ポングとベース

ベース楽しむ人生を

縦振動のタッチについて考えてみる 太い音のベース

まず縦振動のタッチとは何なのかって話ですが、乱暴にまとめると「太い音かつ立ち上がりも良くなる弾き方」なんて考えておけば、とりあえずは良いんじゃないかと。

 

ベースという楽器は倍音が非常に豊富であり、単音を鳴らすにしても低音から高音まで実に多くの音が鳴っているのものではないかと思います。

4弦(E)の開放で言えば、基音が約40Hz、二倍音が約80Hz、四倍音が約160Hzみたいな感じに絡んでいくのは勿論、他にも複雑に倍音を含んで一つの音になっているはず。

 

問題はその基音が弱い、目立たない、立ち上がりが遅い、そういった状況になってしまう事がほとんどと言いますか、タッチが悪いとそれが露骨に出てしまう印象です。

一番低く一番太い、文字通りの基本の音になるはずなのに、それが聴こえてこない。

立ち上がりが悪いと低音が後から出てくる様になったり、下手すると、そもそも低い帯域自体が存在していない様なスカスカの音になってしまう事も考えられます。

 

で、それを補う様に低域を過剰にブーストしたり、アンプに助けてもらおうと音量を無理に上げたりすると、これはもう悲惨。

音はボワボワで輪郭も音程感も何もない、ただ無闇に音がでかいだけで大した存在感もない、バンドの中でも邪魔になる、そんなグシャグシャに飽和した無残な音になる事がよくあるパターンかなと。

そしてそれを何とかする為に今度はハイをブーストする、アタックを出す為に乱暴に弾く様になる、音をまとめる為にコンプをかける、迷いに迷って闇雲に機材を探し回るなど、そうやって後付けや悪循環を起こして余計にどうにもならなくなったりする事も有り得る話。

 

タッチが悪いとそんな本末転倒な状況に陥りがちなんじゃないかと想像します。

と言うか、自分がまさにそんな感じでした。

 

縦振動のタッチが身に付いてくると、基音の聴こえ方も立ち上がりも劇的に向上してくる為、機材側で過剰な増幅をする必要性を感じなくなってきます。

鳴っている楽器であれば、ローに関してはむしろカットするぐらいにもなってくるかもしれませんし、ペダルやアンプに補ってもらおうとも考えなくなってくる。

倍音構成も綺麗になるから自然と音も抜けてきますし、過剰に音量を上げる必要もないからバンドに自然に馴染む、そんな恩恵を得られるはず。

 

また、ここが何より大事と言いますか、低音の立ち上がりが良いと言う事は、それだけグルーブにも大きな影響がある印象。

「ここ!」ってポイントで一番太い音を鳴らせる、最大の音量を持ってこられる、ボトム豊かかつアタックのある音を出せる、そうコントロール出来る様になる意味は非常に大きい。

タッチが悪いとその出音のピークがずれこんでしまう為、自分が思ってるポイントに合わせて音が出せない状況になってしまいがちかもしれません。

律儀にリズムキープしていても悲しいかな、自分の思い通りのタイミングで音を鳴らせないままそれを懸命に維持して、グルーブについて悩み続けるという。

 

達人やら超人であれば、そのずれすらも矯正したり利用したり、とにかく何でもグルーブさせてしまったりするものですが、正直言って、それは本当に難しい事だと思います。

天然の世界や超絶に叩き上げた領域をいきなり目指すよりはまぁ、まずは正しく豊かなタッチコントロールを身に着け、自分の思う様に自由に弾ける様になった方が話は分かりやすくなるんじゃないかと。

太く立ち上がりも良い音を得られるだけでもグルーブに明らかな変化が生まれるはずですし、そうなるとベースがもっと面白くなってくる。

 

実に基本的な事だと思うのですが、この「楽しい」って感覚は何より大切な事ではないかと痛感します。

ベースが好きなら縦振動を学んだ方が良い、学ぶなんて構えなくても意識するだけでも違う、本当にそうなんじゃないかと感じます。

太い音ってやっぱり気持ち良いし格好良いものだなと。

 

そしてそれこそがベースならではの特権なはず。

 

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