ポングとベース

ベース楽しむ人生を

縦振動のタッチと練習環境

縦振動の実感と言うか、タッチの変化を認識しづらい楽器があると話しましたが、これはアンプシステムなどの環境についても同様だと思います。

 

世の中にある楽器用アンプのほとんどは、物凄く濃い味付けをしてる印象。

それだけ回路的にも余計な物が多く、結果的に様々な足枷になってるかなと。

スピーカーも本当にメチャクチャな特性でレスポンスも酷い物が多いですし、残念ながらベースアンプの多くが個人的には嫌いだったりします。

その為、レンタルで使うアンプに関しては、大きな音が出てくれればまぁ、もうそれでいいかと妥協するのが常だったり。

 

しかし、これよりも更に不味いと言うか、それ以前の問題になってしまうとも言いますか、根本的に大きい音を全く出せない環境にいるというのも、これまた厄介な話かもしれません。

こればかりは、その人個人による生活環境の問題が大きい為、場合によっては本当にどうにもしようがないものだと思います。

 

とは言え、ずっとヘッドホンしてシミュレーターでも使って練習してるとなると、正直、縦振動を追及したりタッチコントロールを認識するのは、ちょっと厳しいのが現実かなと。

自分の話で恐縮ですが、田舎一軒家住まいな為、数100Wのアンプと15インチのスピーカーとかでも大きい音で鳴らせて助かります。

しかし、これが10Wの小型アンプすら鳴らせない様な環境だったらと考えると、これはホント、今の自分の音もスタイルも全く違ってしまっていた可能性もあるのかもしれないとすら考えてしまいます。

 

リハスタなどに頻繁に入ろうとも待っているのは前述の様なベースアンプ。

ライブ漬けの生活をしているとしても結局待ってるのは同じ様なベースアンプ。

ラインの音と言っても変なDIを通ったり加工された音になるのが常。

それをまた酷いモニターで確認するのも普通の事。

 

完全プロフェッショナルな環境下でのレコーディングを毎日の様にこなす?

PAの助けも全く無い様な状況で四六時中演奏し続け自分を叩き上げる?

 

そんな事を実現出来る人間が果たしてどれだけいるのかって話になりますし、それを前提とか当たり前として話されても、一体どうしたモンかとなるはず。

 

現実問題として、自分の素の音を大きな音でじっくりと確認する環境、それと全く無縁にずっと過ごす弊害というのは絶対にあると思います。

タッチに対する感覚を鍛えるにも厳しくなるのが正直なところかなと。

そうなると、手軽に大きな変化を望めるエフェクターなどに興味が行きがちになりそうですが、それだとたぶん、壁にぶつかる事も多々あるんじゃないかと想像します。

 

「もっと太い音を!もっと抜ける音を!もっと存在感のある音を!」

 

と、自分も含め多くのベーシスト達が、日々、悪戦苦闘してる事かと思いますが、それを足元の小さな箱や誰かが味付けしたアンプに依存し求めるのは厳しい印象。

機材任せの音作りには絶対に限界があるはずだし、色々と無理があるんじゃないかと考える次第。

 

「ではどうすれば良いのか?」と尋ねられても、ま~正直、これは本当に難しい問題だと思います。

一軒家にでも住んでるなら、練習環境は投資次第で何とかなる可能性も高くなりますが、自分の部屋にそれを望むのが無理な状況だったり、良い環境を作る事が不可能となると、残念ながら、それだけ厳しくなっていくのが現実。

 

良いシステムを入手して常に持ち込むなんて方法も勿論ありますが、結構な労力と覚悟が必要になるのは間違いない話。

また、ヘッドやプリを持ち込んだところで、酷いのは大体スピーカーも同様な為、そんな簡単に解決するものではないと考えた方が良さそうな気がするところ。 

常に100%に近い環境を作りたいとなるとやはり、車なども必須になってくるはずですし、全てを含めると非常に大がかりなシステムと投資になってきてしまうと思います。

 

楽器の練習について、実に様々な方法論が展開されている印象ですが、一方、充実した練習環境を整える事についてはあまり議論がされていないと言うか、良い音に触れる事の重要性はもっとちゃんと語られるべきではないかと思います。

常に耳が鍛えられたり、感覚が研ぎ澄まされる様な環境があると、それだけで確実に違ってくるはず。

そこがどうでも良くなると、タッチに対する感覚も鈍くなる様に感じますし、そもそも、全く関心が無くなってしまう可能性すらあるんじゃないかと。

 

そしてやはり、自分がジラウドに長く通っているのも、その辺の問題が大きいと思います。

今の様なシステムが全く揃ってない時は、週に一度は行っていたかも?

とにかく良い音で練習して上手くなりたかった為、片道二時間以上かかってもずっと通い続けました。

まぁ本当、知らない人は是非一回は行ってみる事をおすすめします。

 

縦振動のタッチを身に着ける為に何故そんなに環境が大事になるのか、その話やその感覚自体がよく分からないというのは、ちょっと問題の様に感じる次第。

ジラウドベースを良いタッチで鳴らした時のサウンドは、ま~素晴らしいです。

それこそ、理屈じゃなく圧倒的に凄いんじゃないかと。

 

しかし、それが結果として出てくれないシステムはつまらないし寂しいもの。

楽器が上達しなかったり長続きしない人の原因は色々ある事かと思いますが、成長を実感させてくれない環境にあるというのも、実は大きいのかもしれません。

良いシステムで弾けば僅かな変化でもそれをちゃんと再生してくれます。

縦振動の習得に取り組めばどんどん音は太くなっていくし、演奏するのも楽になっていきます。

 

こうしてクソ真面目な感じに長々と話していると何と言うか、修行僧の様な感覚で挑む必要があるのかと思われそうな気もしますが、一番言いたいのは「ベース弾くのが楽しくなりますよ!」って事かもしれません。

練習も良い音で楽しくやっていた方が絶対に上手くなるのは早いんじゃないかと。

そして、それが本番で良い結果として出たら何よりだし、人生もより豊かに楽しくなっていくはず。