ポングとベース

ベース楽しむ人生を

楽器の波形なんてそもそも汚いものだと思う話

と言うのも言葉が悪い様ですが、「フラットな音=平らな波形=ピュアな音」みたいなのが凄く嫌だなぁと個人的には思うところ。

楽器にしてもオーディオにしてもそうですが、「フラットでナチュラルです!」と言うのがピンと来ない場合も多いものかもしれません。

それよりも、強烈なアタックとか瞬間的なピークとか、タッチやニュアンスのリアリティなど、そういうところこそを忠実に再生して欲しいと思う次第。

 

例えばドラムで言うならば、バスドラもスネアもハイハットも全て真っ平の波形で再生されるとか、抑揚もなく全部同じ波形になって再生されるとか、まぁ当然、そんな事は有り得ない訳です。

ダイナミックレンジも半端じゃないですし、ピークも激しい事になるんじゃないかと思いますし、そりゃもう綺麗な波形どころか恐ろしく変動したり、グチャグチャになってるのが現実なはず。

 

ベースにしてもスラップサウンドなんてのは同じ様な世界だと思うところ。

低音だけでなく倍音も豊富だったり、アタックもゴリゴリバキバキ強烈だったり、やっぱりベタ~っと平らな波形にはならないだろうと。

 

ウッドベースなんてのは低音ばっかりな楽器だと思われがちな気もしますが、実際には箱が軋む様な音だの弦と指が擦れる音だの指板にぶつかる音だの、様々な音が混ざっていたりするだろうと。

当然の事ながら、ハイポジションを駆使してソロをバリバリ弾けるプレイヤーもいますし、クラシックの世界なら弓を駆使する事にもなる訳ですし、ブンブンした低音しかないとかそんな単純なものではないと感じます。

 

そしてギターなんかは特に、綺麗な信号とか特性とは対極の存在になると言いますか、そもそも歪ましたり汚したサウンドが格好良くなるっていう、ある意味じゃとにかく滅茶苦茶な世界。

常にノイズとの闘いだったり、エフェクターで更に訳の分からない事にしたり、波形的にも電気的にもそれはそれは酷い事になっているんじゃないかと。

打ち込み技術などが異常に進化した昨今でさえ、良い感じのギタープレイとサウンドの再現はまだまだ困難なはずですし、恐ろしくアナログでファジーな領域にある様に感じるところ。

 

とまぁ、そんな事を考えていくとやはり、原音再生だのフラットだのナチュラルだの、波形的にそこを求める事に必死になってもそんなに意味があるのか、可聴範囲を超えた過剰なワイドレンジを求める事にそこまでの価値があるのかと疑問になる次第です。

そんなのを期待・追求したところで元々がとんでもなく酷い世界、それを満遍なく綺麗に揃えようとか聴きやすく加工しようとか、そんな事をすればする程、高い確率でつまらない音になるだけなんじゃないかと。

 

勿論、ある程度レンジが広いに越した事はないですし、CDを聴くのに歪ませてなんぼなギターアンプみたいな物を使うんじゃ困ります。

やたらと低音を強調したり高音を派手にキンキンさせたり極端な味付けをしたり、そういうのも違うだろうと。

 

しかし、ただ単に波形が綺麗ですよとか、上も下もちゃんと伸びてますよと言われたところで、その楽器らしい部分をちゃんと再生してくれなければ、やはり大して意味が無い気がします。

大人しそうなクラシックだろうがジャズだろうが同じと言いますか、むしろその生々しいニュアンスとかダイナミクスなど、そういう面をちゃんと再生してくれなければ不味いんじゃないかと。

 

各楽器を全部同じ位置にまとめて一緒くたにみみっちく鳴らす、そういう感じのシステムなんかは本当に聞けたものじゃない印象。

「演奏そのものを忠実に再現したい!」なんて希望があるならばこそ、楽器の音なんてもっと汚くいい加減なものであり、音楽はそういうものの集合体として成り立っていると考えた方がむしろ自然な様に思えます。

ブーだのピーだの信号流してそのテストに対し優秀な物を求めたって、本当に音楽的で楽しく鳴ってくれる物を作る事は出来ないんじゃないかと。

 

そして、オーディオも本来はそういうもんじゃないだろと思うところ。

楽器用のアンプなんかは特にそうですが、リアルタイムに音を飛ばす感覚みたいなのをちゃんと考えて欲しいかなと。

EQかけようが色々増設しようが、根本的に引っ込んでたり音がなまっているのでは、気持ち悪くて仕方ないはず。

 

実際の音と著しく乖離したものばかりになってしまうのは何故なのか、甚だ疑問になる次第です。

 

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