったとしても結局、バンドの中ではいつものタッチに戻ってしまったり、ついつい楽に音を出せる方に行ってしまったり、環境が変化を許してくれないなんてパターンもあるんじゃないかと想像します。

 

この辺はホント、ベースを教えた経験もちょっとはある身なので分かりますが、凝り固まった人に関しては極端な話、脳ミソの構造や生活環境から変える必要があると言いますか、直すのが本当に大変な作業になる印象です。

正直、自分がまさにそっち側の人間であり、今でも完璧に矯正できたとは言い難い気がする為、決して大袈裟な話ではなく、一度付いた癖や習慣、思考・思想と言うのはなかなか変えられないものだと痛感する次第。

一度走り出してしまうと、それにちゃんとストップをかける事は意外と難しいものだったりしますし、あさっての方向に熱心に突き進むなんて事も普通にあるはず。

戻ってくるのも大変、再び道を決めるのも大変、いつもと違う一歩を踏み出すのだけでも勇気が必要になるとか、かなりの労力を必要とする事になるかもしれません。

 

そう考えると、初心者の内に縦振動について触れる事が出来たり、良い楽器やシステムを所有し、良いタッチコントロールも身に付け、グルーブも早くに認識出来るとか、そんなとんでもなく羨ましい話があって良いのかと嫉妬する様なものまである気がする次第。

そして、これが継承や進化と言うものなのかなとも。

 

勿論「そんな甘かねぇよ!」だの「簡単に行く訳ないだろ!」とついつい思ってしまうのも分かる話であり、それも一つ正しい認識だと思います。

しかし、腱鞘炎が自慢だの勲章だの、怪我してなんぼとか無理してなんぼとか、無根拠な精神論や根性論みたいなのを後生大事にする時代ではない気がしますし、個人的にもそんな考えは好きになれません。

もうそろそろ、エレクトリックベースにおける確かな技術や基礎というのが確立され始めてきても良いんじゃないかと思う次第。

 

縦振動のタッチが特別な技術であるみたいな認識と言うのは、ある意味では凄く寂しい話なのかもしれませんし、また、それだけいい加減な奏法が蔓延している証拠なのかとも考えるところ。

ここで言うのもあれですが、ネットの情報を鵜呑みにして実物を知らなかったり、逆に、若い内からコチコチに頭を固めて「あれは宗教臭くて嫌い!俺は騙されない!」なんて臆病に身構えてる様なのもいるのは悲しい気すらします。

縦振動に限らず、タッチで音が変わる事を認識出来ないとか、楽器をどう鳴らすかなんて言ってみれば高が知れた話をまるで超常現象みたく考えるとか、その方が余程に危険な思考と言うか、世間知らず過ぎるんじゃないかとも。

 

「太くて気持ちいい何だかすげぇ音!」とか、そんな理屈じゃねぇ派の感覚にも縦振動のタッチは響くはずですし、早く知っておくに越した事はない印象。

ベース弾いてるのに低音が嫌いとか、ギターに憧れる人も多そうな世の中、もっと縦振動のタッチやベースサウンドへの理解が深まると良いなぁと思う次第。