縦振動のタッチの研究 (21) バスケットボールをイメージして弾いてみる

縦振動のタッチ (21)

 

唐突なタイトルだけど

 

自分としては真面目にヒントになるんじゃないかと考えてます。多くの人が触れたことがあるのもイメージや感覚を伝えるにポイントが高い。

 

その場に立ってバスケットボールをダムダムする。本当に気楽にあれをやるって話。考察することについてはただそれだけ。しかしそれが何気に重要なんじゃないかと思う次第。

 

その場でダムダム

 

ボールをただ単純に真下に落とし、そのまま元の位置に戻ってくるようにする行為。これって縦振動で実現したいことに似てるんじゃないかと感じます。

 

綺麗に垂直に落としてそのまま元の位置に戻ってくるようにする」

 

こう考えるとなんだか他人事ではなくなる気がする不思議。

 

ダムダムしようとした際、ボールを真横から触ろうとはしないと思います。斜めだったり変な角度を付けて落とそうともしないはず。

 

と言うか当然の話、それをやったら真上には戻ってきません。不自然なぐらいに強く叩きつけようともしない。手首を変にひねったり全身をガチガチに固め硬直させようともしない。

 

非常に高い確率、特に何も考えずともボールの真芯(?)を認識、その真上にも触れ、自然に下に落とすことでしょう。

 

それをやろうとすらしない不思議

 

一方、縦振動を意識したりそう弾こうとしているのにもかかわらず、多くの場合はなぜか弦を引っぱってしまいがち。垂直に落としたい、そのまま真上に戻ってきて欲しいのに、ボールを真横から触ろうとするような有り得ない行動をしてしまう。

 

そのまま素直に綺麗に落とせば良いのに、変にひねったりこすったりして軌道をずらしてしまう。力んで触る必要なんかないのに、全身をカチコチに固めて構えてしまう。

 

楽器、ベースを弾こうとするとそんなあまりにも理に適っていない行動を取りがちなんじゃないかと思います。

 

もちろん、重力の力を借りることなどはできないし、ボールと弦とで同じ条件が当てはまるわけもありません。だからと何のヒントにも繋げられないかと言えばそれは違う。

 

少なくともおかしなことをやってる場合が多いのは事実。縦振動を実現したいのに弦を横に動かしてしまう不思議。

 

弦の形を確認・認識した事はあるか?

 

この解釈が合ってるのかどうか、そのイメージが本当に役立つのかどうかはともかく、疑問になることは確実にあります。

 

「弦とは一体どんなものなのか?どんな形状をしているのか?」

 

それをちゃんと認識してる人って実はあまりいないんじゃないかと想像。

 

「弦がどんな感じに指先の肉に触れているのか?食い込んでいくのか?どう擦れるのか?どう滑っていくのか?最初はどの部分に触れているのか?最後はどの部分が触れているのか?」

 

こんなことを考えていくと意外に面白く興味深い話にもなってくるはず。

 

しかし大抵の場合、

 

・指が変な軌道を描いてから弦に触れる

・どこに触れるかはそこまで意識していない

・どういう方向に動かすかも考えていない

・どう通過するのかも分からない

 

こんな感じに何となく弾いているものかもしれません。

 

それでも確かに音は出ますし音楽にもなります。ただ、全てが曖昧なまま終始してしまうのは個人的には面白くない話。気合根性で済まそうとするのも納得いかない。人に伝えるにもどうなのかと疑問が湧きます。

 

特別を求めるのもいいけどやっぱり基礎も大切

 

ドリブルすらできない状態でダンクだけ狙う。とにかく目立ちたがったり派手なことをやりたがる。どこぞのバスケ漫画の主人公の初期状態みたいになってしまう可能性があるのはベースの世界も同じ。

 

お説教のようにしか聞こえないかもしれないけど、やっぱり基礎って凄く大切なこと。短く見ても長く見ても地道に取り組んだ方が良い。

 

「縦振動のタッチ!」なんて言うと、特殊な奏法とか高度な領域の話であるかのように捉えがち。でも実のところはすごく基本的なこと。そこをちゃんと見直すからこそ大きな意味がある。

 

スタイルを限定したりサウンドを限定したりそういうことではなし。無理な力で大きな音や太いを出そうってのともまったく違う。

 

実に理に適ったベース向けな奏法。大切な糧にも認識になる存在。しっかり意識していけば主人公のごとく急激に成長することも夢じゃない可能性が高くなる。音がぶっとくなりゃそれだけベースがもっと好きになること間違いなし。

 

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