ポングとベース

ベース楽しむ人生を

縦振動のタッチ 弓矢をイメージしてみる

こちらは前回。

pompombass.hatenablog.com

 

弦を垂直に押し込む事が大切と言うのが前回の内容ですが、とにかく難しいのがそのまま指を綺麗に抜く事。

 

弦から指が離れるこの瞬間が勝負と言いますか全てと言いますか、角度やタイミングがおかしいと即、立ち上がりにも出音にも影響が出てしまう印象。

いくら理想的に弦を押し込む事が出来たところで、その最後の肝心な瞬間に横や斜めに引っ張ってしまう場合がほとんどかもしれません。

まだまだ自分も完璧なコントロールなど到底出来ないなと日々練習を重ねています。

 

そもそも弦という物は、自ら勝手に振動を始めるのではなく、何らかの力が加わる事によって中心からずらされ、そこから元の位置に戻ろうと運動する物だとも言えるんじゃないかと。

思いっ切り横に引っ張ろうが垂直に押し込もうが、そこから元の位置に戻ろうとする事については同じ。

と言う事は、その元の位置に戻ろうとする初動とスピードが如何に大事か、妙な軌道を描かず如何に最短最速で綺麗に戻るか、それが結果的に立ち上がりの良さや整った倍音構成に繋がるんじゃないかと想像するところ。

そう考えると少しイメージが変わってくるのではないかと思います。

 

この辺は弓矢などをイメージすると分かりやすいのかもしれません。

 

如何に綺麗に弓を引いたとしても、肝心の放つ瞬間にタイミング悪く変に力を抜いたりすれば、当然の事ながら弦の張りは弱くなり飛んでいく勢いも落ちるはず。

また、放つ瞬間だけではなく、最初から明らかに変な方向に引っ張っていたり、震えたりブレてて安定性も無いのではまぁ、思った場所に矢を射る事は難しいんじゃないかと。

弓道の事は知りませんし、矢が綺麗に水平に飛ぶ物かどうかはともかく、弓をまともに引く事も出来ない、妙な癖があって素直に放つ事も出来ないなんて話だと、闇雲な勘頼みで的に当てる技術を身に付けるしかない事になるんじゃないかと想像します。

 

これをタッチの問題に置き換えて考えた場合、まずまともに弦を押し込む事も引っ張る事すらも出来ない、指が離れる瞬間に更に変な方向に引っ張ってしまう、妙なタイミングで力が抜けて勢いが弱くなり立ち上がりも悪くなる、振幅も小さくなるので音量も落ちる、指が離れるタイミングを掴めず出音もリズムも具体的に出せないなど、かなりの問題点を抱える事になってしまうかと思います。

 

勿論、闇雲の勘頼みだろうが何だろうが、それで素晴らしい演奏をする人は沢山いるはずですし、それが個性を生む要因になるのも否定は出来ないかもしれません。

しかし自分自身を含め、音色や音抜けについて悩む人が多いのは言うまでもなく、リズムやグルーブに悩み続ける人も大勢いるであろう事を考えると、根本的に何かおかしい、何か不味い原因があるんじゃないかと冷静に見直してみるのも大事かなと

 

縦振動のタッチと言うのは、そういった基礎的な部分や大切なグルーブなどを具体的に体感しやすくなる奏法の様に感じますし、そのコントロールを身に付ける事には想像以上に大きな価値があると実感する次第です。

 

まず弦を綺麗に垂直に押し込み、如何に無駄なくスムーズに指を抜くか弦から離れる様にするか、まぁ、理屈としては凄く単純な話なのかもしれませんが、これが本当に難しい。

先日も言った様に、フレットなどが障害物にもなりますから、それに当たってミュートされてしまう様な弾き方をしていては、低音は確実に痩せてしまいます。

押し込む事ばかりを意識して力んでいてはとても演奏になりませんし、 曲の中でも限定的にしか使えなくなってしまう。

机上の空論の様にしない為には、本当に相当な修練が必要になると感じるところ。 

 

人外的な領域で言うならば、全く溜めも何もなく矢を全て的の中心に当てるとか、そんな次元の話になってきてしまうと思うので、 まずは一本一本、一音一音じっくりと向き合い、確実に実践出来る様に取り組む事が望ましいのではないかと。

派手な技術の習得に比べ、退屈な練習になってしまう事も否定は出来ないかもしれませんが、しかし、自分の出す音が太くなっていくのを実感出来る様になってくると「やってて良かった!」と心底思う様になるんじゃないかと思います。

 

そして絶対にグルーブも変わってくるはず。